新任教師の準備マニュアル~着任までにするべき3ステップ+α~

新任教師の準備「スキル編」

教員採用試験に合格されたみなさん「おめでとうございます」。

来春から教壇に立たれることが決まった今

「新任教師が着任する春までに準備するべきコト」

について、気になっている方はいませんか?

そんな新任教師の不安や悩みを、現役教師の私が「3つのステップ+α」に整理してみました。

本記事を始め、本ブログにある「合格後の準備」に関する記事の内容を実践すれば、春の着任時には「新任教師上位10%」の準備を完了させることができるはずです。

ぜひ参考にして、最高の教師人生のスタートを実現させてください。



新任教師の準備「3つのステップ+α」とは?

教員採用試験に合格してから着任する春までに、新任教師が準備するべきことはたくさんあります。

計画的かつ効率よく着任までの準備が進められるよう、するべきことを「3つのステップ+α」で整理してみましょう。

新任教師の準備「3つのステップ+α」

ここからは「総論」としてそれぞれのステップについて大まかに分かりやすく説明しています。

それぞれのステップの詳細(具体的にすべきこと)については、「あわせて読みたい」で紹介されている記事を読んで確認してください。

 



【STEP0】準備の前に準備すべき事

新任教師としての準備を始める前の準備が大切

春からの着任に向けた準備を計画的に行うことは大切ですが、「準備を始める前の準備」が準備の成否を決める重要なポイントになります。

【STEP0】として、以下の3つは「着任までの準備を始める前に」済ませておきましょう。

  • 身のまわりの整理
  • 体調チェック(健康診断や人間ドック)
  • お金の管理

これら【STEP0】での準備は

長期旅行前に必需品を準備したり、体調を整えたりするようなもの

と考えてください。

 

身のまわりの整理

着任までの準備として身の回りの整理をしよう

まずは、参考書や問題集など…教員採用試験対策のために身の回りに置いていたモノを整理しましょう。

大学生の方であれば、単位を取得するために使っていた教科書を売っても良いでしょう。ネットを使った高価買取ができるサービスもありますので地方在住の方でも可能ですね。

筆記用具やカバンなどを使い古したものから新しくしてみるのも、気分をリフレッシュさせてくれるという意味で、必要な整理と言うことができるでしょう。

 

体調のチェック

着任までの準備として身心と体の健康チェックも大切

体調のチェックも必ず行っておきましょう。

教員採用試験に合格すると、合格した自治体から指定の病院で健康診断を受診する要請があります。なので、それを体調チェックの機会に充てても良いでしょう。

もしなければ自ら人間ドックを受診してみるなどして、自分の体をチェックしてみましょう。そして、万が一問題があった場合は早期に改善しておきましょう。

そして、健康診断や人間ドックではチェックできない「歯科検診」も済ませておきましょう。

 

お金の管理

お金が無いと準備もできません

お金の管理も大切です。

着任までに準備活動を行おうとしても「お金」が無ければできないことが多いです。

  • 自分のやりたいコトができるお金
  • 万が一の時に対応できるある程度のお金

があるのかは、確認しておきましょう。

必要であれば「アルバイト」などを通して、社会経験を積みながらお金を確保する計画を立てましょう。

もちろん、着任までの準備として教育関係の仕事に携わるのは良いことですが、教育公務員として着任すると恐らく経験できなくなる他業種の仕事を選ぶことも視野に入れましょう。個人的には後者がオススメです。

 

【STEP1】合格後すぐに準備するべきコト

新任教師の準備として欠かせない自動車運転免許

さて【STEP0】で「準備のための準備」ができたら、【STEP1】をスタートさせましょう。

新任教師が「教員採用試験に合格してから着任までに準備するべきコト」の中には、時間のかかるコトがあります。

【STEP1】では、そんな時間の掛かる準備に取り組んでいきましょう。

具体的には、以下のことが挙げられます。

  • パソコンスキルの習得
  • 自動車運転免許の取得
  • SNSの活用力の習得
  • 社会常識・マナー・教養の習得

これらの準備は何れもスキルの習得です。

なので、習得にはある程度のコスト(時間やお金)を要します。

それぞれの準備にかかる時間を把握し、自分に必要な準備とそうでない準備を取捨選択したり、優先順位をつけたりして取り組んでいきましょう。

 

パソコンスキルの習得

着任までの準備としてパソコンスキルは必須

基本的なパソコンスキルを習得しておきましょう。

ここで言うパソコンとはタブレットとパソコンの両方のことを言います。

教育現場では2020年からの数年間で、子どもたちへの学習指導に加えて校務分掌や事務仕事でも、パソコンやタブレットをフル活用するようになります。どちらも使えなければ仕事で不便を感じることでしょう。

特に、スマートフォンの普及でタブレット操作に慣れている現代人にとって、落とし穴になるのが「パソコンスキル」です。

教職で要求されるパソコンスキルのレベルは高くありません。「エクセル」や「ワード」を中心に、基本的なパソコンスキルを身につけて、着任後から不自由なく仕事ができるようにしておきましょう。

 

自動車運転免許

着任までに自動車運転免許は持っておきましょう

自動車運転免許」は、仕事はもちろん私生活でも役に立ちます。

しかし、取得するためには教習所への通学が必須な上に、免許取得のために試験を受けなければならなかったりして、まとまった時間とお金が必要になります。

教師生活が始まってからでは、特に時間を確保するのが難しく、取得しにくくなるのです。

教員採用試験に合格された段階でまだ自動車運転免許が取得できていない方は、着任までに取得できるように動き出してください。

 

SNSの活用力の習得

着任までの準備としてSNSの活用力を磨こう

SNSの活用力=SNSを使った情報収集ができるようになっておきましょう。

「SNS」は友達と日常生活の情報共有をしたり、趣味で使っている人が多いですね。

しかし今は、ビジネスの世界を中心に、仕事のノウハウなどの情報収集(情報発信)のツールとして使う人が増えています。

教師の世界でも、ひと昔前は身近に居る先輩から学ぶのがアタリマエだったのが、現在はインターネットを使って最新かつ有力な情報を得ることができます。

特にTwitter・Facebook・Instagramなどの「SNS」は、個人が簡単に情報を受発信できるツールとして教職員を始め、多くの人が利用しています。

もちろん誰でも参加できるSNSですので、情報の質は混交玉石です。

しかし、日本国内の熱心かつ優秀な教師が発信する情報に触れることができるのも事実です。ぜひ、着任までに「SNS」を使いこなして有益な情報を獲得できるようになっておきましょう。

 

社会常識・マナー・教養の習得

教養そのものも大切だが、教養を得る手段も大切

教師として、ひとりの社会人として生きていく上で必要な「社会常識」や「マナー」。そして、変化の激しいこれからの世の中で生き残っていくために必要となる「教養」を身につけましょう。

ちなみに、先ほど紹介したSNSを始め、Youtubeやインターネットラジオなどの動画・音声ツール、そして読書など、現代は知識を得るための手段がイロイロあります。活字が苦手で本を読むことが嫌いなのであれば、聴いて読書ができる「オーディオブック」という手段すらあります。

時間のある着任までの間に様々な方法を経験して、自分に合った知識の獲得手段を探しましょう。

そして少しでも多くの「社会常識」「マナー」「教養」を習得しておきましょう。

あわせて読みたい

▼「STEP1:合格後すぐにするべき新任教師の準備」についての詳細はコチラ

教採合格後すぐに準備して身につけるべき4つのスキル

2020年2月20日

【STEP2】着任1か月前から準備するべきコト

新任教師の準備に体調管理は必須です

新任教師が「合格してから春までに準備するべきコト」の中には、準備に少々時間がかかるけれども、急がなくても良いコトがあります。

そういったものは、おおよそ着任1か月くらい前あたりから準備を始めるコトをおすすめします。

具体的には

  • 健康な体
  • 望ましい生活習慣
  • 弔辞セットやスーツ
  • 重要書類や実印
  • 仕事に対する気持ちと知識

を挙げることができます。

「健康な体」と「望ましい生活習慣」

何と言っても教師は体が資本!

「健康な体」と「望ましい生活習慣」の準備は、めんどうで取り掛かるのが後回しになってしまう反面、準備できていないと、着任後の仕事にマイナスに影響することがあります。

合格後に健康診断や人間ドックなどでチェックを済ませた方も、以下のチェックは必ず行っておきましょう。

また、朝型の生活になるよう生活サイクルを調整したり、飲酒やたばこなどについても適量で過ごせるよう自分なりにコントロールするコツを身につけるようにしましょう。

 

  • 気になる症状(頭痛・関節痛・痔など)の改善
  • 歯のチェック
  • メガネの度数合わせ

 

 

「弔辞セット・スーツ」と「重要書類・実印」

重要書類や弔辞セットはモチロン、まだまだ印鑑は必要です

「弔辞セットやスーツ」「重要書類や実印」の準備も大切です。

これらは教師でなくとも揃えておくべき「社会人の必需品」です。

着任したその日に必要だったり、突然必要になったりする時に手持ちが無くて慌てることのないようにしたいものですね。

 

仕事に対する「気持ち」と「知識」

着任までにヤル気と知識の準備も大事

また「仕事に対する気持ちと知識」の準備は、早くから取り組む必要性を感じている方が多いのですが、個人的に早期に対応することはオススメしません。

なぜなら、早くから取り組んで吸収しても、実践する機会が無いので時間の経過とともに身につくことなく薄れていったり、それ以前の問題で「まだ先の話」なので気持ちが入らなく、非効率に終わる可能性があるからです。

「何かしておかないと・・・」と気分が落ち着かなくなる2月中旬頃からでも十分に間に合います。「仕事に対する気持ちと知識」の準備は、直前期に真剣に集中して取り組まれることをオススメします。

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▼「STEP2:着任1か月前から準備するべきコト」についての詳細はコチラ

新任教師がデビュー1か月前から準備するべきこと

2020年2月10日

【STEP3】着任直前に準備するべきコト

新任教師として好スタートを切るための準備として文具品の整理をしよう

新任教師が「合格してから春までに準備するべきコト」の中には、すぐに準備ができるコトや、直前に準備するべきコトがあります。

これらは早くから急いで取り組む必要はありませんが、必要に応じて予約をするなどの計画性が必要な場合もあります。

具体的には

  • 清潔で整った髪型
  • 文房具などの仕事の必需品
  • 常備薬の確保(花粉症、不眠症等…慢性疾患含む)

を挙げることができます。

いずれも、聞くと何でもないようなことですが、意外と疎かになりがちなポイントです。

 

清潔で整った髪型

清潔な髪形は見落としがちな準備のひとつ

「清潔で整った髪形」も大切な準備です。

教師の仕事は基本接客であり、サービス業です。

子どもたちや保護者、地域の方々に良い印象を持ってもらうために「清潔であること」は大切な要素です。「個性」は大切ですが、相手が抱く第一印象で不快にさせないことを意識しましょう。

教育に関する知識と同じくらいに大切な事ととらえ、準備するようにしましょう。

 

文房具などの仕事の必需品

文具品や必需品の準備もシッカリやりましょう

文房具(文具品)を始めとする教職の仕事の必需品についても、着任した日から手際よく動けるようにするためにもシッカリと準備しておきましょう。

着任後に揃えようとしても、全国の新学期を迎えた教師が買い走るために売り切れてしまう・・・なんて場合もあります。

同じ準備をするのであれば、着任前にある程度準備しておくことをオススメします。

 

常備薬の確保

常備薬もシッカリ準備しましょう

常備薬の確保は今まで以上に重要になります。

社会人になると何が原因で忙しくなるかわかりません。何があっても、手の届くところに最低限の常備薬があるようにしておくことが大切です。

具体的には以下の薬を準備しておくと良いでしょう

  • 風邪薬
  • 胃腸薬
  • マスク
  • 痛み止め
  • 慢性疾患の薬(腰痛・花粉症などのアレルギー・不眠症・・・)

慢性疾患の薬については、病院に相談して長期間服用する分を確保しましょう。1か月分はもらえるはずです(筆者の経験上)。

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▼「STEP3:着任直前に準備するべきコト」についての詳細はコチラ

新任教師デビュー直前に準備すべき身なりと必需品とは?

2018年8月15日

【+アルファ】教師=人としての魅力を高める活動 

新任教師の準備に最も必要なのは少しでも多くの経験を積むこと

新任教師が着任する春までに準備しておきたいことで、最も大切なことがあります。

それは

教師=人としての魅力を高められる活動をするコト

です。

このことは、先にご紹介した「3つのステップ」と並行して取り組んでください。

 

教師が仕事する上で最も大切なことは「教師自身の人としての魅力」です。

そして「人としての魅力を高める」ためにすべきコトは

「今しかできないコト、今だからできるコト、やりたいコト」を一生懸命に取り組む

ことです。

自分が「コレだ」と思った事に必死に取り組みましょう。

新任教師の準備としての経験は教師業とは関係の無さそうなモノほど良い

人間、自分がやりたいことなら集中力を高めて取り組めます。

そんな活動の中で得られる経験は、結果に関係なく、これからの学校教育を支えるみなさんの価値観をつくりあげ、その後の人格形成に影響します。

これから出会う児童や生徒に対して伝えるメッセージに、深みや説得力持たせるコトもできます。

また、現時点では予測の出来ないコトを乗り越えていく時にも必ず活きてきます。

そして、役に立った時に初めて「あの時、やっておいて良かった・・・」と思える時が来るはずです。

 

経験の豊富さは、確実に「人=教師としての魅力」を高めてくれます。

教員採用試験の合格から着任する春までの間・・・イロイロな意味で自由が許されるこの期間に 「今しかできないコト、今だからできるコト、やりたいコト」 に取り組んでください。

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新任教師の準備「プラスα編」~人として魅力ある教師になるために~

2018年8月6日

まとめ:合格後から春までに準備を進め、新任教師としての好スタートを!

新任教師としての準備を充実させて自信に満ちたスタートを

いかがでしたか?

今回は「新任教師が合格直後から着任する春までに準備するべきコト」について、以下のように「3つのステップ+α」にまとめ、全体の内容を説明しました。

新任教師の準備「3つのステップ+α」

これらの中にはすでに準備ができているコトがたくさんあって、余裕のある人がいることでしょう。

逆に、準備するべきコトがたくさんあって、これからの半年間が忙しくなりそうな人もいことるでしょう。

そもそも、やるべきコトはたくさんあるのは分かったものの、必要性を心から感じられずシックリ来なかった人もいるでしょう。

しかし、これから一生懸命に準備をしても、何も準備しなくても時間は過ぎ、確実に着任をする日は近づいてきます。

そして、来春の4月にあなたの教師生活は確実にスタートします。

 

大切なことは

自分が「コレは必要」と判断した事をひとつでもたくさんこなすコト

です。

恐らくほとんどの新任教師にとって、教員採用試験の合格から着任までの間は、「退職」までは訪れることのない贅沢な時間になるハズです。

この贅沢な時間を有効活用して、より良い教師生活のスタートにつなげてください。

これからの日本の公教育を支えるみなさんのご活躍を、心より応援しています。