教員採用試験を始めとする公務員試験や就職試験などの「時事問題」としてよく出題される
- 世界自然遺産・世界文化遺産
- 世界無形文化遺産
ですが
今回は、この2つの違いについて、分かりやすく説明します。
違いまで試験で問われることはほぼ無いですし、知って何かトクするようなモノでもないとは思うんですが・・・筆者個人があるきっかけで、調べてみたことをまとめました。
”自然&文化”遺産は兄弟、”無形文化”遺産は親戚?
世界遺産にある「世界自然遺産」と「世界文化遺産」と「世界無形文化遺産」は名前がとても似ています。
まず、簡単に分類すると
- 世界”自然”遺産と世界”文化”遺産は兄弟
- 世界”無形文化”遺産はひとりっこ
と覚えておけば良いでしょう。
主な違いは「登録対象」と「条約」
世界(自然・文化)遺産と世界無形文化遺産の主な違いは
です。
この表で示したように
世界(文化・自然)遺産は 世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約 を根拠として活動しているものです。
昔からある歴史的かつ自然的な価値があり、その価値をあらゆるものからの破壊や損傷から守っていくべきと判断された 不動産(物件) が登録対象になります。
また、世界無形文化遺産は 無形文化遺産の保護に関する条約 を根拠として活動しています。
不動産(物件)ではない無形文化遺産は、世界遺産の条約下では保護できないことがあったので、別に条約を採択して活動することになったのです。
どちらもリストからの抹消がある
世界遺産は毎年のように積極的な登録活動が進められていますが、登録リストから抹消されることがあります。
過去に抹消された遺産の理由としては、世界遺産登録後に
- 遺産価値が登録当時に比べて開発や損傷によって損なわれた
- 遺産の内容が人道に反すると改めて判断された
といったことが挙げられるようです。
世界遺産としての「顕著な普遍的価値」が失われたと判断された場合には、世界遺産リストから抹消されることもありうる、ということのようです。
過去に登録リストから抹消された遺産としては
- アラビアオリックスの保護区
- ドレスデン・エルベ渓谷
- アールストのカーニバル
が挙げられます。
知らなくてもいいけど知っておくと役立つ「世界遺産」の違い
今回は、毎年「登録されるかどうか」で世間をお騒がせしている
- 世界自然遺産・世界文化遺産
- 世界無形文化遺産
の違いについて、説明させていただきました。
これら世界遺産は先にも述べた通り、教員採用試験を始めとする公務員試験や入社試験の「時事問題」で出題されやすい事柄です。
とは言え、違いまで問われることはほとんどありませんので、知って何か得するようなモノではないですが、何かの役に立てばいいですね。
詳しくは文化庁のホームページ(自然・文化遺産、無形文化遺産)にも載っていますので、よろしければ参考にしてください。
また、2021年度の教員採用試験などの公務員試験や就職試験などで問われそうな「時事問題」について知りたい方はコチラの記事を参考にしてください。