英単語、漢字、記号に用語・・・暗記に日々取り組んでいる受験生のみなさん。
暗記作業はいつやっていますか?
実は人間の生活サイクルの中で、効率的に暗記ができる「タイミング」があるのをご存知ですか?
それは「睡眠」です。
今回は、みなさんの暗記効率を劇的に向上させる暗記のタイミング「睡眠」について、脳科学の裏付けとともに紹介します。
目次
暗記は「寝る前と起きた後」がベスト!睡眠中の「レミセンス効果」を活用しよう!
暗記作業は寝る前と起きた後に行うのがベストです。
もう少し丁寧に言うと、暗記作業は必ず寝る前に行い、起きた後に寝る前に暗記した内容を復習するのが最も良いとされています。
なぜ「寝る前」と「起きた後」なのか
実は、人間が記憶した情報は、睡眠中に整理されて脳に定着されるのです。これを「レミセンス効果」と言います。
もし、暗記してから寝ずに時間が経つと、レミセンス効果が発揮されないので記憶された情報が脳に定着されません。さらに外からの刺激も加わって、ドンドン情報が脳から消えていきます。
これではせっかくの努力が水の泡です・・・悲しいですね。
なので、暗記作業は睡眠前に行い「覚えたら即寝る」「起きたら即復習する」ことが大切なのです。
SAIRANもそうでしたが、徹夜で勉強する人がいますね。
それが「覚えるコト」を中心にした勉強であれば、とてもムダなことをしていると言えます。
暗記作業は寝る前と起きた後にしましょう。
暗記に効果的な就寝時間帯は「22時~2時」
さて「寝る前と起きた後」に暗記をすることが良いと知ったら、早速実践してみたいところですが、待ってください。
実は「レミセンス効果」をより効果的に発揮させることが可能な時間帯があるのです。
その時間帯とは「22時~2時」です。
22時~2時は「睡眠のゴールデンタイム」
22時から翌日の2時は、質の良い睡眠をするのにオススメな「睡眠のゴールデンタイム」と言われています。
この時間帯に就寝していると、成長ホルモンがたくさん分泌されます。そして「レミセンス効果」がより効果的に発揮され、記憶の整理が円滑になるのです。
「睡眠のゴールデンタイム」は体力回復にも有効
それだけではなく、「睡眠のゴールデンタイム」に睡眠をとると、体の回復が非常に効果的に進みます。
体力を効果的に回復させることができれば、それだけでも昼間に取り組む学習の効率がアップします。そして体力が回復すれば、免疫力が高まるので病気にもかかりにくくなります。
暗記の定着を促進するだけでなく、病気の予防や体力の回復に繋がるのなら、受験生にとって願ってもない効果ですね。
同じ寝るなら意味のある時間に寝よう
21時~翌朝2時は、寝ないで勉強している受験生が多いです。かつて受験生だったSAIRANもそうでした。
1日の終わりが近づくと、何となく「追い込みムード」が高まってきて、昼間の遅れを取り戻そうと必死になりやすい時間帯です。
しかしそれは、効率良く記憶を定着させたり体を回復させたりする絶好のチャンスを逃していることになります。
人間、1日のうち必ずどこかで寝なければなりません
同じ寝るなら意味のある絶好の時間帯に寝るようにしたいですね。そのことがみなさんの教員採用試験をはじめとする試験への合格率を高めてくれることでしょう。
起床時刻は「自分の睡眠タイプ」に合わせよう
起床時刻はみなさんのベストの睡眠時間に合わせて設定しましょう。
なぜなら睡眠時間は人によってベストが違うからです。
ショートスリーパータイプの人は6時間程度、ロングスリーパータイプの人は9時間程度だそうです。
そう考えると、21時くらいに就寝して、自分の睡眠タイプや諸事情に合わせて朝の4時~7時に起床する。そして再び暗記作業を始めるのが記憶の定着には最高の生活サイクルと言えそうです。
タダでも早朝は頭が冴えていますし、イロイロとタイムリミットを意識できる時間帯なので、集中して記憶作業に取り掛かれますね。
筆者のSAIRANも受験生時代に効果を実感
今回は、みなさんの教員採用試験の合格率をアップさせる方法のひとつとして「暗記を効果的にするための睡眠活用法」についてご紹介しました。
この記事に書かせていただいたことは、私SAIRANがネットや本などを調べて知ったことをまとめたものであると同時に、実際にやってみて効果を感じていたコトでもあります。
こういったことは個人差がありますので、効果を感じないこともあるでしょう。しかし、仮に効果を感じられなかったとしても、暗記作業に要する時間は大きく変わりません。つまり、良くなることはあっても悪くなることは無いハズなのです。
もし暗記作業に苦労していたり、より効果的に暗記作業を進めたいと考えていたりするのであれば、ぜひ一度取り組んでみてはいかがでしょうか。
頑張ってくださいね。