教員採用試験「論作文・小論文」対策で失敗しないコツとポイント

教員採用試験の勉強法「小論文・論作文」

この記事では、教員採用試験で多くの受験生を悩ませる「論作文・小論文対策」で失敗しないためのコツやポイントついて説明します。

教員採用試験の論作文・小論文は「文章を上手に書ける」だけでは合格しません。

その理由を始め、教員採用試験で失敗しない、勝てる論作文を作るための勉強法を紹介します。論作文を制して、教員採用試験を制する・・・本記事を読む5分間で、その第一歩を踏み出してください。

※本記事では、論作文・小論文を「論作文」に統一して表現します。

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 教員採用試験で 「論作文や小論文の力」は「面接や集団討論の力」につながる

教員採用試験での 「論作文」は、面接や集団討論などと同じく 「人物試験」 として捉えられています

そして、人物試験は、受験者の「考え方」や「文章や思考に関する能力」などが顕著に出るので、合否に大きく関わる重要な試験として位置づけられています。

教員採用試験の対策をする上で理解すべきコトは「論作文の力」は「面接や討論の力」につながるということです。

なぜなら、論作文も面接も「受験者の教育に賭ける意気込みや教育観を測る試験」という共通点があるからです。つまり「Aランクの論作文ネタ」を持つコトは「面接で話をするAランクのネタ」を持つコトになります

私も、自信を持って書ける論作文ネタが増えるに従って、面接練習での安定感が増してきました。教員採用試験本番の面接でも、勝負のかかった質問に対する答えに「論作文ネタ」を活用しました。

教員採用試験での「論作文の力」は「面接の力」につながります。ぜひ、自信を持って書ける論作文ネタをひとつでも多く持てるようにしましょう。

 教員採用試験での論作文・小論文の「難しさ」とは?

教員採用試験の論作文試験の難しさは、主に「2つある」と考えます。

教採論作文の難しさ
  • 文章を書くことが上手なだけでは合格ラインに達しない
  • 誰が見ても「良い」と判断される論作文にしなければならない

文章を書くことが上手なだけでは合格ラインに達しない

教員採用試験の論作文試験では、執筆した論作文を通して「自分の教育に関する知識・熱意・価値観など」が採点者に伝わらなければいけません。もし、論作文の内容が一般の人と変わらない内容ならば「教育への関心が低い」と判断されます。

つまり、文章が上手なだけでは論作文試験の合格ラインに達しません。みなさんの熱い教育への思いを適切に論作文の中に入れ込まなければならず、そのための工夫が必要になります。

誰が見ても「良い」と判断される論作文にしなければならない

予備校や通信添削など、論作文指導をしてもらう手段はあります。もちろん、有料サービスは相応の経験や知識のある方が評価するので、相応の評価と指導を受けられます。

しかし、どこの有料サービスで見てもらっても、結局は「採点した人の主観」でしかありません

ある添削サービスでは「A」評価だった論作文を、そのまま他の添削サービスに評価してもらうと「B」だった・・・ということは普通にあります

これは実際に私がやってみたので間違いありません。2段階違うということはありませんでしたが「A⇔B」「B⇔C」は普通にありました。

「技術的な書き方」よりも、「考えや提案」に対する評価にズレがありました。自分オリジナルの「考えや提案」であればあるほど、評価が分かれました。

これは 「有料添削サービスは使えない」 と言っているのではありません。

下記にも述べていますが、むしろ有料添削サービスは使うべきです。素人の受験生同士で見せ合って評価し合ったり、自己評価して勉強するよりは有料添削サービスを利用する方が良いです。

大切なのは、「有料添削サービスですら主観評価になる」という現実を受け入れ、「誰が評価してもA評価になる可能性が高い論作文ネタをひとつでも多く準備すること」 です。

 教員採用試験の論作文・小論文に関する「評価や指導」はプロを頼れ

教員採用試験の論作文に関する「評価や指導」はプロを頼りましょう

論作文について自信のある方も、ぜひ有料の添削サービスを一度は利用して、プロに評価してもらいましょう。

プロの「論作文の技術指導」は間違いない

先に、「有料の添削サービスでさえ主観評価になるため、同じ作文でも評価が変わることがある」と書きました。

それでも、論作文に自信がある方を含めて、有料の添削サービスを利用して一度はプロに評価してもらうべきです。多くの方が「自己評価」と「他者評価」のギャップに驚くはずです

教員採用試験の論作文試験は、一般的な論作文試験とは違い、求められているコトにかなりのクセがあります。

そして、有料添削サービスの採点官は「その道のプロ」です。そのプロにクセのある教員採用試験の論作文攻略のヒントをもらうことは、間違いなく合格への近道と言えるでしょう。

採点官によって多少のズレがあるのは、「教育実践に関する考えや提案」に対するの評価に限定されます。「基本的な作文技術」に関する評価はほぼ変わりません。つまり「論作文の技術的な指導」については、間違いのない指導が期待できます

プロの指導を徹底的に受けることで、最高レベル(A評価)にはならなくても、教員採用試験で最低限戦力にはなる論作文(B評価以上)は書けるようになるハズです。

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教員採用試験「論作文・小論文対策」通信添削講座リンク集

論作文を受験仲間で評価し合うのは「時間のムダ」

その一方で、私が「やめたほうがいい」と思っている論作文の勉強法についてお話しておきます。それは「受験仲間で見せ合い、評価し合う」という勉強法です。

面接練習を受験仲間でやるのは「場馴れと実戦」という意味で効果的です。しかし、それ以上の良さはありません。そして、論作文練習の「場馴れと実戦」に受験仲間は要りません。さらに、素人の受験仲間で感想を述べ合ったり、指摘し合うのは「時間のムダ」です。

メンバーの中に偶然「合格できる絶対的な力と指導センスを併せ持つ神」のような人がいれば別です。しかし、教員採用試験の倍率で考えると「合格できる力すら5人に1人しか持っていない」のです。そのようなメンバーで論作文を講評し合うことに「メリットは無い」と思いませんか?

私自身、論作文の見せ合いはプロが「A評価」を下した論作文に限定してやりました。もちろん見せ合いだけです。指摘し合うことは一切しませんでした。

反対に、面接の練習は「場馴れと実践」のメリットを感じたので受験仲間でやりました。しかし、やるのは練習だけです。指摘や講評は基本的にしませんでした。百歩譲って、口癖や姿勢など、素人目で見ても分かることを指摘し合ったくらいです。

普段、プロの講師に指摘されまくるレベルの受験生同士で講評し合っても、成長は難しいです

むしろ、素人の曖昧な判断基準によってなされる講評は混乱を招くだけです。

「技術的」な話は、プロがインターネットや出版物を通して発信しているアドバイスを参考にしたり、添削サービスなどを通して直接指導してもらったりするのが一番です。

 「論作文・小論文」を制して教員採用試験を突破しよう!

以上「教員採用試験の論作文対策」で失敗しないコツやポイントについて話をしてきました。

何事も

  • 目前にある物事の本質をとらえる
  • 手段と目的を履き違えない
  • その上で周りに流されず、地に足をつけて進む

ことが大切だと思います。

論作文を制して教員採用試験を突破しよう!

ココで得たヒントを糧にして、みなさんが来夏の教員採用試験を突破されることを願います。

頑張ってください。

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