現在、教師の仕事をパソコン無しにこなすのはなかなか難しいです。
各教室や職員にパソコンが一台ずつ貸与される自治体もあるくらいです。
そして「できる先生」であるほど、自分用のパソコンを持ち込み、パソコンを駆使して教材や書類を高速で作成しています。
今回は、そんなパソコンを使いこなすために必要となる、仕事効率化アイテム「パソコン周辺機器」をお伝えします。
特に、これから教師になるのに必要な道具を準備して揃えておきたい…という方は、ぜひ参考にしてください。
目次
劇的に仕事の効率化に貢献してくれる「パソコン周辺機器」7つ
パソコンをより効率の良く使って教育活動を実現するために、あれば絶対に役立つモノを7つ紹介します。
その3つとは
- USBメモリ
- 外付けHDD(ハードディスク)
- USBハブ
- ワイヤレスマウス
- パソコン台
- 机上台
- デジタルカメラ
です。
USBメモリ

教師の仕事は自宅や職場でパソコンを必ず使います。
現代の職場にはパソコンで溢れていて、職員室でパソコンを使っていない人がいないなんてことはないくらいです。
となると、絶対に必要になるのがこの「USBメモリ」です。
自分が撮影したデジタル写真、作成した教材、会議資料、提出書類などなど、パソコンで作成したデジタルデータを他のパソコンに移動させることで他の職員に共有する。そんな場面はほぼ毎日あることでしょう。
そんな時に必ず役立ちますので、ひとりにひとつは用意しておきましょう。
また、扱うデータが多くなりすぎた場合は、USBメモリを複数準備しておくと便利です。
私は
- 成績管理用(厳重管理)
- 校務分掌用
- 教科研究会用
- その他データ(自作教材やお知らせ文書など)管理用
- 写真管理用
の4つのUSBを持っていました。
容量や性能(主にデータの転送速度やセキュリティ面)が値段相応です。容量は小さすぎると写真や動画データなどを入れるのに苦労しますが、性能は問いません。
みんな安いモノを使っているので、容量重視でその他の性能は気にせず安いものを購入しましょう。
外付けHDD(ハードディスク)

そして、パソコンを使って仕事をするのに意外と役に立つ「縁の下の力持ち」が「外付けHDD」です。
USBがデータの財布だとしたら、外付けHDDはデータの銀行や倉庫的な存在になると思ってもらえたら良いでしょう。
先ほど紹介しました「USB」は小さいので持ち運びが便利ですが、容量が小さいです。大きくても256GB程度です。
外付けHDDは小さくても500GB。
32GBの場合、1500万画素の写真で約5800枚ほど、フルHDの動画で約5時間分の収納ができますので、1年単位で考えれば「32GB程度のUSBメモリ」で余裕だと思います。
しかし、長い教師生活で作ったデータを溜めていくには向いていません。早い人は3年も使えばUSBが満タンになると思われます。
そうでなくとも、いつも使うUSBの中に過去データがたくさんあれば、必要なデータを探すのに苦労します。
しかも、教師の仕事は毎年イチからスタートし、持つ学年や立場によって仕事で扱う内容が全く違います。
つまり、学年や立場が変わると、過去に使ったデータを再利用することはほとんどありません。しかし、改めて同じ学年を持つことがあれば再利用したい場面がワンサカ出てきます。
なので、容量の大きな「外付けHDD」をひとつ用意し、倉庫のようにデータをしまっておくととても便利です。
大きさはスマーとフォン程度の大きさのものがほとんどなので、持ち運びもできますし、USBよりも大きいので無くしにくく、愛用している人が多いです。
USBハブ

パソコンにUSBを差し込もうとしたら、USBの穴が足らない!
デジカメのSDカードを差し込もうとしたら、SDカード用の穴が無い!
ということは年に4~5回経験することでしょう。
そんな時に便利なのがこちらの「USBハブ」です。
USBのタコ足配線コンセントのようなものです。
特にUSBポートなどが必要最小限になりがちな薄型ノートパソコンを使う時にとても重宝します。
高価なものではありませんが、時々役に立つのでひとつ持っておくと良いでしょう。
できればUSBポートだけでなく、こちらのような様々なカードに対応できるものがオススメです。
ワイヤレスマウス

ワイヤレスマウスはとても便利です。
特に授業でパソコンを使いたいと思っている方は、絶対にもっておいて損のないアイテムです。
理由は
- 遠隔操作が可能
- コードがジャマにならない
の2点です。
遠隔操作が可能
授業で子どもたちに、懇談会で保護者に写真やパワーポイントを見せたいとき。
ワイヤレスマウスがあれば、パソコンをテレビの前に置いたまま、離れた黒板や教壇前からパソコンの操作ができます。黒板の前で説明しながらパソコンを操作できます。
もし、パソコンを黒板前など自分の場所に置くと、そこまでにテレビとパソコンをつなぐケーブルが必要になり、ジャマになりますが、ワイヤレスマウスを使うと見た目もキレイサッパリでスマートに感じます。
コードがジャマにならない
教師の仕事に限らずだと思いますが、とにかくノートや書類などが膨大に机の上に乗ります。
整理上手な方であっても、教師の机の上はイロイロなモノが乗ります。
そして、マウスのコードは確実にジャマになることでしょう。
そんな煩わしさをワイヤレスマウスが全て解消してくれます。
パソコン台

USBメモリにワイヤレスマウスと来たら、次は「パソコン台」です。
「折りたたみ式パソコンスタンド」は、ユーザーの視線の高さや姿勢に合わせてノートパソコンを疲れにくい高さや角度に調整できるスタンドなのですが、こちらの「折りたたみ式パソコンスタンド」は超オススメの優れモノです。
特徴は、高さの調整が段階式ではないので細かい設定が可能なこと。そして、アルミ合金製なので軽量な上に放熱性にも優れていて、パソコンへの負荷も軽減できることです。
Amazonでのレビューも200件を超えていながらも★★★★★の5つ星。文句のつけようのないアイテムです。
学校のICT化が進むにしたがって、パソコンと向き合う時間がこれからどんどん増えることが予想されます。ぜひ1台持っておかれることをおススメします。
詳細はリンク先の説明や写真を見てもらえれば分かりますので、ぜひご覧ください。
机上台

「机上台」も、ノートパソコンを使う教職員の強い味方です。
教職員は教科書を始め紙媒体のものがまだまだ多く、机の上がどうしてもモノで溢れがちです。
そんな職員室や教室にあるマイデスクの上にさらにノートパソコンが乗るとなると、それこそ机の上がモノだらけになってしまします。
でも、この机上台があれば台の下にノートパソコンを収納することができます。そしてその上に書類やバインダー、教科書などを置くことができるので、わざわざノートパソコンのためにスペースを確保する必要がなくなります。
入職初日からの即戦力間違いありません。ぜひ1台準備しておきましょう。
デジタルカメラ

今、デジタル写真はデジタルカメラではなくスマホで撮る時代になりました。
でもやっぱりデジタルカメラ(以下デジカメ)は便利です。
学校でも貸出用がありますが、いつでもどこでも使いたい時に使えるよう、自分用のデジカメをひとつ持っておくことをオススメします。
その理由は以下の4点です。
- 教室に持って入れる
- スマホの容量を食わない
- パソコンへのデータ転送が楽
- 授業で使える
教室に持って入れる
これは関係ない学校があるかもしれませんが、基本的に教師が自分のスマホを教室で使うのは禁止なはずです。
私が今勤務している私立小学校も、前任の公立小学校もスマホの教室持ち込みは禁止です。
仮に教室への持ち込みが可能だとしても、スマホはそれ以上の機能が満載なので、子どもも興味を持ちますし

なんて変な噂も立ちません。
デジカメなら子どもが触っても写真と動画しか撮れません。
スマホの容量を食わない
これは分かってもらえると思います。
スマホの容量を食うと、スマホの動きが遅くなりますので、下手に写真や動画を溜めることができません。
マメにどこかへ転送するならともかく、それが面倒ならスマホカメラの活用はお勧めできません。
あと、プライベートと仕事の写真データが混ざることもデータ整理の際に煩わしくなりますね。
なので、私は「仕事の写真はデジカメ」と決めています。
授業で使える
私は、教科書やドリルなどの教材の中で拡大して子どもたちに見せたいモノがあれば
- 教材をデジカメで撮影する
- デジカメのメモリカードをパソコンに挿入
- パソコン画面をテレビに映す
といった手順で対応しています。
これで手軽で迅速にテレビ画面に拡大した教科書画像を映すことができます。

と言う方もいますね。
確かに、デジタル教科書を使えば子どもたちが持つ教科書と同じ画面をテレビに映すことができます。
しかし、まだまだ発展途上でムダに多機能なので使いにくいです。
しかも、デジタル教科書が入っているパソコンがある程度の性能がないと動きが遅いことも少なくありません。
私が公立小学校時代に使っていたデジタル教科書は、ページを開いたりめくったりするのに30秒、拡大するのに10秒くらい掛かりました。

現時点での話ではありますが、授業中の児童との話の流れで「あ、これ使いたい」と思った時に比較的短時間で対応できるのがデジカメなのです。
お楽しみ会や、校外学習、自然観察などの活動を撮影して、その後すぐに子どもたちと写真を見ることができるのもデジカメの魅力です。
授業だけでなく、学級経営を盛り上げていくために、デジカメはとても有能です。
ぜひ、自分用にひとつ持っておくことをオススメします。
まとめ:パソコン周辺機器をフル活用して仕事を効率化させよう

いかがでしたか?
今は、スマホが普及してパソコンに慣れていない方が増えているという話も聞きます。
しかし、どんなに世の中が発達してもこの先5年はパソコン無しに教師の仕事を効率よく進めることはほぼ不可能です。
パソコンをうまく使いこなしていくためにも、パソコン周辺機器を揃えて使いこなし、仕事の効率化を図っていきましょう。
ちなみに、今回紹介したパソコン周辺機器は、自分用のパソコンがなくても使うことができます。
配属された学校で貸与されたパソコンにも使うことができるので、早いうちに手に入れて使ってみてください。
パソコンをうまく使いこなしていくためにも、パソコン周辺機器を揃えて使いこなし、仕事の効率化を図っていきましょう!