教員採用試験は試験科目が多い試験です。
特に小学校の場合は、比較的浅くて広い能力が問われるので

という方が少なくないはずです。
そこで今回は、教員採用試験対策を始めるにあたって「何から始めるべきか」を、合格経験者である私だいぶつが、自分の経験を元にまとめてみました。
この記事を参考にして、効率の良い対策を進め、一発合格をサクっと手にするる第一歩を踏み出してください。
目次
教員採用試験対策では何から始めるべきなのか

教員採用試験対策は何から始めるべきなのか…最初に始めるべきことは、この3つを確認することです。
- 受験予定の自治体の試験科目
- 試験科目の配点
- 各試験科目に対する自分の力
これらのことを確認せずに、何となくで問題集や参考書を手に取って始めてみたり、どうせ面接が必要だろうという考えからとりあえず志望動機と自己PRを考え始めたり…
という取り組み方は、ダメとは言いきれませんが、効率は良くないのでやめたほうがいいでしょう。
なぜなら教員採用試験の対策というのは
だからです。
言い換えると「合格のためにどこを埋めなければいけないのかを明確にする必要があるから」です。
なので、これができれば「対策を効率良く進めていくための戦略(計画)」を立てやすくなります。また、直前期で残された時間が少なくなった時に「何を優先して何を捨てるべきか」を適切に判断しやすくなります。
例えば、自分の苦手な試験科目で配点が大きければ、その試験科目の対策に時間を掛けていかなければなりません。逆に、自信があるけれども、配点が少ない試験科目があれば「その対策の優先順位は低く設定したほうがいい」という判断ができます。
このように、限られた時間の中で合格を勝ち取る力を効率よく身に着けるためにも、まずは先に挙げた3つのことを確認しましょう。
3つの確認をするためにするべきコト

では次に、3つのことを確認するためにするべきことを具体的に説明します。
するべきことは以下の3つです。
- 受験自治体の試験要項を確認する
- 受験自治体の過去問に取り組む
- 予備校や受験雑誌からの情報で出題傾向を把握する
受験自治体の試験要項を確認
まずひとつは、受験を予定している自治体の試験要項で試験見の内容を確認することです。もちろん今年度の試験要項が発表されていればそれを確認してもらえたらOKです。
しかし、みなさんが試験対策をスタートさせる時期には、まだ今年の試験要項が発表されてない…ということが普通にあります。その場合は昨年のもので良いので 必ず試験要項を確認してください。
もちろん、本年度の試験内容が変更される可能性はあります。しかし、変わったとしても大幅な変更の可能性は極めて低いですし、自治体によっては公表が4月以降になります。正直なところ、それを待ってもいられませんよね。
試験要項を見ることで
- 試験科目にどのようなものがあるのか
- 配点はどうなっているのか
といったことを確認できます。
例えば、小学校の実技試験で昨年度に「水泳・歌唱・器械体操」の3つが課されていたのであれば、この3つ以外のことが出題される可能性は考えずに実技試験対策を進めましょう。
受験自治体の過去問に取り組む
そして、ふたつめにすべきことは、受験自治体の過去問に取り組むことです。
特に第1希望の自治体の過去問には必ず取り組むようにしましょう。
何の試験でもそうですが、対策をする上でで「過去問に取り組む」という方法は鉄板中の鉄板です。
過去問に取り組むことで
- 自分が受験したい自治体の出題傾向や問題の形式
- 現時点でどれくらいの点数が取れるのか
を確認することができます。
面接に関するコトでも
- 面接官の人数
- 面接会場の様子
- どのような質問がされたのか
を確認できることもあります。
ちなみに、過去問を取り組む上で参考にできるオススメ問題集は、協同教育研究会が出版している「教員採用試験の過去問シリーズ」です。
この本は、過去5年分ほどさかのぼって、筆記試験で出題された問題が全てそのまま掲載されています。 面接や論作文でも出題テーマや質問内容など、詳しい内容が載っていますので、とても参考になります。
予備校や受験雑誌からの情報で出題傾向を把握
そして3つ目は、予備校や受験雑誌からの情報で出題傾向を把握することです。
特に、教職教養や専門試験といった筆記試験では、自治体によって出題分野に偏りがあります。
例えば、教職教養の教育法規に「教育基本法の教育の目標」という出題されやすい分野があるのですが、福島県ではほぼ毎年出題されている一方で、秋田県では過去数年間全く出題されていません。
同じく「教育史」について触れておきますと、長野県・京都府・岡山県・広島県では、非常に出題率が低いのですが、青森県・秋田県は逆に出題率がとても高く、ほぼ毎年どこかが出題されています。
このような出題傾向に違いがあるにもかかわらず、それを知らずに対策を進めることは効率の面でかなりのハンデになります。
この作業を進める上で参考になるのは、受験生向けの雑誌の特集を利用することです。
受験生の間でも有名なこの2誌では、自治体別の出題傾向がひと目でわかるように、表やグラフなどでわかりやすく示された特集記事が掲載されています。
これらの内容を信じ切ってヤマを張ることは危ないのでオススメしません。しかし「対策を進める上での優先順位」を決めるのにはとても参考になります。
教採予備校でも同じような情報が提供されているはずです。通われている方は積極的に活用して効率の良い対策をすすめられるようにしてください。
目の前にある「多くの課題」に惑わされず、確実な一歩を踏み出そう

教員採用試験は小学校を中心に課される試験科目が多く、個々に抱える課題も多くなりがちです。なので、何から始めるべきなのかを整理しきれず、惑わされる受験生が少なくありません。
惑わされたまま対策を進めたり、何も考えずに無計画に進めると、試験本番に「穴だらけの自分」が出来上がってしまいます。
大切なことは
です。
今回ご紹介した「教員採用試験で何から始めるべきか」について、ポイントを押さえながら、合格への確実な一歩を踏み出してください。
みなさんの合格を願っています。
頑張ってくださいね。
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