そんな人に解決策を提案します。
オススメは「学習計画」を立てることです。
教員採用試験は課される試験内容が多種多様です。ホントにイロイロありすぎて各対策の進み具合を管理するのが大変です。
それぞれの試験対策をアレもコレも・・・と漠然に進めるのではなく、効率的に自信を持って進められるよう「学習計画(スケジュール)」を立てましょう。
「学習計画」が教採合格までの道筋を明確にする
教員採用試験に限らず、勉強法は人それぞれです。
しかし 「絶対に合格したい」 と思うのであれば「学習計画」を立てることをおススメします。
理由は「学習計画」が教員採用試験合格までの道筋を明確にするからです。
具体的に言うと、学習計画を作ると、いつまでに何をすべきかが確認できます。
そして、今何をすべきかが明確になります。
そうなると、自信を持って取り組めます。そしてやる気が出ます。自信を持ち、やる気が出ると、効率良く試験対策が進みます。
特に小学校教諭の採用試験は、専門科目だけでも5~9教科、それに教職教養、論作文、実技試験、個人面接、集団面接、集団討論、模擬授業と、多彩な試験があります。
自治体によっては実技試験だけでも体操・球技・鉄棒・水泳・歌唱・楽器演奏・デッサンなど複数課されることもあります。さらには適性試験が課される場合もあります。
これらの試験対策を全て同時進行で行うのはカンタンではありません。漠然と考え、何となくで対策を進めていては、絶対に上手くいきません。
なので「学習計画」の作成をオススメします。
上手に試験対策を進められる「学習計画」を立てるためには、以下に示すコトを考慮に入れて、試験科目によって優先順位をつられるようにすべき です。
- 受験自治体の試験内容や傾向
- それぞれの試験科目に求められるレベル
- そのレベルに対する自分の力と学習能力
- 各試験科目に対する自分のモチベーション(苦手意識)
- 教員採用試験まで掛けられるコスト(時間やお金)
などなど
これらのポイントを考慮し、試験科目によって「スタート時期」「力の入れ具合」などに変化をつけられるような計画を立てましょう。
「学習計画」は“意図=根拠”を明確に
「学習計画」を立てるのに、何となく・・・で立ててはいけません。
その計画のウラには「意図=根拠」があるべき です。明確な「意図=根拠」があれば「何もせず放置する」という試験科目が出ても構わないと思います。
例えば、私が教員採用試験対策のために立てた「学習計画」では、スタートした12月からの2か月間、ほとんどを「数学(算数)」の対策に費やしました。
私が大の数学(算数)嫌いで、数学が超苦手だったからです。
そして、数学の克服が私の教員採用試験の合否に関わると考えた時に「最優先で取り組むべき」と判断したからです。
その一方で、英語はほとんど対策をしませんでした。その中でも「リスニング」については、全く対策をしませんでした。それは以下の「意図=根拠」がありました。
- 受験予定の自治体では、リスニングの配点が低かった。
- リスニング問題のレベルが低く、対策ナシでも受験者平均は取れる自信があった。
- リスニング対策は費用対効果が低く、他に注力するほうが効率的と判断した。
このように、使える「学習スケジュール(計画)」を立てるためには、計画の全てに「意図=根拠」があるべきです。
言い換えると「考え=戦略」です。その 「考え=戦略」 を図にして見て分かるようにしたのが「学習計画」 です。
「学習計画」の作成は大まかザックリで良い
計画を立てるのに、時間や内容を細かく設定する必要はありません。
あまり細かく設定しすぎると、ちょっとしたイレギューラで「計画倒れ」を感じてしまうからです。「学習計画」は「ザックリ大まか」がオススメです。
「学習計画のザックリ感」の基準は人によって違いますが、以下の3点くらいが分かるスケジュールになれば良いのではないでしょうか。
- 曜日別で1日あたりの対策時間
- 月別で各対策の実施期間と採用試験当日までの時間(期間)
- 試験科目の開始時期
大まかでいいので教員採用試験当日までのスケジュールを組みましょう。
「計画を立てる」と言っても、対策科目を時間割のように割り振るのではありません。
時間割形式は、細かすぎて計画倒れになりやすいのでオススメしません、
気分などによって日々の進捗が少々前後しても「計画通り」に収まることがポイントです。そのためには「学習計画」は大まかザックリで良いのです。
改めて言いますが、試験科目の特性、それぞれに求められるレベル、自分の実力と能力、掛けられるコスト(時間やお金)の限度・・・などを考慮に入れながら、効率の良いスケジューリングをしましょう。
私の場合
・採用試験までの「月別学習計画」
・1週間の「曜日別学習計画」
を作成しました。
これが当時、私が作った「学習計画」です。
月別学習計画
曜日別学習計画
ハッキリ言ってこのスケジュール、大したことないですね(苦笑)
改めてみてみると、エラそうに見せるモノじゃない気がします。恥ずかしいですね…
しかし私にとっては、これらの学習計画で自分なりにスケジュール管理をし、対策を順調に進めることができました。具体的には、これらの学習計画を作成することで、以下のメリットがありました。
- 日・週・月単位で、試験対策に掛けられる総時間がだいたい分かる。
- 合格までにするべき事と、それらに掛けられる期間と時間がだいたい分かる。
- 自分の試験対策に漏れが無いかを視覚で確認できる。
- 途中で修正をする時に、何に掛ける時間を削って何に掛ける時間を増やすかを検討しやすい。
- 教員採用試験合格へのイメージができる。
最も大きかったメリットが 「5.教員採用試験合格へのイメージ」ができたことでした。
「これで合格できる!」と思ってスタートするのと、不安を抱えたままでスタートするのとでは大違いです。
気持ちの上で有利に立つことも大切ですね。
「学習計画」は教採合格を軸に柔軟に変更しよう
「学習計画」は一度立てたら最後まで守りきる必要はありません。必要に応じて途中変更しましょう。
先に公開している私の学習計画も、パソコンの中に残っていたモノなのですが、最初に作ったモノはもっと違っていたハズですし、最終形も違っていたと思います。
学習計画を進行している途中で、予定より時間が掛かったり、時間をかけて対策しなければならない事が増えたりすれば、何か他の対策時間を減らさなければなりません。それを考えるのにも「学習計画」を見れば判断しやすくなります。
ちなみに月間スケジュールの右端にある「気分転換したいよ」というのはあくまで「気休めにできたらいいな」と思っていたモノでして、実際には何一つ実行できませんでした。
それくらい余裕のない受験生活だったと記憶しています。
てなわけで、ぜひ教員採用試験の対策をスタートさせる前に「学習計画」を立ててみて下さい。