教員採用試験対策を進める中で「予備校・塾を利用するか独学で進めるか」は、多くの受験生が悩むところです。
私は悩んだ末に「独学」を選び、翌夏に「3自治体3連勝」で受験生活を終えられました。
生存競争が激しい中で、どこの塾や予備校も質の高いサービスを提供していますが
その理由と根拠をまとめましたので、悩まれている方はぜひ参考にしてください。
目次
教員採用試験に「独学」で合格できる時代が来た
今は間違いなく「独学」で合格できる時代です。
なぜなら、社会の情報化が進むことで、個人でも試験に有益な情報を手に入れられるようになり、他の受験生とも簡単に繋がって協力し合えるようになったからです。
ひと昔前は、受験対策と言えば「予備校」や「塾」に通うことが、最も効率的な方法とされていました。
例えば
- 受験に関する「情報提供」
- 出題傾向やテクニックを反映した「質の高い授業」
- 自分を刺激する良きライバルとしての「受験仲間」
- 受験勉強に集中できる「自習室」
などは予備校や塾に通うメリットであり、独学生には得られないモノでした。
しかし今はちがいます。
例え個人であっても、インターネットを活用するなどの工夫をすれば、今まで予備校や塾が誇っていたメリットを得られるようになっています。
現代はやり方次第で「予備校生や塾生」に負けない教員採用試験対策を「独学」でも実現できる時代になっているのです。
独学で教採に合格できる時代が来たのです。
教員採用試験対策「独学」のメリット
独学で教採対策をすることは、デメリットどころかメリットがあります。
それは
ことです。
独学は、自分の生活サイクル、学習スタイル、特性、趣向に合わせて、自分にとって最高の学習環境を作ることができます。
一方、予備校や塾に通うと、基本的にはカリキュラム、講師、テキスト、時間などの多くを予備が準備したモノを利用することになり、細かく選ぶことはできません。
厳密に言うと「自習室と受けたい授業だけを利用する」というような細かい選択はできなくはありませんが、基本的には予備校が準備した「合格セット」を購入するので、「使いたくない」サービス分んの利用料も支払わなければいけな場合が多いです。
独学はその必要が「全く」ありません。
自分で必要な情報を必要な時に取得し、受けたい授業を受けたいときに受け、必要に応じて受験仲間を作り、アプリや図書館などの施設を活用すれば、自分が集中できるより良い環境を自分で準備することができます。
そして、必要な分だけ時間やお金などの「コスト」を使うことができます。
つまり、独学は選択を間違えなければ最高の学習効果が期待できる学習方法なのです。
そう考えると、もう 「受験勉強するなら独学しかありえない」 気がしませんか?
「独学」はひとりでやるのではない
「独学」は何もかもひとりでやることではありません。
独学とは
のことです。
先にも書きましたが、筆者も教採対策は「独学」でした。
しかし、論作文や面接については自分が選んだ複数の専門家の先生から指導を受けました。
また、ネットで知った学習会に参加し、知り合った受講生と「受験仲間」としての関係を持ち、自主的に面接練習会や情報交換をしていました。
だれにも頼らず1人でやりきる方法もありますが、さすがにそれはオススメしません。
何を使うか、誰を使うかを全て自分で選択できるのが「独学」の魅力なのです。
今の世の中には使えるモノ、ヒト、サービスが溢れています。その中から「自分のお気に入り」を選択していくのです。
独学ってなかなか楽しそうな勉強法だと思いませんか?
教員採用試験対策で「独学」を成功させるポイント
独学のメリットは、学習方法から学習環境までの全てを「自分で選べる」ことですが、やり方を間違えると「自分で選べること」がデメリットになってしまう 可能性があります。
そうならないためのポイントを、最後にお伝えします。
独学を正しく楽しく進めるために押さえておきたいポイントは以下の2つです。
- インターネットをフル活用
- 自分で調べ・考え・行動する
ポイント①:インターネットをフル活用
インターネットを活用すれば、教員採用試験に関する情報を得るだけでなく、さまざまな課題をクリアすることができます。
これらは全て「インターネット」を使うことで活用できます。
スマートフォン、パソコン、タブレットを駆使して、インターネットをフル活用しましょう。
今は、ネットの動画配信で授業を見ることができるシステムもあります。受けたい時に、受けたい授業だけ受講することもできます。
面接対策も、SNSなどを通じて開催されている 「面接学習会」 を利用すればいいでしょう。
それでは自分を評価する人の専門性に信頼がおけない・・・と考えるのなら、「時事通信」や「共同通信」などが開催している「短期面接対策」を受講するのもアリでしょう。
また、教育関係の大学教授や元予備校講師などが有料で開いている「学習会」もあります。
こういった講座には予備校講師に負けない実績のある人からの指導を受けられます。つまり、予備校の講座をイイトコ取りするようなイメージですね。
さらに、参加した勉強会の出会いから“受験仲間”を得ることもできます。
実はこういった形の出会いのほうが、イマイチな人との縁も比較的切りやすいので、やり易いと言えます。
このような手段に関する情報のほとんどは、インターネットを活用することで得ることができます。
自分で調べ・考え・行動する
調べる
何よりまずは「課題を見つけたらすぐに調べる」ことを心がけましょう。そこで利用するのが先述のインターネットです。
インターネットは誰もが情報発信できる場所なので、情報の質がピンキリなのは事実です。
しかし、悩んでばかりで時間を非効率に使うなら、その時間を使ってたくさんの情報に触れましょう。そして、その中から自分が納得する情報を選びましょう。
暗記、学習管理、面接練習すらスマホのアプリや動画でできる時代です。何事もまずは「インターネットを活用する習慣」を身に付けてください。
考える
次に必要なコトは「考えること」です。
一例ですが、私が教員採用試験の対策方法を検討するときは、常に以下の点を頭に入れて、判断していました。
- 希望自治体の出題傾向
- 合格に必要なレベル
- 現時点での自分の能力
- 自分の性格
- 掛けられるコスト(お金や時間)
- 選択肢のメリットとデメリット
自分の置かれた状況を冷静に分析し、自分が選ぼうとしている選択肢が本当に必要なのかどうかを含めてシッカリと考えることが大切です。
また、いったん始めたコトをふり返ったり、取得した情報が本当に自分に有益な情報なのかを改めて考えることも大切です。
例えば「コレがいい」と思って使い始めた参考書も、使っているうちに「イマイチだな」と思うことがあります。
そうなったときは一度立ち止まり、使う参考書を検討し直すべきです。
このように「考える」ことが、自分が歩もうとする…または既に歩んでいる道筋を軌道修正し、正しい道を歩むキッカケになります。
行動する
そして、「自分に必要なコトだ」と判断したら、「即行動」に移しましょう。
そんなことでは、来週末も同じことを繰り返し、いつまでたってもスタートできない可能性があります。
お金は稼げば増やせますが、時間は増やせませんからね。
今、この瞬間を大切にして 「コレがいい!」 と思ったら、即実行する行動力が確実に皆さんを成功に導くことでしょう。
「独学力」は仕事をする人のスタンダードスキル
今回は教員採用試験対策を進めるのであれば、個人的には「独学」をオススメしたいこと。
そして「独学」を成功させるのに大切なポイントとして下記のスキルを紹介しました。
- インターネットをフル活用
- 自分で調べ・考え・行動する
このスキルは「独学」だけではなく、どの仕事においても必要とされるスタンダードスキルです。
今、教師の世界でも、子どもや保護者の信頼を得ながらも、膨大な仕事を手際よく片付ける教師は、たいていこのスキルを持っています。
今の時代に
- インターネットを使えない
- 人のまねばかりで考えもしないし
- 自主的にも動かない…
という人は成功不可能と言えるでしょう。
私生活の中でさえ、「独学力」のある人は、夫婦仲も良好にできるし、子育ても上手くやれるし、資産運用も賢くでき、買い物上手です。
つまり、「独学」を成功するために「独学力」を実践して身に着けることは、受験勉強を成功させるだけでなく、教師人生の成功の糧にもなりうるのです。
教員採用試験対策を「独学」で乗り切ることは、まさに一石二鳥・・・いや、三鳥、四鳥です。
これからの受験勉強は 「独学」 の時代です。
さあ、受験生のみなさん!楽しんで 「独学」 しましょう!
▼予備校利用と独学のメリット・デメリットについて知りたい方はこちら