小学校全科とは?対策前に知っておくべき知識と心構え~勉強法・難易度・内容など~

教員採用試験の勉強法「小学校全科」

この記事では、教員採用試験の小学校を受験する方を対象に「専門科目(小学校全科)」と「一般教養」の内容や難易度などについて説明します。

教員採用試験を初めて受験するのに、小学校全科について知りたい方はぜひご覧ください。

小学校全科の詳しい勉強法や対策の流れについては、下記の記事を参照してください。

「小学校全科」勉強法のコツ教えます~傾向と対策など…合格までの道のりガイド~

2018年11月30日



「小学校全科」と「一般教養」の内容とその違い

まずは専門科目である小学校全科と一般教養の内容とその違いについて説明します。

専門科目(小学校全科)について

専門科目とは教員採用試験の受験校種(小学校・中学校・高等学校・特別支援学校など)によって、その専門性を問う試験です。

小学校教諭の採用候補者を選抜するための「小学校全科」は、小学校で教える以下の8教科に関する知識を問われます。

・国語
・算数
・社会
・理科
・英語
・体育
・音楽
・図画工作

さらに、上記8教科に関する「学習指導要領」の内容が試験範囲に入ります。

一般教養について

一般教養は、小学校も含めた全校種の志願者を対象に課される試験です。

名前の通り、一般的な教養について聞かれますが、その内容は主に以下の通りです。

・国語
・算数
・理科
・社会
・英語
・時事問題

見てお分かりの通り「時事問題」と「体育・音楽・図画工作」以外は、専門科目である「小学校全科」と内容が被ります。なので、小学校志願者は、小学校全科の対策がほぼ一般教養の対策と重なる、と考えて良い でしょう。

違いは、一般教養には「体育・音楽・図画工作」が無く、「時事問題」があるということです。



「小学校全科」の問題難易度

教員採用試験で必要とされる「小学校全科」の問題難易度は、自治体によりますが、おおよそ公立高校入学試験+α(高校1年程度)レベルです

場合によっては「高校レベル」と言われることもあります。しかし、大学受験のセンター入試を「高校レベル」と考えるならば、明らかに高校レベルとは言えません。やはり、公立高校入学試験+α(高校1年程度)レベルです。

なので、小学校全科の問題難易度は、中学や高校といった他校種の専門科目に比べるとかなり易しいです。

しかし、国語・算数・社会・理科・英語を必須として、体育・音楽・家庭科と、5~8教科の知識を問われます。深く問われない分、幅広い対策が必要と言えます。

「小学校全科」対策のポイント

「小学校全科」対策のポイントは 「弱点=苦手をつくらないことです。

具体的には

「全科目を最低でも受験者平均はできるように」して「得意科目で差をつける」

ようにしましょう。

絶対に「不得意科目で作った穴を得意科目で埋めよう」 と考てはいけません。合格率が下がります。

もちろん、不得意科目の穴を得意科目で埋め合わせるやり方て合格する人はいます。でもそれは「偶然」や「幸運」の結果です。かなり危険なやり方だと心得てください。

「脱!不合格」苦手を克服し弱点をつくらないことが教採合格への近道だ

2018年5月20日



「英語」の傾向や難易度の変化に注意

教員採用試験の小学校全科で今後の動向に注目すべきなのは「英語」です。

今まで英語は、片手間程度の出題に留まっていました。しかし 「小学校での教科化」が決定し、英語を専門科目として扱う自治体が増えています。今後の小学校全科での英語の難易度の上昇配点の増加は時間の問題です。

英語は算数(数学)と同様に、一定のレベルを超えると「基本事項の丸暗記」では太刀打ちできなくなる教科です。英語に苦手意識を持っている方は試験の動向に注目し、状況によっては早くから対策を始めるようにしましょう。

また 「英検」 や 「TOEICスコア」 など、英語に関する資格が加点対象になっている自治体が多くあります。逆に自信のある人は、これらの資格を取得して、採用試験を有利に進めてください。

小学校全科」勉強法のポイント

それでは「小学校全科」勉強法のポイントについてお話します。

「小学校全科」の勉強法は中学時代の成績で変わる?

小学校全科の難易度(出題レベル)は、 「公立高校入試+α(高校1年)レベル」 です。

小学校全科の対策を始めるにあたっては、皆さんの「卒業(入学)した高校のレベル≒偏差値」を参考に進め方を考えてみることができます。

おおよその基準とそれぞれの勉強法について

卒業高校の偏差値と勉強方法

  • 偏差値 60 以上  ⇒ 「思い出す作業が中心」
  • 偏差値 56~59  ⇒ 「グレーゾーン」
  • 偏差値 55 以下   ⇒ 「イチから覚えなおす」

※偏差値の基準は公立高校入試模試の平均値

かな?と思います。

「偏差値」と言うと、わが国では偏差値アレルギーみたいなのがあるので、「!?」と思われる方もいるでしょう。

しかし、小学校全科の出題レベルが「高校入試レベル」なのであれば、高校入学時に自分がどれくらい理解できていたかが、スタート地点としての目安になるのはご理解いただけると思います。

ただし、これらはあくまで目安です。

もちろん、成績は高校時代に挽回された方もいますので、この型にはハマらない人もいます。グレーゾーンの方も含めて、最後はみなさんのご判断にお任せします。

次に、それぞれの勉強法について説明します。

思い出す作業が中心の方

先述のとおり、教員採用試験での小学校全科のレベルは、公立高校入学試験+αレベルです。
高校受験を比較的優秀な成績で終えられた方にとっては「覚える」のではなく、「思い出す」作業が中心になります。

おそらく、それほど時間を掛けずに対策を進められるでしょう。このアドバンテージを活かして、教職教養を中心にした他の対策に時間を掛けましょう。

「高校受験で使った参考書など」を活用

具体的には、高校受験当時に使用していた参考書などが残っていれば、それを使うと良いでしょう。恐らく、中学時代を懐かしく思うと同時に、記憶の戻りが早いと思われます。

もし、それが無かったり、使ってみた時に案外シックリ来ないのであれば、市販の教員採用試験用の参考書、サブノート、問題集などを活用すると良いでしょう

体育・家庭科・音楽は「市販の教採用書籍など」を活用

もちろん、高校入試に課されなかった 「体育・家庭科・音楽」は、市販の教員採用試験用書籍を活用して、正しい知識を覚える方向で対策しましょう。

イチから覚えなおす必要のある方

中学時代に勉強不足で終えられた方。

SAIRAN
ハイ!私です。私SAIRANがまさにこのタイプでした。

高校時代に挽回されていなければ、ガッツリ取り組む必要があります。高校受験の時に勉強不足だった分、相応の時間が掛かる覚悟をしましょう。

基本は「市販の教採用参考書など」を活用する

まずは、自分に合った教材を選定し、気持ちを入れて取り組みましょう。

中学時代に使っていた参考書などを使うのもいいですが、イチからやり直すのであれば、出題傾向に合わせてまとめられている、市販の教員採用試験の参考書や問題集を活用することをオススメします。

数学や英語が苦手なら「中学参考書」を活用する

しかし、数学のように「知識の積み重ねに加えて、知識の運用力が問われる教科」については、市販の教員採用試験用の参考書では不十分です。

本当に苦手な人にとって、教員採用試験用の参考書は「あまりに説明が簡単すぎて十分な理解ができない」はずです。中学生が使う標準レベルの参考書を活用して、より基本的なところから時間を掛けて取り組みましょう。

自分の力を信じることが大切

「イチから覚えなおす必要のある人」にとって、合格するために必要なのは「自分を信じること」です。

「自分を信じる」コトがあなたを教員採用試験合格に導く

2018年6月20日

教員採用試験、特に小学校は一般に言われるほど難関な試験ではありません。

焦らず、効率を求めながら…厳しい戦いになりますが「自分を信じ」、正しい勉強法で努力を続けられれば、必ず合格できます。

少なくとも、中学時代よりは記憶力以外の学習能力はアップしているはずです。「大人の力」で過去の自分に打ち勝ってください。

 小学校全科は所詮「公立高校受験+αレベル」

所詮「公立高校受験+αレベル」なんて書くと、とても見下したような言い方で悪く受け止められる方がいるかもしれません。

しかし、中学校教諭や高校教諭の専門科目とは違い、小学校全科のレベルはお世辞にも「難関試験」とは言えません。一般に言われる難関試験と比べると、この程度で「難しい」とか言ってると笑われるレベルです。

これから仕事として「学校で勉強を教えよう」とする人が「ムリ」なんて言える内容ではありません。しかも、高得点を求められるわけでもありません。低い自治体だと5割、高くても8割で十分に合格圏に入る…

つまり、公立高校の上位校を突破するよりも合格ラインが低い…そんなレベルでの話です。

そう考えると、個人的に難しく感じることはともかく、一般論として教員採用試験の小学校全科が「難しい」なんて言ってられないコトは理解いただけると思います。

小学校全科が中学や高校よりも厄介なのは範囲が広いことであり、苦手科目の受験を強いられることです。特に暗記でカバーしきれない数学や理科の物理あたりが苦手な受験生は 「暗記+演習」 の繰り返しで、知識の運用力を鍛えましょう。

とは言え、所詮「公立高校受験+αレベル」です。

早期にスタートさせ、正しい勉強法で時間を掛けて取り組めば、殆どの方が「合格ライン」を超えることができるでしょう。

頑張ってください。

 

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