新任教師の準備「プラスα編」~人として魅力ある教師になるために~

新任教師の準備「スキル編」

教員採用試験に合格されたみなさん「おめでとうございます」。

来春から教壇に立たれることが決まった今、新しい仕事や子どもたちとの出会いに対する期待と不安でいっぱいだと思います。

 

そんな中、誰もが抱く「新任教師が春までに何を準備しておくべきこと」について、本サイトでは以下のように整理してお伝えしています。

 

今回は「プラスα編」として

「 教師 = 人としての魅力を高められるコト」

についてお伝えします。

主に以下の内容をお伝えします。

「プラスα編」の要約
  1. 新任教師としてスタートするまでに「人としての魅力」を高めよう
  2. そのために「今できること&やりたいこと」をしよう
  3. 義務感で「教育」に関わることをするのは3月からで良い
  4. 得たことが「いつどこで何に役立つか」なんて考えなくてよい
  5. 最後に…今しかできない経験で「+α」の力を身に着けよう

「プラスα」と聞くとオマケみたいな感じがしますが、教師として仕事をする上で

今しかできない最も大切な準備

だと思います。

ぜひこの記事に書かれていることについて真剣に考え、春までの時間を有意義にするきっかけにしてもらいたいと思います。

あわせて読みたい

▼「新任教師の準備」について「3STEP+α」の流れ全体を詳しく知りたい方はこちら

新任教師が準備すべきこと【総論編】~着任までの3ステップで上位10%の準備を~

新任教師の準備① 「魅力的な教師」になるために「人としての魅力」を高めよう

地に足をつけて充実した教師生活を送りたいのであれば

「魅力的な教師」になるために「人としての魅力を高める」努力をしましょう

教師の仕事は「子どもたちと学校生活を共にすること」です。

子どもたちにとって、教師は「学校の先生」であると同時に「ひとりの共同生活者」でもあります。

我々教師も人間です。

同じ生活を共にするなら「魅力的な人」と過ごしたいものです。

そして、子どもたちも同じ人間です。

同じ学校生活を共にするなら 「魅力的な教師」と過ごしたいのではないでしょうか?

  • 物知りな先生
  • 運動が得意な先生
  • 話が面白い先生
  • 英語がペラペラな先生・・・

人によって魅力的と感じる点は様々だとは思いますが、そういった明確に見える能力に加えて「にじみ出る人柄や人間としての魅力」を高めることも考えていくべきだと思うのです。

 

新任教師の準備② 「今できること&やりたいこと」をしよう

では、新任教師としてデビューするまでに「人としての魅力」を高める方法についてお話します。

動いて5感で感じる

人としての魅力を高めるためには、とにかく

とにかく動いて5感で感じる

ことが大切です。

5感とは「視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚」という、人間が刺激を感じる感覚機能のことです。

 

とにかく行動をする。

そして、その行動の過程で起こる「喜怒哀楽」がその人の魅力を高めていきます。

そのためにはとにかく「動きいて5感で感じる活動」を行うことが大切なのです。

 

今できること&やりたいことをしよう

それでは、何をして5感で感じるべきなのか・・・具体的な「オススメ」はありません。

あえて言うなれば

今だからできること&やりたいことを
一生懸命にやる!

ことをおすすめします。

もし「自分が今できること」が、たくさん思い浮かぶなら、その中で「自分がイチバンやってみたいと思うこと」を選びましょう。

 

教員採用試験に合格してから新任教師として教壇に立つまでの間、約半年間の時間があります。

教師としての生活がスタートすると、こんなにまとまった自由時間のある時期は退職まで訪れません。

ここは、迷うことなく時間とお金と手間をケチらず 「今だからできること、やりたいことを一生懸命にやる!」 ことが、新任教師が春までに準備すべきことだと言えます。

 

 

本当にやりたいなら「ダラダラする」でもいい!?

教師として人としての魅力を高めるために「今だからできること、やりたいこと」を一生懸命にやる・・・例えば

  • 特技を伸ばす&増やす
  • 資格を取る
  • 遊ぶ
  • 旅行をする
  • 読書をする
  • アルバイトをする

何でも良いです。

極端な話、本当に心の底から「やりたい」と思っているのであれば「ダラダラする」のもアリだと思います。

 

 

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大切なのは「やること」よりも「得られること」

大切なことは

「何をするか」よりも「したコトから何を得るか」

例えば、ダラダラする間にも「見て・聞いて・知って・感じること」があるはずです。

もしかしたら「ダラダラするコトが人にもたらすこと」を悟ることができるかもしれません。そういった経験は「徹底的にダラダラした人」にしか得られません

 

実際、私は教員採用試験が終わってから「何もしたくない」と、ホントに10日ほど「何もしないヒマな日々」を過ごしました。

でも、その経験から「ヒマって意外とツラいな・・・」と悟れました。

今となっては、その経験を基に 子どもたちに 「ヒマのツラさ」 を語れます。

この話を読んでいて「ツマランことを言うなあ・・・」と思う人もいるでしょう。でも、意外にこれが子どもたちにウケるんです。ものすごく共感してくれます。

子どもA
先生!先生!僕もな~
子どもB
わかるわかる!私もやで!

と話に反応します。

黙っている子もニヤニヤしながら首を縦に振ります。教室に共感の嵐が吹き荒れます。

子どもたちと教師が「ヒマのツラさ」で心がつながる一瞬です

 

一見、くだらなそうですが、こういった子どもたちと共感し合えるシーンが多ければ多いほど、子どもたちは教師についてくるようにもなります。

この

くだらなそうに見える共感を貴重に思える価値観

を理解していただきたいです。

まさに、真剣に徹底的に「ヒマを満喫した経験」が活きたわけ です。

大切なことは「何をするか」よりも「したコトから何を得るのか」です。

人としての魅力を高めるために「今できるコト&やりたいコト」をして、そこから得られるもので「人としての魅力」を高めていきましょう。

新任教師の準備③ 義務感で「教育」について学ぶのは3月からで良い

新任教師としてデビューする春までに、教育書を読んだり、子供と触れ合う経験を重ねたりする・・・アリですね。大アリです。

でも

これらの教育に関わる学びを「春から教壇に立つならやっておかないと・・・」という義務感でやるならオススメしません

なぜなら、教育書を読んだり、子供たちと触れ合う経験を重ねるのは、教師になればイヤでも経験する からです。

また、早いうちから取り組んだところで「緊張感」がない分、掛けた時間ほど身に付きません。

だいぶつ
ダラダラと半年も掛けて準備をしても正直しんどいですよ・・・

残り1か月間くらいで気持ちを切り替え、集中して備えるのがベストでしょう。

 

さらに「勉強」したことは「実践」しないと身につきませんし、考えも深まりません。

そういった点から考えても、着任する(1ヵ月ほど)前に集中して学ぶほうが効果的です。

「今だからできる、やりたいと思っていること」が教育と別のところにあるなら、そちらを優先しすること

をオススメします。

それでも

着任前の新任教師
いや~やっぱり不安だから教育について勉強しときたいです・・・

という方は、こちらの記事を参考に進めてみてください。

新任教師の準備「学ぶべき教育スキル」とは?

新任教師が着任準備として学んでおくべき教育関係の知識や経験はコレ

 

新任教師の準備④ 「いつどこで何に役立つか」なんて考えなくてよい

話は戻りますが・・・

「今だからできること、やりたいこと」 を一生懸命にやってみて、それが「いつどこで何に役立つ」は分かりません。

「いつどこで何に役立つか」なんて考えなくてもいい

です。

 

そんなことを考えても意味がないし、そうやって考えることこそ役に立ちません。

むしろ

教師生活のどこかで活きる時が必ず来る

と信じましょう。

逆に、しないほうがいいこと・・・というかしなくてもいいいこと。

それは「教師経験」かもしれません。

だいぶつ
いや・・・心の底からしたいのなら、やってもいいんですけどね・・・

でも、先にも言いましたが、教師になると「教師一色の生活」が待っています。

教師としての経験やスキルは、後から嫌でもついてきます。同じやるなら 今しかできないこと をやりましょう。

 

もちろん、講師で勤務を続けられている方であれば、この限りではありません。

「今だからできること」が、目の前の子どもたちのために注力するコトなのであれば、全く問題ありません。

自信を持って取り組んでいただければと思います。

新任教師の準備⑤ 「今しかできない経験」で「+αの力」を身につけよう

私が10年以上、小学校教師として教壇に立ってきて思うコトは

教師の力量は「+αの力」 に比例する

ということです。

「+αの力」とは「教科や生活態度を教える事」以外の力量や価値観のコトです。

  • 多くの子どもたちに好かれていて、ヤンチャな子どもも言うことを聞く・・・
  • 春先にどんなにシンドイ学級でも、次第にまとまり
  • 子ども達が前向きに課題に取り組むようになる・・・

そんなことのできる教師の多くは「教えること+αの力」を持っている人が多いです。

 

恐怖政治のように、子どもを力で押さえなくても「魅力のある教師」に子どもはついてきます。

逆に「教科や生活態度を教えることしかできない人」はこれからの時代、教師としてやっていくのは厳しいと思ったほうが良いでしょう。

 

やっていけても

  • 特定の学年しか持てない
  • 無難な学級しか持てない

といった、肩身の狭い教師生活になることでしょう。

もちろん「授業や生活指導が神がかっている人」は別です。

しかし、過去10年近く教師をしていて、そんな先生に会ったことがありません。

これは 「そんな教師はいない」と言いたいのではなく「そういう教師は稀であり、天才であり、この場で言うに値しない」と言いたい のです。

我々、一般教師が「天才」と同じ目線で物事を考えていてはダメです。

「魅力的な教師」になるために「+α」の力を身に着けるべく「今だからできることを一生懸命にやる」そして「経験値を高める努力」をしてください。

その「経験値」が 「+αの力」として、みなさんの「人としての魅力」に華を添えてくれる ことでしょう。

 

まとめ:新任教師が春までに準備すべきことは「今だからできる&やりたいこと」をやる

いかがでしたか?最後に改めて「新任教師が春までにやるべきこと“PLUSα編” 」を振り返っておきましょう。

「プラスα編」の要約
  1. 教師としてスタートするまでに「人としての魅力」を高めよう
  2. そのために「今できること&やりたいこと」をしよう
  3. 義務感で「教育」に関わることをするのは3月からで良い
  4. 得たことが「いつどこで何に役立つか」なんて考えなくてよい
  5. 最後に…今しかできない経験で「+α」の力を身に着けよう

最後に、この考え方の基になる、世界的にも有名な起業家の有名なスピーチをご紹介します。

あわせて観たい

スティーブ・ジョブス 伝説の卒業式スピーチ(YouTubeより)

その場合はYouTubeで「スティーブ・ジョブス 卒業式」で検索してみてください。

きっと「今だからできること」から得られる「経験・知識・スキル」が、新任教師にとっていつか強力な武器となって役立つことを理解してもらえるはずです。

ではみなさん、教壇に立つ春までの間、充実した時間を過ごしてくださいね。

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