「教職教養」オススメ問題集・参考書と使い方~受験生タイプ別に紹介~

教員採用試験「教職教養」おすすめ問題集&参考書アイキャッチ 教員採用試験の勉強法「教職教養」

教員採用試験「教職教養対策」の必須アイテムと言えば問題集や参考書ですね。

今回は受験生のタイプを以下の3つに分け、それぞれのタイプに合った「教職教養対策」の問題集や参考書の組み合わせを提案します。

  • 「効率重視」で進めたい受験生
  • 教職教養への免疫が無い「初心者」受験生
  • 「高得点」を狙いたい受験生(初心者含む)

加えて、紹介した問題集や参考書の使い方を簡単に紹介しています。

本記事を参考にしていただくことで、教員採用試験の受験生の皆さんが、時間を掛けずに自分に合った参考書や問題集を選ぶことに繋がれば幸いです。

 

問題集や参考書は自分の状態や目的を考えて選ぼう

教職教養の問題集や参考書を選び悩む受験生

まず、教職教養の問題集や参考書を紹介する前に押さえておきたいことがあります。

それは

問題集や参考書は自身の状態(目的)によって選ぶべき問題集や参考書が違ってくる

ということです。

例えば、コンパクトに頻出事項だけをまとめてくれている問題集や参考書があります。確かに、頻出事項のみに絞ってくれていることは、時間の無い受験生にとってはありがたい話です。

しかし、通信教育などで必要最小限の履修で免許を取得した人など、教職教養への理解が浅い受験生にとっては、コンパクトにまとめられ過ぎた問題集や参考書は、用語の説明が殆どないために、対策が単語同士の結び付けに終始してしまいがちです。結果、試験本番で十分な点数が取れなかったり、面接や論作文につながらない表面的な対策に終始してしまう恐れがあります。

逆に、講師として働きながら教採対策をする人や、対策のスタートが遅くなった人にとって、重箱の隅をつつく程の内容や解説が詰まった問題集や参考書を使う事は、無駄な情報が多かったり、多すぎる情報によって消化不良を起こしたり、効率の悪い対策になってしてしまう可能性が高まります。

そうならないようにするためには、まず以下の4点を把握してください。

  • 対策をスタートする時の教職教養に関する自身の知識や理解度
  • 対策で教職教養対策に充てることのできる時間
  • 本番で狙いたい得点ライン
  • 使おうと思っている問題集や参考書の特徴

その上で、それらの条件に合致する問題集や参考書を選ぶようにしてください。

このように、考えて問題集や参考書を選ぶことも、教員採用試験の合格率をアップさせるための大切な対策のひとつであることを意識してください。

 

オススメの問題集&参考書のラインナップはコレだ!

教員採用試験、教職教養のオススメ問題集と参考書

次に、今回タイプ別にご紹介する問題集や参考書について、特徴を含めてご紹介します。

どれも、様々な受験経験者や受験指導のプロの方々のお声と私だいぶつの意見を交えた上で精選した、実績のある問題集&参考書ばかりです。

 

①【問題集】
教職教養30日完成

「教職教養30日完成」(時事通信出版局)は、教職教養試験で出題される分野の中でも、特によく出題される項目に絞って編集された、書き込みノート形式の問題集です。

ノートタイプの問題集が好きな方で、時間の無い方、効率よく最低限の対策を済ませたい方にオススメです。

文字が比較的大きく読みやすい上に、1日4ページを30日分、計120ページでまとめられています。

書き込みノート形式なので、まずは空欄になっているところを赤ペンで書き込みましょう。そして、赤いチェックシートを乗せるなどの工夫をして覚えたり、過去問に取り組んだ時にチェックの必要性を感じたところを同じく赤シートで消える緑マーカーでマーキングしたり、余白にメモをしたりと、追加で情報を加えながら対策を進めていくと良いでしょう。

 

②【参考書】
教職教養らくらくマスター

「教職教養らくらくマスター」(実務教育出版)は、教員採用試験の最近の過去問を分析して、教職教養試験によく出題される項目について、できるだけ簡潔で分かりやすい解説文を載せている要点チェック本です。

参考書を要約したような形式になっていて、最低限覚えるべき要点は既に朱書きされています。なので、付属の赤シートを使えば購入した後、すぐに勉強を始めることができます。時間の無い方、効率よく最低限の対策を済ませたい方にオススメです。

また、見開き2ページで1テーマをまとめており、テーマ毎に頻出度をA~Cの三段階で示してくれています。なので、時間の無い直前期などに優先順位をつけて対策を進めることができる仕様になっています。

 

③【参考書】
オープンセサミシリーズ「教職教養」

「オープンセサミシリーズ 参考書『教職教養』」は、教員採用試験対策予備校の最大手、東京アカデミーで使用されているテキストです。

ある程度の時間を掛けて用語の意味や背景などから学ぶ必要のある「教職教養初心者」はぜひ持っておきたい参考書です。 おそらく、教員採用試験の教職教養対策向けの参考書でこれ以上に詳しくかつムダなくまとめられた参考書は他にないと思われます。

教員採用試験対策を始めるまで、教職教養にほとんど縁の無かった私は、この参考書のおかげで、用語の理解を深めながら対策を進めることができました。

教育学部出身者や講師経験者など、それなりに教職教養への理解のある方、短期集中で必要最低限の対策で済ませたい方にとっては、逆に不要となる説明が多くなるので対策のメイン教材にするには慎重な判断が必要です。

ちなみに本参考書は「Ⅰ:教育原理・教育史」「Ⅱ:教育心理・教育法規」の2冊構成になっています。

 

④【参考書】
教職教養ランナー(東京教友会)

「教職教養ランナー」(東京教友会)は、言わずと知れたロングセラー教材のひとつです。この教材は書き込みノート形式ではありますが、それに加えて膨大な解説も掲載されています。なので、「問題集」兼「参考書」として使ったほうが良いでしょう。

「参考書」としての性質が強いところから「オープンセサミシリーズ『教職教養』参考書」と同じく、時間を掛けて用語の意味や背景などから学ぶ必要のある「教職教養初心者」にオススメです。

「オープンセサミシリーズ参考書『教職教養』」(東京アカデミー)との違いは、この「教職教養ランナー」が書き込みノート形式であることです。自分で過去問などを通して学習を進めながらチェック項目やメモを増やしていけるよう、各ページの端にメモ欄があります。

書き込みノート形式で対策をしたいけれども「教職教養30日完成」では簡潔すぎて理解を深められなくて困っている方、教職教養対策に力を入れてハイスコアを狙いたい方にオススメの教材と言えるでしょう。

こちらも「オープンセサミシリーズ『教職教養』参考書」と同じく、教育学部出身者や講師経験者など、教職教養への理解のある方や、時間の無い中で最低限の対策で済ませたい方には「情報量が多すぎる」という理由から、対策のメイン教材にするには慎重な判断が必要であることを申し上げておきます。

 

⑤【過去問題集】
教職教養良く出る過去問224

「教職教養良く出る過去問224」(実務教育出版)は、前年度に全国の教職教養試験で出題された問題の中から、よく狙われる問題を224題に精選して掲載した過去問題集です。

全国の過去問題集をするには時間の無い方にオススメの過去問題集と言えるでしょう。

見開き左側がよく出題される過去問が掲載されいているページ、右側がその問題の解説が掲載されているページになっています。なので、見開きで出題されている内容やポイントを学びながら、問題慣れなどの実践力を鍛えることができます。

また、過去五年間の自治体・分野別の出題頻度を表にまとめてくれています。なので、出題傾向を参考に効率よく対策を進めることもできます。

 

⑥【過去問題集】
教職教養の過去問Hyper実践シリーズ

「教職教養の過去問ハイパー実戦シリーズ」(時事通信出版局)は、全国版の過去問題集です。もちろん、解答もついています。

全国の過去問題集をひととおり解きながら対策をしたい方にオススメです。

特徴は何と言っても、日本全国の自治体で実施された教職教養の過去問がそのまま掲載されていることです。この問題集を全て解きながら対策を進めれば、自然に最新の出題トレンドに合わせた対策を進められます。また「全問マーク式」というような受験予定の自治体の出題形式が同じ自治体の問題のみを簡単に探して取り組むこともできます。

過去五年間にさかのぼって分析された出題頻度や、分野別の出題数が自治体別でまとめられたデータも掲載されているので、的を絞った対策を進めるための判断材料も入手できます。

 

⑦【過去問題集】
自治体別「教職教養過去問」

自治体別「教職教養過去問2021年度版」(協同教育研究会)は、自治体別に過去数年分にわたる教職教養の過去問をそのまま掲載してくれている、ありがたい過去問題集です。

受験を予定している自治体の出題傾向をつかんだり、本番を想定した実践練習をするには、これ以上の問題集は無いと言えるでしょう。少なくとも第一希望の自治体については必ず持っておきましょう。

教職教養以外にも「専門試験」「面接・討論」版もありますので、あわせて手に入れておくことをオススメします。

 

教員採用試験「教職教養対策」3タイプ別のオススメ問題集&参考書

「教職教養」タイプ別オススメの参考書&問題集

それでは最後に、受験生のタイプを大きく次の3つに別けて、それぞれのタイプに合ったオススメの問題集や参考書を、使い方とあわせてご紹介します。

  • 「効率重視」で進めたい受験生
  • 教職教養への免疫が無い「初心者」受験生
  • 「高得点」を狙いたい受験生(初心者含む)

「効率重視」で進めたい方にオススメの問題集&参考書

忙しい方向けの「教職教養」問題集と参考書

普段、講師として勤務をしながら教員採用試験対策を進めなければならない方、または教員採用試験対策のスタートが遅れてしまい、教職教養対策にあまり時間を掛けられない方にオススメの問題集&参考書はこちらです。

  • ①【問題集】教職教養30日完成(時事通信出版局)
  • ②【問題集+参考書】教職教養らくらくマスター(実務教育出版)
  • ⑤【過去問題集】教職教養良く出る過去問224(実務教育出版)
  • ⑦【過去問題集】自治体別「教職教養過去問2021年度版」(協同教育研究会)

 

効率重視で「書き込みノート」中心に対策を進めたい方向け

オススメの組合せ
  • ①【問題集】教職教養30日完成(時事通信出版局)
  • ⑤【過去問題集】教職教養良く出る過去問224(実務教育出版)
  • ⑦【過去問題集】自治体別「教職教養過去問2021年度版」(協同教育研究会)
使い方
  1. まず①「教職教養30日完成」(時事通信出版局)の穴埋めを済ませて覚える。
  2. 次に⑤「教職教養良く出る過去問224」や⑦「自治体別教職教養過去問」に取り組み、解けなかったところや知識不足を感じたところを①「教職教養30日完成」にチェック加えたりメモきを加えて自分の教職教養ノートを完成させて覚えていく。

 

効率重視で「参考書」を中心に進めたい方向け

オススメの組合せ
  • ②【参考書】教職教養らくらくマスター(実務教育出版)
  • ⑤【過去問題集】教職教養良く出る過去問224(実務教育出版)
  • ⑦【過去問題集】自治体別「教職教養過去問2021年度版」(協同教育研究会)

使い方
  1. ②「教職教養らくらくマスター」(実務教育出版)の朱書き部分を中心に覚える。
  2. ⑤「教職教養良く出る過去問224」(実務教育出版)や⑦自治体別「教職教養過去問2021年度版」(協同教育研究会)に取り組み、解けなかったところや知識不足を感じたところを中心に「教職教養らくらくマスター」に緑マーカーでチェックしていくなどして、チェック範囲を増やして覚えていく。

 

「教職教養への免疫が無い」方にオススメの問題集&参考書

初心者向けの「教職教養」問題集と参考書

教育学部卒でない、または教育に携わった経験が無いなどの理由で、教職教養への免疫が無い方。時間を掛けて用語の意味や背景などから学ぶ必要のある「教職教養初心者」の方にオススメの問題集&参考書はこちらです。

  • ①【問題集】教職教養30日完成(時事通信出版局)
  • ⑤【過去問題集】教職教養良く出る過去問224(実務教育出版)
  • ⑥【過去問題集】教職教養の過去問ハイパー実践シリーズ(時事通信出版局)
  • ⑦【過去問題集】自治体別「教職教養過去問2021年度版」(協同教育研究会)

 

「書き込みノート」を中心に対策を進める方向け。

オススメの組合せ
  • ①【問題集】教職教養30日完成(時事通信出版局)
  • ③【参考書】オープンセサミシリーズ参考書教職教養(東京アカデミー)
  • ⑤【過去問題集】教職教養良く出る過去問224(実務教育出版) or ⑥【過去問題集】教職教養の過去問ハイパー実戦シリーズ(時事通信出版局)
  • ⑦【過去問題集】自治体別「教職教養過去問2021年度版」(協同教育研究会)
使い方
  1. まず①「教職教養30日完成」に取り組み、穴埋めを済ませて覚える。
  2. そして⑤「教職教養良く出る過去問224」(実務教育出版)か⑥「教職教養の過去問ハイパ-実戦シリーズ」(時事通信出版局)、そして⑦自治体別「教職教養過去問2021年度版」(協同教育研究会)を解きながら、知識不足を感じた項目を「教職教養30日完成」にチェックやメモを加えて教職教養ノートを完成させて覚えていく。
  3. 用語の意味が分からない場合は③「オープンセサミシリーズ参考書『教職教養』」(東京アカデミー)を使って理解を深めていく。

 

初心者を含め「高得点を狙う」受験生にオススメの問題集&参考書

ハイスコアを狙う「教職教養」オススメ問題集と参考書

初心者の方を含めて、教職教養の配点が高いので力を入れておきたい方、高倍率の校種を受験するので高得点を取っておきたい方などにオススメの問題集と参考書はこちらです。

どれも情報量の多い教材ですが、過去問を有効利用して効率よく進めたいところですね。

  • ③【参考書】オープンセサミシリーズ参考書教職教養(東京アカデミー)
  • ④【参考書】教職教養ランナー(東京教友会)
  • ⑥【過去問題集】教職教養の過去問ハイパー実践シリーズ(時事通信出版局)
  • ⑦【過去問題集】自治体別「教職教養過去問2021年度版」(協同教育研究会)

 

「参考書」をメインに対策を進めたい方向け                                                

オススメの組合せ
  • ③【参考書】オープンセサミシリーズ参考書教職教養(東京アカデミー)
  • ⑥【過去問題集】教職教養の過去問ハイパー実戦シリーズ(時事通信出版局)
  • ⑦【過去問題集】自治体別「教職教養過去問2021年度版」(協同教育研究会)
使い方
  1. ⑥「教職教養の過去問ハイパー実戦シリーズ」(時事通信出版局)や⑦自治体別「教職教養過去問2021年度版」(協同教育研究会)で過去問題を解く。
  2. そして③「オープンセサミシリーズ参考書『教職教養』」(東京アカデミー)に、出題された項目やできなかったところに該当する部分にチェックを入れる。ラインマーカーと暗記シートがセットになっているものを利用し、チェックしたところをなんども見返して覚える。
  3. 意味や背景の理解ができていないところは、覚えるついでに解説を読んで確認をする。モチロン理解できた項目や「覚えなくていい」と自分で判断した解説は飛ばす。(「オープンセサミは情報量が多いので全部を覚えようとせずに、必要なところだけを読むようにしましょう)

 

「書き込みノート」をメインに対策を進めたい方向け

オススメの組合せ
  • ④【参考書】教職教養ランナー(東京教友会)
  • ⑥【過去問題集】教職教養の過去問ハイパー実戦シリーズ(時事通信出版局)
  • ⑦【過去問題集】自治体別「教職教養過去問2021年度版」(協同教育研究会)
使い方
  1. 書き込みノートの④「教職教養ランナー」(東京教友会)の空欄に答えを書き込む。
  2. そして、過去問題集である⑥「教職教養の過去問ハイパー実戦シリーズ」(時事通信出版局)と⑦自治体別「教職教養過去問2021年度版」(協同教育研究会)に取り組み、出題されているところや、自分が覚えなければならないと判断したところをラインマーカーでチェックを入れる。
  3. あとは、チェックしたところを中心に④「教職教養ランナー」(東京教友会)でひたすら覚える。意味や背景の理解ができていないところは、覚えるついでに解説を読んで確認する。モチロン理解できているところや「覚えなくていい」と自分で判断したところは飛ばす。(ランナーも情報量が多いので全部を押さえようとしてはいけません)

 

問題集や参考書は自分で考えて選ぶべし

問題集や参考書を選ぶにも自分で考えるべし

今回は、教員採用試験対策での必須アイテム、教職教養のオススメ問題集や参考書をご紹介しました。

イロイロな受験専門家や受験経験者が、ブログ、動画、そして授業の中で、それぞれの立場から「オススメ」を紹介しています。

どれも間違いではないですし、どれも良い教材であることには変わりありません。

しかし、その「オススメ問題集や参考書」が自分に合ったものであるかどうか…については別の話です。

何事も「相性」があるように、問題集や参考書にも「相性」があります。

自分に合った問題集や参考書にめぐり合うためにも、それぞれの問題集や参考書の特徴を理解し、自分の置かれた状況を理解し、結局は自分でシッカリと考えて判断すべきです。

みなさんが、本記事を参考にされながら、自分に合った問題集や参考書を手にされ、来夏の教員採用試験に合格されることを願っています。

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