教員採用試験では、教職教養や面接で3大学力調査(PISA、TIMSS、全国学力・学習状況調査)に関する内容が問われます。
2024年は「PISA」に注目!
ここでは、3大学力調査の特徴と、最新の結果・傾向で重要なポイントを、問われる可能性が極めて高いところに絞ってまとめてみました。
PISA
まずは「PISA」について確認しましょう。
PISAの概要と結果についてまとめられている文部科学省のサイトはコチラ。
特徴
正式名称
Programme for International Student Assessment(生徒の学習到達度調査)
主催団体
経済協力開発機構(OECD)
調査科目
[ 読解力 ]・[ 数学的リテラシー ]・[ 科学的リテラシー ]の3分野。
※年度によって他科目が追加されることがある。
調査学年
[ 高校1年 ]が対象。
開催年度
[ 3 ]年ごとに開催。
我が国の結果と傾向
- 科学的リテラシーでは37カ国中[1]位
- 数学的リテラシーでは37カ国中[1]位
- 読解力では37カ国中[2]位
- どの分野においても日本の生徒は、低得点層(レベル1以下)の割合が[ 低 ]く、高得点層(レベル5以上)の割合が[ 高 ]かった。
- 日本の生徒は、[ 実生活 ]における課題を数学で解決する[ 自信 ]がなく、数学を[ 実生活 ]と関連付けて学んだ経験が[ 少ない ]傾向にある。また、授業において[ 日常生活 ]とからめた指導が少ない傾向にある。
- 世界的な傾向として、[ 社会経済文化的背景 ](ESCS)の水準と[ 習熟度 ]レべルが相関関係にある。
- 日本での[ ICT環境 ]の整備は進んでおり、ICTリソースの利用のしやすさはOECD平均を[ 上 ]回っているが、授業でのICTの[ 活用頻度 ]は他の国と比べると低い。
TIMSS
次に「TIMSS」について確認しましょう。
TIMSSの概要と結果についてまとめられている文部科学省のサイトはコチラ。
特徴
正式名称
Trends in International Mathematics and Science Study(国際数学・理科教育動向調査)
主催団体
国際教育到達度評価学会( IEA )
調査科目
[ 数学( 算数 )]・[ 理科 ]の2分野
調査学年
[ 小学4 ]年、[ 中学2 ]年が対象。
開催年度
[ 4 ]年ごとに実施。
我が国の結果と傾向
- 小・中いずれも、算数・数学、理科ともに、引き続き[ 高い ]水準を維持している。
- 質問紙調査については、小・中いずれも、算数・数学、理科ともに「勉強は楽しい」と答えた児童生徒の割合は[ 増加 ]している。
- 小学校理科について「勉強は楽しい」と答えた児童の割合は、国際平均を[ 上 ]回っているが、小学校算数、中学校算数及び中学校理科については「勉強は楽しいと答えた児童生徒の割合は、国際平均を[ 下 ]回っている。
- 中学校において、「数学を勉強すると、日常生活に役立つ」「数学を使うことが含まれる職業につきたい」と答えた生徒の割合は、国際平均より[ 下 ]回っている。
全国学力・学習状況調査
最後に国内で実施されている「全国学力・学習状況調査」について確認しましょう。
全国学力・学習状況調査の概要と結果についてまとめられている国立教育政策研究所のサイトはコチラ。
特徴
正式名称
全国学力・学習状況調査
主催団体
[ 文部科学省 ]
調査科目
[ 国語 ]・[ 数学( 算数 )]・[ 理科 ]
調査学年
[ 小学6 ]年、[ 中学3 ]年
開催年度
( 毎 )年開催されている。
我が国の結果と傾向
- [ 主体的・対話的で深い学び ]への取り組み具合いと平均正答率の高さは、[ 社会経済的背景 ]の低さに影響されることなく、相関関係にある。
- 友達関係への満足度、日常生活での幸福感については90%以上の生徒児童が[ 肯定的 ]である。
- 主体的・対話的で深い生日や個別最適な学びの有無と自己有用感の有無には[ 相関関係 ]がみられる。