教員採用試験「小学校全科対策の必須アイテム」の問題集と参考書。
という方々に向けて
受験生を5つのタイプに分けて、小学校全科の問題集や参考書の組合せを提案します。
- タイプ①・・・直前スタートで「何の余裕もない」受験生
- タイプ②・・・時間✕&勉強✕「でも何とか合格ラインに乗せたい」受験生
- タイプ③・・・時間〇&勉強✕「豊富な時間を活用して基礎から着実に進化させたい」受験生
- タイプ④・・・時間✕&勉強〇「効率良く済ませて他の試験科目に力を入れたい」受験生
- タイプ⑤・・・時間〇&勉強〇「何が出てきてもハイスコア!圧倒的な力をつけたい」受験生
🔽「小学校全科」人気の小学校全科の問題集・参考書12種の特徴を知りたい方はコチラを。
🔽「教職教養」の受験生タイプ別のオススメ問題集・参考書についてはコチラをご覧ください。
これらのレビュー記事は、筆者であるだいぶつが、実物を手に取り使ってみた上で書いています。
目次
教員採用試験受験生「5つタイプ」について
まずは、教員採用試験受験生の「5つのタイプ」の定義と、判別のしかたを説明します。
読みながら、自分がどのタイプにあてはまるのかを考えてみましょう。
図解!教採受験生「5つのタイプ」
教採受験生の5つのタイプを図で示しますと、このような感じになります。
軸はシンプルに
- 勉強ができるか
- 対策に使える時間があるか
の2軸に絞り、その掛け合わせで考えられるようにしました。
特に勉強ができるかどうかの実力は「自分の感覚」ではなく「事実」で判断しましょう。
「小学校全科」実力判断の方法2つ
自分が小学校全科レベルの勉強ができるかどうかの判断は、以下のような基準で判断してみましょう。
- 過去問題を解いてみる
- 過去の受験を振り返る
過去問題を解いてみる
受験予定の自治体の過去問題を解いてみましょう。
ちなみに、自治体別の過去問を入手するならコチラの問題集。
出題傾向を知るためにも教採受験生は必携の問題集です。必ず入手しておきましょう。
過去分を複数年解いてみて、いずれも8割以上を取れるなら「できる」と判断して良いのではないでしょうか。
過去の受験を振り返る
教員採用試験の小学校全科は「高校受験レベル」なので、次のように卒業(合格)した高校の難易度も目安になるでしょう。
- 勉強〇 = 得意:卒業高校が偏差値65以上
- 勉強△ = 微妙(教科による):卒業高校が偏差値57~63程度
- 勉強✕ = やり直し要:卒業高校が偏差値55以下
モチロン、高校入学後に頑張って勉強した人は「勉強〇」と判断してもいいでしょう。
試験科目数の多い大学は当然〇。
難関私大への合格など、特定教科で勝負して成果を挙げた方は、その特定教科は「勉強〇」と判断しても良いでしょう。
例えば、高校は偏差値50程度の学校だったが、大学受験では早稲田大学法学部を一般入試で合格した・・・という方であれば、入試で受験した科目は「勉強〇」で判断していいでしょう。
教員採用試験「小学校全科」5タイプ別のオススメ参考書&問題集
ここからは、受験生タイプ別にオススメする「小学校全科」の参考書や問題集をご紹介します。
ココで紹介している以外の小学校全科の参考書や問題集について知りたい方は コチラの記事 を参考にしてください。
一般的に利用されている方が多い、小学校全科の参考書や問題集を、私が実際に手にして、見て、使ってみた感想をまとめています。
タイプ①
直前スタートで「何の余裕もない」受験生
まずは、小学校全科レベルの問題に対して自分の実力がどうなのかすらよく分からない(絶対苦手も含む)し、時間も無い・・・という
というタイプの方にオススメの参考書と問題集はこちら。
- 参考書:小学校全科らくらくマスター(実務教育出版)
- 問題集①:都道府県別過去問シリーズ(協同出版)
- 問題集②:オープンセサミシリーズ小学校全科問題集(東京アカデミー)
参考書:小学校全科らくらくマスター(実務教育出版)
手っ取り早く、小学校全科の要点をチェック&暗記できる教材がこの 「小学校全科らくらくマスター」(実務教育出版)。
最初から要点が朱書きされていて、付属の赤シートを使えば購入後すぐに対策をスタートできます。
書き込みをしなくても学習が進められるという点で「小学校全科30日完成」よりも時短教材と言えます。
チェック項目を追加するなら付属の赤シートで対応できるよう、緑のチェックペンを用意しましょう。
問題集①:都道府県別過去問シリーズ(協同出版)
時間が無くても、受験先の過去問チェックのために都道府県別過去問シリーズ(協同出版)の受験自治体分は持っておきましょう。
「時間が掛かる」とか「まず知識を高めてから」という理由で過去問を後回しにする受験生がいますが
- 受験予定の自治体の過去問を対策の最初に取り組む
- どれだけ時間が無くても必ず複数年(3年分以上)取り組む
のは、合格率を上げるための鉄則です。
傾向がハッキリしている自治体(例:毎年図形と計算が出題されている)なら、ヤマを張ることも可能です。しかし、そういった傾向も過去問題集に取り組まなければ分かりません。
受験予定の自治体の過去問に取り組むことはは良いことずくめです。必ず取り組みましょう。
問題集②:オープンセサミシリーズ小学校全科問題集(東京アカデミー)
万が一で、過去問以外の問題を解く余裕があればこちらの問題集を使えば間違いないでしょう。
今ある問題集の中でも、このオープンセサミシリーズの問題集は、程よく問題数が絞られていて内容もバランスがとれています。
という対策が取れます。
タイプ②
時間は無いし勉強も苦手…「何とかボーダーラインに乗せたい」受験生
次は、小学校全科レべル(高校受験レベル)でも苦手で点数が取れないことがハッキリしている上に、対策に使う時間も無いという「タイプ②」の受験生にオススメの参考書と問題集をご紹介します。
- 参考書:小学校全科らくらくマスター
- 問題集①:都道府県別過去問シリーズ(協同出版)
- 問題集②:小学校全科の演習問題(時事通信社)
基本的には「タイプ①」と似たラインナップですが、問題集が違います。
参考書:小学校全科らくらくマスター
高校受験レベルを基礎から対策するなら、本来はもう少し掘り下げた参考書で対応すべきです。
しかし「時間が無い」なら、暗記で対応できるポイントだけでも確実に点数を取る、という意味でこちらの参考書をオススメします。
最初から要点が朱書きされているので、付属の赤シートを使って購入直後から対策スタートできます。
同じ短期間教材として「小学校全科 30日完成」(時事通信社)もありますが「書き込み作業が不要」という点で、こちらのほうが時短教材として効率が良いです。
チェック項目を追加するなら付属の赤シートで対応できるよう、緑のチェックペンを用意しましょう。
問題集①:都道府県別過去問シリーズ(協同出版)
教採受験生なら、どんなタイプの受験生でも必ず取り組むべき問題集が、この 都道府県別過去問シリーズ(協同出版)です。
傾向がハッキリしている自治体(例:毎年場合の数と振り子の問題が出題されている)なら、ヤマを張ることも可能ですが、そういった傾向も過去問題集に取り組まなければ分かりません。
受験予定の自治体の過去問に取り組むことは。時間が無くても勉強が苦手であっても、必ず最初に取り組みましょう。
受験生の中には「時間が掛かる」とか「まず知識を高めてから・・・」という理由で、過去問に取り組むのを後回しにする人がいますが
- 受験予定の自治体の過去問を対策の最初に取り組む
- 時間が無くても必ず複数年(3回分以上)の過去問に取り組む
は、教採受験の鉄則です。
問題集②:小学校全科の演習問題(時事通信社)
明確に「小学校全科が苦手」なら、問題集は 小学校全科の演習問題(時事通信社) を用意されると良いでしょう。
同タイプの問題集に、先に挙げた「オープンセサミシリーズ小学校全科問題集」(東京アカデミー)がありますが 「小学校全科の演習問題」(時事通信社)のほうが ‟問題量が多い” ので、時間のある限り自分に合わせて様々な問題に触れられるメリットがあります。
例えば、計算問題だけでも加減乗除、根号、多項式、各種方程式、不等式、因数分解が合わせて100問近くありますので
言い換えると、時間無くて特定分野を強化したい受験生にとっても、ありがたい問題集なのです。
タイプ③
時間はあるが勉強が苦手…「基礎から応用まで着実に進化させたい」受験生
次は、小学校全科レべル(高校受験レベル)でも苦手で点数が取れないことがハッキリしているが、対策に使う時間はあるので、基礎からシッカリやり直したいという「タイプ③」の受験生にオススメの参考書と問題集をご紹介します。
- 参考書:オープンセサミシリーズ参考書(東京アカデミー)
- 参考書:中学ニューコース(学研)
- 学習ノート:セサミノート小学校全科(東京アカデミー)
- 問題集:小学校全科の演習問題(時事通信社)
参考書:オープンセサミシリーズ参考書(東京アカデミー)
参考書は「オープンセサミシリーズ参考書」(東京アカデミー)を一冊持っておいて間違いないでしょう。
本書の小学校全科の参考書としての完成度、現時点でおそらく最高レベルだと思います。
単元ごとに
- 「Point Check」・・・基本事項の解説
- 「例題」・・・PointCheckに関連した教採本番を意識した問題
の順で整理されているので、PointChechで理解した内容をすぐに例題で演習・・・というリズミカルな対策が可能です。
全880ページと、ボリュームはありますが、自分に必要な教科・分野・単元のみに絞って利用する事典的な使い方をすれば、全てに目を通す必要はありません。
また全体的に、詰め込み感の感じにくい見やすさで編集されています。なので、小学校全科を基礎からやり直すのに低ストレスで進められる良書だと思います。
同種の参考書に「小学校全科の要点理解」(時事通信社)がありますが、オープンセサミシリーズ参考書(東京アカデミー)のほうが、全体的に解説は丁寧だと感じます。
単純比較にはなりますが、ページ数で比較してもボリュームの違いは明確です。
また、このオープンセサミシリーズ参考書(小学校全科)は主要四教科以外、特に「体育、図画工作、音楽」の内容が充実しているのは絶対に評価すべき点です。
なぜなら、教採の実技試験(水泳、器械体操、デッサンなど)で抑えるべきポイントである「実技上の注意点」が掲載されているからです。
まさにオールラウンドと言える「オープンセサミシリーズ参考書」は、教採小学校受験者ならぜひ手にしておきたい参考書だと言えるでしょう。
参考書:中学ニューコース(学研)
小学校全科で数学(理数系)が超絶苦手な方が「中1レベルからやり直す」ためにオススメなのがこの「中学ニューコース」(学研)です。
という、数学が苦手な教採受験生は、市販されている教採対策の教材では難しく感じるはずです。
なぜなら、教採参考書は「教員採用試験受験者の標準レベル(高校受験でいう偏差値60程度)」をターゲットにして編集されている からです。
一度、「オープンセサミシリーズ参考書」で取り組んでみて
という方は、教採用の教材を閉じましょう。
そして、中学生を対象にした、この「中学ニューコース」(学研)のような、優しいめの参考書から取り組み、基礎の基礎からやり直しましょう。
この「ニューコース」は、編集上の目標設定レべルが 中学生の標準レベル(偏差値45~55あたりを50~60以上に引き上げる)のハズなので、勉強を苦手に感じる受験生にとっても理解しやすい、丁寧な解説が満載です。
もちろん
という方は、図形分野だけ中学生用の参考書から進めましょう。
そして、他の単元は教採用参考書で進めれば良いでしょう。
学習ノート:セサミノート小学校全科(東京アカデミー)
書き込みノート形式で基礎から応用までシッカリと固めたい方は、このセサミノート小学校全科(東京アカデミー)がオススメ。
東京アカデミーの教材は全般的に、質量のバランスが取れていて「ジックリと取り組める受験生」には使いやすいく効果的な教材だと言えます。
特に、各教科の学習指導要領、暗記系科目の社会・理科については、穴抜きされているところを中心に進める。そして、過去問を解く中で新たにチェックが必要なポイントが出たら、追加でセサミノートにチェックを入れて覚えていくようにすれば、かなり効果が上がるはずです。
同じ書き込みノート形式で人気の教材に「30日完成」と「ランナー」があります。
「30日完成」は、出来上がっている人や本当に時間が無い受験生が短時間でサラっと要点だけを押さえるための教材なので、基礎から確実に教採合格レベルまで登りつめたい方にはオススメしません。
そして「ランナー」は、情報量が膨大過ぎる教職教養版に比べて、小学校全科版はかなり精選されている(それでもマニアックな情報が若干あり)ので、内容的には問題ないのですが、小学校全科の参考書で非常に使いやすく完成度の高い「オープンセサミシリーズ参考書(東京アカデミー)」と連動している点で、私ならセサミノートを選びます。
問題集:小学校全科の演習問題(時事通信社)
基礎からやり直したい方が演習問題(特に理数系)をするために教材を選ぶのであれば、小学校全科の演習問題(時事通信社)がイチバンおすすめできます。
理由は、掲載されている問題数が最も多く(適量です)、数をこなして多様な問題への対応力をつけることができる問題集だからです。
ちなみに、主な小学校全科の問題集3つを、算数の図形問題のみに絞って比較したのが以下の表。
掲載されている問題数がダントツに多いのが分かります。
バランスと解説の詳しさはオープンセサミシリーズ問題集かもしれませんが、そこは「参考書」でカバーするとして、基礎からやり直す方に必要な「練習量」の確保ができる問題集として「小学校全科の演習問題」(時事通信社)を選ばれるコトをオススメしたいです。
問題集:都道府県別過去問シリーズ(協同出版)
どこのサイトでも、誰に聞いても、どんなタイプの受験生でも「コレだけは必須!」と言われるのが自治体別の過去問題集。
自治体別で過去数年分をまとめてくれている問題集はコレしかありません。
比較的時間に余裕があるなら、併願する自治体分や似た傾向の自治体の分も入手して取り組んでみましょう。
実践力を鍛えるだけでなく、間違えたところでチェック漏れがあった場合には必ず、参考書や学習ノートにもチェックを入れて対策を進めておきたいところです。
タイプ④
時間は無いが勉強は◎「他の試験科目に力を入れたい」受験生
次は「教採対策する時間は無いけれども、勉強はもともと得意なほう。なので小学校全科対策はソコソコにして他の試験科目に力を入れたい」という受験生にオススメな参考書と問題集をご紹介します。
- 参考書:小学校全科の要点理解(時事通信社)
- 問題集①:オープンセサミシリーズ問題集(東京アカデミー)
- 問題集②:都道府県別過去問シリーズ(協同出版)
参考書:小学校全科の要点理解(時事通信社)
時間が無くとも、上位校(偏差値60以上)の高校を卒業されているなど、高校受験レベルの勉強には自信のある方は「昔の記憶と感覚を呼び戻す」作業で効率的に小学校全科の対策を進められます。
そんな方にオススメなのがこちらの「小学校全科の要点理解」(時事通信社)。
最初から要点の部分が単語レベルで朱書きされていて、付属の赤シートを使えば要点チェックができます。なので、暗記すべきポイントの多い社会や理科を中心に、購入後すぐに取り組めます。
時短教材としては「らくらくマスター」や「30日完成」が人気ですね。
しかし「らくらくマスター」は箇条書きの傾向が強すぎて情報量がかなり絞られていますし、「30日完成」はさらに情報量が絞られていて思い出せる量が少なくなる可能性がある上に、空欄への書き込み作業が必要になります。
その点「小学校全科の要点理解」(時事通信社)は、文章での解説が比較的多く情報量も豊富です。おそらく、高校受験時代に一度マスターされている分、読んで理解しながら記憶を呼び戻すのに最も適している参考書だと思われます。
もし、以下の点を気にされるのであれば「オープンセサミシリーズ参考書」(東京アカデミー)を選択されるのもアリです。
- 朱書きと付属の赤シートは不要(読むだけで思い出せるなど)
- より豊富な情報量が載っているほうが安心する
- 実技対策を含めて主要4教科(国社算理)以外の対策もシッカリと進めたい
問題集①:オープンセサミシリーズ問題集(東京アカデミー)
という、できるだけ短時間で効率良く小学校全科の対策を進めたい方にオススメの問題集が オープンセサミシリーズ問題集(東京アカデミー) です。
さすが、教採対策最大手の東アカが編集しただけあって、ひととおりの頻出事項は押さえられてる上に、多くもなく少なくもなく・・・それなりに押さえられています。
同類の問題集に「青の小学校」と言われる 小学校全科の演習問題(時事通信社) があります。こちらも良質の問題集ですが、問題量が多いです。
算数の図形問題に絞って調べたところ、小問も含めた延べ問題数は以下の通りです。
なので「小学校全科の対策をできるだけ効率良く進めたい方」は オープンセサミシリーズ問題集(東京アカデミー) で、効率良く昔の感覚を思い起こされることをオススメします。
それでも物足らない場合は「青の小学校」で場数を増やすのが良いと思われます。
問題集②:都道府県別過去問シリーズ(協同出版)
他でも述べていますが、今、世にある過去問題集の中で自治体別に5年間をさかのぼって過去問題をまとめてくれている問題集は 、この 都道府県別過去問シリーズ(協同出版) しかありません。
過去にどれだけ勉強ができたとしても、時間配分や問題のクセ、出題の傾向が分かっていれば、対策効率をこれ以上ないくらいにアップさせることが可能です。
受験する自治体の過去問は複数年さかのぼって入手し、必ず解いておきましょう。
タイプ⑤
時間はあるし勉強も◎「何が出てきてもハイスコアの実力をつけたい」受験生
最後に、面接も集団討論も実技も一定以上の自信があり、あとは余った時間をシッカリ使って自分の実力を絶対的なレべルに伸ばしていくだけ・・・という受験生にオススメの問題集と参考書をご紹介します。
- 参考書:オープンセサミシリーズ参考書(東京アカデミー)
- 学習ノート:セサミノート小学校全科(東京アカデミー)
- 問題集①:都道府県別過去問シリーズ(協同出版)
- 問題集②:オープンセサミシリーズ小学校全科問題集(東京アカデミー)
- 問題集③:小学校全科の演習問題(時事通信社)
- 問題集④:教員養成セミナー(時事通信社)
教員採用試験の問題は、浅い知識の範囲内でしか出題できませんので、出題パターンが限られています。
特に理数系の問題は、その出題パターンをいかにたくさん経験して押さえておくかが、試験当日の安定感につながります。
時間のある限り多くの問題パターンに触れましょう。
参考書:オープンセサミシリーズ参考書(東京アカデミー)
まず、参考書は「オープンセサミシリーズ参考書」(東京アカデミー)を一冊持っておきましょう。
実技試験も含めて、対策を進めていく中で万が一、自分の力に「穴」が見つかった場合、内容の確認をするのに便利です。
学習ノート:セサミノート小学校全科(東京アカデミー)
書き込みノート形式で実力を固めたい方は、このセサミノート小学校全科(東京アカデミー)がベストでしょう。
参考書とともにセサミシリーズで要点という要点をシッカリ押さえて上で、あとは片っ端から問題集にあたって穴を埋めていくことで、得点率をアップさせましょう。
問題集①:都道府県別過去問シリーズ(協同出版)
あなたがどれだけ小学校全科に自信があっても、この 都道府県別過去問シリーズ(協同出版) は必ず入手してひととおり取り組んでおきましょう。
受験によくある不思議のひとつに「圧倒的な力があるのに不合格」という不思議があります。その原因のひとつとしてよく挙げられるのが「ナメて掛かって出題傾向や形式すらつかめていなかった」というケースです。
圧倒的な力があるからこそ、多くの受験生がやっていることはひととおり押さえておくべきです。
同じ武器を持つからこそ、圧倒的な力がアドバンテージになるということを忘れないでください。
問題集②:オープンセサミシリーズ小学校全科問題集(東京アカデミー)
参考書や学習ノートで「インプット(暗記事項の確認や内容の理解)」が済んだら、次は「アウトプット(実践的な問題演習)」です。
まずは オープンセサミシリーズ小学校全科問題集(東京アカデミー) をひととおり解いて、よく出題されるパターンを押さえましょう。
問題集③:小学校全科の演習問題(時事通信社)
オープンセサミ問題集をクリアできたら、次は 「青の小学校」と言われる 小学校全科の演習問題(時事通信社) で経験値を増やしましょう。
順番は逆でも構いませんが、こちらのほうが掲載されている問題数が多いので「まずはひととおおり完結させる」という意味で、セサミシリーズを優先する形で紹介しています。
問題集④:教員養成セミナー(時事通信社)
「オープンセサミ問題集」も「青の小学校」もクリアできたら、既に圧倒的な力がついているハズです。
と考えるのであれば、教採雑誌で有名な月刊誌 「教員養成セミナー」(時事通信社)の巻末で毎月特集されている専門科目別の演習問題に取り組みましょう。
近年に出題された過去問の中から、よく問われる問題が1教科1ページの構成で載せられています。
また、主要4教科だけでなく「音楽・図画工作・家庭・体育・外国語」も同様に掲載されていて、10月号から7月号までの10か月分でひととおりの分野を押さえられる構成になっています。
少々難度の高い問題も含まれていることもあるので、レベルの高い受験生には「力試し」としてちょうど良い問題集と言えるでしょう。