この記事では、教員採用試験に合格された方や講師として教壇に立たれる方に向けて、着任までに「教育技術を学ぶ方法」についてお伝えします。
難しい子どもへの対応方法、伝わりやすい指導の仕方、学級経営のノウハウなど・・・
という疑問が解決できます。
具体的な「本・動画・WEBサイトなど」を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
「教育技術」とは
まずは、この記事で言う「教育技術」について説明します。
のことです。
例えば
- 分かりやすく知識を教えるコツ
- 効果的な叱り方(ほめ方)
- 崩壊しない学級経営のコツ
- 思春期の子どもたちへの対応のコツ
- 発達障害をもつ子どもたちへの対応のコツ
といったものです。
コントロールというと聞こえが悪いですが、どのような子どもでも前向きに学校生活を送れるようにするための方法と考えれば良いでしょう。
力で学級全体を押さえるのではなく、個々に合った指導が求められる現在では、子どもの数だけ指導方法があると言われています。
学んだ全てのことを使うわけではありませんが、着任までにひとつでも多くの教育技術を知っておくことが、教員生活の充実につながることは間違いありません。
着任準備までに「教育技術」を学ぶ手段
それでは、着任準備までに「教育技術」について学ぶ手段を、具体例を交えながらご紹介します。
学ぶための手段は
- 読書
- 動画
- 講演&セミナー
この3つがメインになると思われます。
そして着任した後は、この3つに
- 同じ職場で活躍する教師から学ぶ
というのが追加されることでしょう。
読書(紙の本)
教育技術や指導法を含めて、着任準備のために「教育技術」を学ぶのであれば
がイチバンのおすすめです。
そして、読書の中でも「紙の本」を読むことがイチバンです。
なぜなら
- 出版社が会社の名に懸けて代理出版している本であれば信頼性が高い
- 自分のペースで読み、学ぶことができる
- 付箋などを貼り、いつでも読み返すことができる
といった理由を挙げることができるからです。
テクノロジーが進化し、後に紹介するような電子書籍での読書サービスもありますが、まだまだ
紙の本による読書は学びの王道と言えるでしょう。
以下の記事で着任前の方にオススメの本を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
電子書籍 & オーディオブック
効率の良い学びを追求するなら、電子書籍やオーディオブックといった新しいサービスも積極的に利用しましょう。
電子書籍もオーディオブックもスマートフォンがあれば利用できます。
持ち運びが便利で、スキマ時間にスマホでサッと読んだり、満員電車に乗りながらイヤホンで聴いて読書できるのでメッチャクチャ時間を有効活用できます。
これらの最新サービスをうまく使えば、低コストでたくさんの本に触れることができます。
電子書籍なら「kindleunlimited」がオススメ!
電子書籍はスマホにダウンロードした本を、スマホで読めるサービスです。
電子書籍を利用するなら、Amazon が提供している kindle がオススメです。数ある電子書籍の中でもラインナップの質量、そしてアプリの使いやすさが抜群です。
特に月額980円で対象の本が読み放題になる kindle unlimited を使えば、安くでたくさんの本を読むことができます。
電子書籍化されている本とそうでない本があり、教育専門書は多くありませんが、教育に携わる者が読んでおくべき以下のような本がたくさんあります。
※2020年12月31日現在の情報です。kindleunlimitedでの読み放題書籍の対象は時々変更されます。
本を聴いて学べる「オーディオブック」もオススメ!
電子書籍以上に教育専門書の数は少ないですが、ナレーターによる本の朗読を聴くオーディオブックもオススメです。
疲れた目を休ませながら、または作業しながら耳で聴きいて学べます。
サービスとしてはAmazonが提供している「Audible」やオトバンクが提供している「audiobook.jp」がオススメです。
audibleやaudiobook.jpで聴くことのできる本の中から、教育者、社会人として読んで学べる本を一部ですが、ご紹介しておきます。
※上記のリンクはオーディオブックの購入リンクではありませんが、書籍は2020年12月31日現在、いずれの本もaudibleやaudiobook.jpどちらかのサービスで聴ける本の対象になっています。
▼オーディオブックサービス「Audible」と「Audiobook.jp」について詳しく知りたい方はこちら。
動画(Youtube)
「動画」もYoutubeを中心に、私たち教師が「教育技術」を勉強するのに活用できる情報ツールですが、本のように出版社などの第三者チェックを経ずに公開できる場合がほとんどなので、内容面では本に劣る動画が多いです。
しかし、逆にチェックを経ずに公開できるからこそ、本では知り得ない情報があるのも事実です。
そこで、今まで私がたくさんのYoutubeを観てきた中で、これから教師になられるみなさんにオススメできるyoutubeチャンネルをふたつご紹介ししておきます。
宮澤悠維教育研究所
チャンネル名は 宮澤悠維教育研究所 です。
このチャンネルは、約15年間公立小学校で勤務されてきた宮澤悠維先生が、学級経営を中心にした教師業のノウハウを発信されているチャンネルです。
内容そのものが王道といいますか、常識の範囲内での現実的な「教育技術」や「考え方」を発信されています。これから教師になる方にはイチバンオススメできるチャンネル(2021年1月現在)です。
フォレスタネットTV
もうひとつはフォレスタネットTVです。
「フォレスタネットTV」は、このあと紹介するインターネットサイト「フォレスタネット」が運営するYoutubeチャンネルで、日本全国で活躍する先輩教師のみなさんから提供されたノウハウ動画を無料で視聴できるチャンネルです。
こちらも紹介されている教育技術の内容が王道的です。初任者や若手の先生を中心に、誰にでもオススメできる内容です。
さまざまな先生が投稿されているので、指導観に一貫性はありませんが、参考になるノウウハウがたくさんありますよ。
講演・セミナー(ネット開催含む)
教師として「教育技術」を学ぶなら、講演やセミナーも見逃せません。
情報量は本に軍配が上がりますが、以下の点で講演やセミナーは有益と言えるでしょう。
- 本のような入稿~出版までのタイムラグが無く、最新情報が得られる。
- 運が良ければ講師に直接質問ができる。
- 出版物では共有できないギリギリの話が聴ける。
- 自分のペースで学べないので、逆に集中できる。
現在は、2020年春から広がった感染症対策の関係で縮小傾向にあるように思われますが、どうしてどうして・・・zoomなど、ネットを使ったコミュニケーションツールを駆使して、その勢いは全く衰えていません。
むしろ、ネットの活用で会場コストが掛からなくなったからか、安くて定員の多い講演やセミナーが増えています。(あくまで体感ですが・・・)
講演やセミナー情報は「SENSEIイベントボータル」で
いつどこでどのようなセミナーが開催されるのか・・・そんな情報がまとめられたオススメのサイトがあります。
それが
です。
地域やキーワードで絞った検索もできるので、とても便利。
申し込みまでサイト内でできる場合もあります。
イベント参加料は、有料・無料どちらもあります。無料でも有益なものがあるので、ご自身が「良さそうだな」と思ったものに積極的に参加してみると良いでしょう。
SNSの「Twitter」でも学べる
Twitterでも役に立つ講演やセミナーの情報をゲットできます。
まず、先ほどご紹介したSENSEIイベントポータルのTwitterアカウントはフォローしておくと良いでしょう。
同時に、Twitterで活発に活動されている現役の先生や元教師のアカウントをフォローしておきましょう。
先生方が発信するツイートからは、現役教師の生の声とともに、今日、昨日子どもたちを動かした「生きた教育技術」を学べます。また、フォローしている先生方によるセミナーやトークライブの情報もゲットできます。
ちなみにオススメは現役公立小学校教師・三好正史先生のアカウント「三好@小学校教師@fukuekubo39」です。
三好先生は本も執筆されている若手の先生で、最近よく無料でトークライブをやっていらっしゃいます。Twitterでの発信も前向きなツイートがほとんどなので、これから教師になる方にも勉強になるはずです。
情報サイト
最後に、教育技術に関する情報を集めたWEBサイトをご紹介しておきます。
その名もフォレスタネットです。
このフォレスタネットは、全国の教師経験者が自分の実践ノウハウを共有し合う場として提供されている便利なサイトです。
- 指導案
- 板書例
- 学級経営術
などなど、教師として仕事をしていく上で役に立つ情報がたくさん載っています。
着任してから
と思ったときに、役立つ情報があるかもしれません。
無料でアカウントを作れますので、今からでもアカウントを作って使い慣れておくと良いでしょう。
まとめ:たくさんの「情報&手段」に触れて自分のスタイルを確立しよう
以上、これから教壇に立つ教採合格者や講師の方々が着任までの準備として「教育技術」を学ぶ方法についてご紹介させていただきました。
教師という仕事は、どれだけ学んでも十分とは言えない仕事です。
だからこそ、着任までの間は
が大切です。
情報の質はもちろん、情報「量」を追求したり、情報を獲得する「手段」を経験するのは、着任までの時間がある今だからできることです。
例えば、オーディオブックや電子書籍は有料ですが「無料体験期間」があります。
仕事をしながらであれば、仕事が終わった後のスキマ時間しか使えませんが、着任までの豊富な時間を活用すれば、同じ「無料体験期間」であっても、その間に沢山の「情報」に触れることができます。
そして、有料が引っかかるなら無料体験期間で退会すれば良いのです。
そいうったコトも活用しながら、効率良くたくさん情報や手段に触れて、自分の情報獲得スタイルを確立してください。
🔽新任教師の準備について「教育技術を学ぶコト」以外で詳しく知りたい方はこちら。
🔽新任教師が着任までの準備で身に付けておくべき「教育スキル」について知りたい方はこちら
🔽新任教師が着任までの準備で「子ども理解」を進める方法を知りたい方はこちら