この記事では、教育実習前(主に小学校)の準備として役に立つ本をご紹介します。
教育実習を前にして
- とにかく落ち着かないので、何でもいいので準備をしておきたい
- 少しでも戸惑うことの無いよう、事前に勉強しておきたい
- 限られた実習期間で多くことを学べるよう、自分で学べることは先に知っておきたい
という方は、ぜひ参考にしてもらってください。
あまりお金を掛けられないという方であれば、 コチラで無料で読める本に絞って紹介しています ので参考にしてください。
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目次
まず「教育実習生に求められているコト」を確認しよう
本の紹介に入る前に、教育実習生に求められていることが何なのかを確認しましょう。
まずは、教職課程を持つ大学のHPにある「教育実習の目的」をご紹介します。
教育実習は、教育現場における教育の実際を観察し、また体験し、さらに経験や体験を積むことにより、教育の意義についての体験的認識と理解を深め、教師としてのあり方を学ぶことを目標にしています。
すなわち、大学での学問研究の成果(理論と技術)を、教育の実践的体験を通じて主体的に再構成し、教育現場に適用させることにその目的があります。
大学における学問研究では修得することのできない教育の実際を、生徒との全身的接触のなかで啓発的経験活動を通じて修得するとともに、プロの教師である教育実習指導教員による指導を通じて実践的指導力の初歩を修得することが期待されています。
また、これらの活動をとおして、教育実践への限りない意欲や情熱をわきたたせる機会でもあります。近畿大学HPより
簡単にまとめると、教育実習の目的は
- 大学で学んだことを現場で実践し、学びを深める
- 現場経験と指導教員からの指導を通して、座学では得られないことを学ぶ
- 学校教育への理解を深め、教員になりたい気持ちを確かなものにする
の3つのようです。
では、それらの目的を達成するために、教育実習生に求められることとは何でしょうか。
私自身の実習経験と、教育実習を受け入れてきた学校現場での経験をまとめると
- 学ぶ者・教育に携わる者としての心がまえ
- 教育実習生(教育を学んできた学生)として相応しい基礎知識
- 教育実習生としての常識
の3つではないかと思います。
今回、みなさんにご紹介する本は、教育実習生のみなさんが、先に示した教育実習の目的を達成するために実習前に読めば役立つであろう・・・と私が判断した本です。
全てを読む必要はありません。
まずは
大学で学んだことを振り返りましょう!
その上で、直感で良いので「この本は自分には必要かも・・・」と感じた本を数冊読んでください。
結果、実習で役に立ったかどうか・・・よりも、これから実習が始まる!という時に
という、前向きな気持ちで実習に臨めることが大切です。
教育実習生としての常識が学べる本
まずは、教育実習を受けるものとして「指導される前に知っておきたい知識=常識」を学べる本をご紹介します。
きっと、実習中に何度も見返すバイブル的存在になるでしょう。
教育実習完璧ガイド
教育実習全般について、実習生が押さえておくべきポイントを分かりやすくまとめてくれているマニュアル的存在の本がこちら。
教育実習で失敗はつきものですが、失敗にも限度があります。
実習を受け入れる側として
と思われる以下のような事柄を漏れなく学ぶことができます
- 実習が始まる前(教育実習が始まるまでの流れや準備など)
- 実習中の心得(礼儀やコミュニケーションなど)
- 学習指導案の書き方(各教科の指導案の書き方など)
- 授業の実際(板書・発問・指名・机間指導など)
- 実習日誌はこう書こう(日誌の書き方など)
- 教員採用試験に向けて(教採の勉強方法など)
この本は、文字の大きさや文章量が適量かつ2色刷りで見やすいので、実習期間中にもサラっと見返すことができます。
小学校の実習生向けであれば、よく似たガイドにこちらの本もあります。
このガイドは文字数が多い(単色刷り)ので時間に比較的余裕のある方や深く学びたい方にオススメです。
学ぶ者としての心がまえが学べる本
実習は毎日が失敗と後悔の連続・・・かもしれません。
そんな時に浮足立つことなく、成長過程の自分を客観的に見つめながらコントロールしていくための「心がまえ」的なことが学ぶことができる本をご紹介します。
ゼローなにもない自分に小さなイチを足していく
この本は、実業家として有名な「ホリエモン」こと、堀江貴文氏によって書かれた本です。
いつも上から目線の強気な発言で「異端児」「異次元の人」というイメージが強い堀江氏。教育に携わる者が彼から学ことなんて・・・と思いの方ほどこの本を手にしていただきたいです。
ここ数年、堀江氏の本は意外?と素人にも分かりやすい文章で、これからの時代を生き抜くために大切な視点が書かれています。
この本も、人が学び成長していくために役立つ以下の考え方について書かれています。
- コツコツ積み重ねる努力の大切さ
- 長い人生の中で働くことの意味
- 働く上で大切にするべきコト
今ならこの本は、Amazon「 Audibleの”30日間無料体験”」を利用すれば、無料でゲットできます。詳しくはこちらからどうぞ。
教育に携わる者としての心がまえが学べる本
学校教育は子どもたちとの触れ合いの積み重ね・・・
その積み重ねを意義のあるものにしていくためには、最新の教育技術も大切ですが、その技術を適切な場面で適切な使い方で活用する基となる「教育者としての心」が大切です。
そんな「教育者としての心」を学べる本を1冊ご紹介しておきます。
教師力を磨く-若手教師が伸びる「10」のすすめ
この本を読めば、卒業後も教え子から慕われる仲島正教先生の実体験を通して、教師のあるべき心の姿勢を学べるだけでなく
という気持ちがガンガン強くなります。
それぞれに悩みや苦しみを抱えた子どもたちを元気づけ、気持を前向きにさせ、学級がひとつになっていく…そんな仲島学級のエピソードの数々と若手教師に向けた仲島先生のメッセージに、感動の涙と共感の連続です。
実習前はモチロン、打ちのめされて自信を無くした実習後にも読んでみてください。
実習生(教育を学んだ学生)に相応しい基礎知識が学べる本
教育実習とは、先にも紹介しましたが「大学で学んできたことを実践し、学びを深める場」であります。
実習をより実りあるものにするためには、学んだことを思い起こしたり、整理したり、学び漏れていたことを埋め合わせしたりすることが大切です。
そんな「学び直し」を助けてくれる本をいくつかご紹介します。
教育技術(小学校)
経験の浅い教師に向けて書かれた教育雑誌。
子どもの実態や保護者対応から教科指導のアイデアまで、学年別(1・2年、3・4年、5・6年)で隔月で発刊されています。
実習で担当する学年のバックナンバーをまとめてサラっと読んでおけば、バランスの良い実習準備になるでしょう。
まんがで知る教師の学び(全三巻)
この本は「教師は生涯かけて教師になる」という教師観をベースに、現役教頭の経験をもとに教師の仕事がどのようなものであるかを描いています。
教師の仕事のやりがいや大変さをマンガの話を通してスムーズに理解し、考えを深められるという点でこれから学校現場に入っていく教育実習生や新任教師のみなさんにオススメです。
主人公が課題をクリアしていく過程で、学校外で求められるビジネススキルや教育学上提唱されている考え方などが取り上げられている点も多くの読者に評価されています。
この本は以下の3部作で構成されています
- 1巻:教師は一生かかって教師になる
- 2巻:アクティブラーニングとは何か
- 3巻:学校と社会の幸福論
自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方
実習生であっても、子どもたちから見ればみなさんは「先生」です。
先生として、励まし、称賛、指導・・・子どもたちの成長の助けになる「ひとこと」を掛ける自信はありますか?
幼児期から思春期まで、子どもを自立した大人に育てるために必要なほめ方や叱り方が、具体的な言葉遣いの例を交えて紹介されています。
今ならこの本は、Amazon「 Audibleの”30日間無料体験”」を利用すれば、無料でもらえます。
また、Amazonの電子書籍定額読み放題サービス「KindleUnlimitedの”30日間無料体験”」を利用すれば、この本を含めた沢山の本が30日間限定で無料で読み放題です。2021.8.21現在
授業の腕を上げる法則
この本は、TOSSで有名な向山洋一先生によって書かれた本で
が分かりやすくまとめられています。
TOSSという名前を聞くと
と距離を置きたがる人もいますが、少なくともこの本に書かれていることは「授業を中心とする学級経営の基礎」であり、TOSSの人でなくとも教師であれば誰もが共感できる内容。
実習中に受けた指導内容がココで書かれていることそのまんま・・・ということも普通にあるでしょう。
特に、第一章の「授業の原則」に書かれた10の原則は、児童・生徒とコミュニケーションを取る教師に必要な基本技術が書かれています。
実習前に 第一章「授業の原則」だけでも、読まれることをおすすめします。
みんなでつくる「考え、議論する道徳」
正直、実習生にとって難しい道徳授業の基本について学べる本です。
「考え、議論する道徳授業」を実現させるためのヒントが、小・中学校でよく使われる定番教材の授業例とともに示されています。
実習生が読んで知っておくべきところは
です。
道徳性とは、授業のねらいとなる「養いたい心の内面」です。
- その道徳性って具体的にどういうものなのか
- 教材の物語のどこをどう押さえて子どもたちに道徳性に触れさせるのか
現役の教師でも理解できていないことがあるこの「道徳性」について、これ以上ないくらいに嚙み砕いて説明されています。
発達障害の子どもの心と行動が分かる本
この本は、教育実習生のような子どもと向き合う初心者に向けて書かれた本で、発達障害の特性を簡潔に、理解しやすく、網羅的に書かれています。
以下の目次を見てもらえれば、発達障害の全体像が分かるように配慮されていることが分かります。
- 第1章 発達障害とは?
- 第2章 こんなようすが気になったら
- 第3章 自閉症スペクトラムとは?
- 第4章 ADHD とは?
- 第5章 LD とは?
- 第6章 気づき、診断を経て、療育とケアへ
- 第7章 家庭での支援
- 第8章 保育所・幼稚園、小学校での支援
文字数はそこそこあり情報量は豊富ですが、難しい言葉をできるだけ抑えている上に、イラストと目に優しい配色を交えているので、スッと読むことができます。
実習生のみなさんを始めとする教育現場で子どもたちと接する私たちにとっては、特に8章「保育所・幼稚園、小学校での支援」については必読と言えるでしょう。
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実習に役立たなくても「準備した」という事実が力になる
ツライ、忙しい、ストレスフル・・・経験した人の声を聞くだけで不安になる教育実習ではありますが
- いい経験になった
- 教師になりたい気持ちが強くなった
- 一生忘れられない思い出
と、ポジティブな声を聴くことができるのも教育実習。
同じやるなら、大変でも最後には笑って終われる実習にしましょう。
そのためには「準備」が大切。
準備をすれば、実習中の負担が減る可能性が高まります。
仮に、準備したことが役に立たなくても
という自信が、実習への不安を少しでも和らげてくれ、実習を進める力になるハズです。
- 大学で学んできたことを振り返る
- 本を読む
- ブログを読む
- 動画を観る
- 同じ立場の人と交流する
悔いの無いよう、準備を進めてください。
そして、みなさんの教育実習が有意義なものになることを願っています。
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