
教員採用試験「学科試験の必須アイテム」と言えば問題集や参考書ですね。
今回は、小学校志望者にとって必須の専門科目「小学校全科」の問題集と参考書について、私だいぶつのオススメをお伝えします。
🔽「教職教養」オススメの問題集&参考書について知りたい方はこちら
目次
小学校全科オススメの「参考書」

まずは、本記事でオススメする教員採用試験対策の「参考書」をご紹介します。
【参考書】オープンセサミシリーズ
(東京アカデミー)
オープンセサミシリーズの「小学校全科・参考書」は小学校受験者必携の一冊。

教員採用試験予備校の最大手、東京アカデミーで「教科書」として使われているだけあって、「参考書」としての完成度はとても高いです。
特に
- 各教科の学習指導要領の「教科別・学年別の目標」が整理されている。
- 体育・図画工作・音楽・家庭科について、実技のポイントまでイラスト付きで載っている
というのが大きいです。
例えば「体育」では、教員採用試験の実技試験で良く出題される水泳や体操の
- 正しい体の使い方
- 練習方法
- 指導のポイント
が、分かりやすくまとめられています。
「教採受験向け」に書かれているだけあって、教採で評価されであろう点が押さえられているので、練習をする時にも参考になります。
【参考書】小学校全科らくらくマスターシリーズ
(資格試験研究会)
直前期を含めて、重要ポイントのチェックをするために持っておきたい参考書。
この「小学校全科らくらくマスター」の良いところは以下の3つ。
- 情報量がちょうど良い
- 購入後すぐに付属の赤シートで学習できる
- コンパクトサイズ(写真Lサイズ程度)で電車などの移動中でも使いやすい
とにかく、場所と時間を選ばずに充実した対策ができるのが特徴です。
追加で書き込むスペースがほとんどないので、書き込みながらやりたい方には向いていませんが、場所を選ばずに勉強するための参考書としてはかなりの完成度と言えるでしょう。
小学校全科オススメの「ノート式問題集」

次に、小学校全科でオススメの「ノート式問題集」を紹介します。
密かに「学習しやすい」と人気のある教材が「学習ノート」です。
参考書の文章中にある重要語句を空欄にし、ページの端にその答えを自分で書き込んで問題集として活用するイメージの問題集?参考書?です。
通常の参考書や問題集に比べると空きスペースがあるので、そこに自分が必要と判断した事柄を書き込み、オリジナル教材を作りあげていくこともできます。
【ノート】セサミノート小学校全科
(東京アカデミー)
書き込みノート形式で対策を進めたいなら、こちらの「セサミノート小学校全科」(東京アカデミー)がオススメです。
ただし、セサミノートは重要ポイントを絞って箇条書きされていることが多いので、小学校全科に苦手意識のある方は「オープンセサミシリーズ参考書」を中心に進めたほうが良いでしょう。
また、同様の書き込みノート形式に「小学校全科ランナー」(一ツ橋書店)があります。
こちらも良書ではありますが、どちらかを選ぶのであれば「セサミノート」をオススメします。
理由は、近年の低倍率が続く状況では問題の出題難易度も低くなる傾向があり、ランナーの情報量は多すぎだと考えます。

【ノート】小学校全科30日完成
(時事通信出版局)
同じくノート形式の教材で人気があるのが、こちらの「小学校全科30日完成」(時事通信出版局)です。
こちらは「小学校全科ランナー」とは反対で、相当に情報量が絞られています。
- 直前期にもかかわらず未対策などの理由で、極限まで対策範囲を絞りたい
- 倍率が2倍以下の自治体を受験する
- 必要最小限の対策で良いと割り切っている
など「小学校全科対策に時間を掛けない」理由がある人にオススメの学習ノートです。
もしみなさんが、シッカリと小学校全科で点数を取りたいと考えているのであれば「セサミノート」(東京アカデミー)をオススメします。
もし、30日完成ノートを中心にして小学校全科で高得点を狙うのであれば、ノートの空いたスペースに追加情報をかなり書き込まなければならないと思ってください。
小学校全科オススメの「問題集」

最後に、小学校全科対策でオススメする「問題集」をご紹介します。
【問題集】オープンセサミシリーズ
(東京アカデミー)
全国で出題された小学校全科の問題から「出題されやすい問題」を精選し、教科別・分野別にまとめてくれています。
特に
- 数学全般
- 理科の電流・物理系
のような、試験の中でよく出る分野の問題を集中的にやりたい方にオススメです。
なぜなら、分野別で同類の問題が質量ともにバランスよくまとめて掲載されているからです。
例えば、数学でよく出題される図形問題ばかりを数十題まとめて載せてくれています。なので、苦手な分野の類題に集中して繰り返し取り組むことができます。
オープンセサミ 一般教養問題集(自然科学編)も使えます
もし、取り組む類題の数を増やしたいのであれば、同じオープンセサミシリーズの「一般教養(自然科学編)」にも取り組んでみると良いでしょう。
一般教養(自然科学編)の問題集は、小学校全科とほぼ同レベルの類題が同じような構成で掲載されています。経験値を高めて応用力と実践力を伸ばすことができますね。
【問題集】自治体別過去問題集
(協同教育研究会)
自治体別過去問題集は、自治体別で小学校全科試験の過去問題がそのまま丸ごと3~5年間以上遡って載せられています。
この過去問題集から、受験予定する自治体の
- 出題形式
- 出題傾向
- 難易度
を知ることができます。
受験を予定している自治体、特に第一志望の自治体のものは必ず手に入れておきましょう。
比較的受験者数の少ない地方自治体の過去問題集は、発行数も少なく品切れになりがちなので、早いうちに入手されることをオススメします。試験直前期になると品薄で入手が難しくなり、高額転売の対象になることがあります。
【参考書】中学ニューコース
(学研)
学研ニューコースは中学生を対象にした、超ロングセラーの参考書です。
数学や物理などの理数系科目を苦手とする受験生が、イチから学び直すのにオススメできる参考書です。

この参考書の良いところは
- 設定の到達レベルが標準(公立高校入試レベル=小学校全科レベル)
- 例題⇒解説⇒類題の展開パターンなので、苦手な人も練習しながら進められる
- 参考書なので解説が詳しい
- カラーでやさしい配色なので見やすい
といったところが挙げられます。
教採受験者を対象にした参考書や問題集は解説が不十分なことが多々あります。それどころか、答えだけで解説が全くない場合もあります。
文句のひとつも言いたいところではありますが、教採自体が大学卒業レベルを前提にしている以上、仕方のないコトです。
教採向け参考書や問題集の解説が不十分に感じるのであれば、本書のような中学レベルの参考書から始めて「出直し」ましょう。
まとめ:まずは過去問チェックをするコトが合格への近道
今回は、私だいぶつがオススメする小学校全科の問題集と参考書をご紹介しました。
問題集や参考書の「合う」「合わない」は相性もありますが、ご自身の学力レベルや自治体の問題レベルにもよってきます。
まずは、受験予定の自治体の過去問題をチェックすることから始めることをオススメします。
みなさんが、対策しやすい問題集や参考書に出会え、合格されることを願っています。
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