教員採用試験に合格されたみなさん「おめでとうございます」。
来春から教壇に立たれることが決まった今、新しい仕事や子どもたちとの出会いに対する期待と不安でいっぱいだと思います。
そんな中、誰もが抱く「春までに何を準備しておくべきこと」について、本サイトでは以下のように整理してお伝えしています。
- 【STEP0】準備の前に準備すべきこと
- 【STEP1】合格後すぐ(10月~2月中旬)に準備するべきコト
- 【STEP2】着任1か月前(2月中旬~)から準備するべきコト←今回はココ
- 【STEP3】着任直前(3月中旬~)に準備するべきコト
- 【 +α 】教師=人としての魅力を高められるコト
- 【 番外 】教育スキルを高めるコト
今回は「着任1か月前(2月中旬~)から準備できるモノ編」についてお伝えします。
目次
教師生活を意識した準備をしよう
教師生活が始まる1ヶ月前となると、さすがに
「教師生活」を意識した準備を進める
ことが大切です。
具体的に申し上げますと
- 健康な体
- 望ましい生活習慣
- 弔辞セット
- 重要書類と実印
- 教職に関する知識や心がまえ
- 忙しくても教養を身につけられる方法の模索
の6つです。
▼「新任教師の準備」について、合格直後から着任前までの流れを知りたい方はこちら
新任教師が着任1か月前から準備すべき6つのコト
では、新任教師が着任1ヵ月前(2月中旬~)から準備すべき6つのことについて、順番に内容を詳しくご説明します。
準備① 健康な心身
新任教師としてのスタートを心身ともに万全の状態で迎えられるよう
ようにしましょう。
合格してから教壇に立つまでの約半年間の過ごし方にもよりますが、みなさんの心身の状況によっては改善に時間を要する場合もあります。
状況によっては、1か月以上前から取り組む必要があると思ってください。
歯科検診は受けておこう
特に
歯の疾患は状況によっては完治まで時間がかかるケースがあります。
自覚症状が無くても1か月前くらいには検診をして、検診に加えて以下のメンテナンスを受けておきましょう。
- 虫歯の有無や歯茎の状況チェック(歯科検診)
- 歯石の除去(クリーニング)
- フッ素の湿布
そうすれば、何かあった場合でも残りの1ヶ月で治療できますし、しばらくの間は安心して仕事に専念できます。
仕事が始まると、特に4月はタダでも学校自体が忙しいのと、慣れない仕事で手間がかかるのとで、通院する暇が無いくらい忙しくなります。
長期服用の薬は多い目に処方してもらう
花粉症などのアレルギー関係や、睡眠導入剤など、慢性的な疾患で長期服用しなければならない薬がある場合は、多い目に薬を処方してもらうように準備しておきましょう。
かかりつけの病院で事情を説明して相談すれば、1ヶ月分くらいはまとめてもらえるハズです。
準備② 望ましい生活習慣
学校や仕事など、昼間に習慣的に活動するコトがないと、生活が夜型になりがちです。
教員採用試験が終わってから、合格したほとんどの人の生活サイクルは「夜型」になっているのではないでしょうか。
必ず「朝型の生活リズム」に矯正!
しましょう。
着任後の教師の生活は「朝型」です。
しかも、他の仕事よりも開始時間が早い(遅くても8時くらい)ので
教師は朝型の生活習慣が大切
です。
教師生活がスタートする春までに「朝型の生活習慣」を身に着けられるよう準備をしましょう。
生活習慣を「朝型」に修正するための方法として、具体的には
- 寝る時間と起きる時間を早くする
- 食事時間を仕事が始まった場合の時間帯で設定する
- 自分に合ったスムーズな寝入りと目覚めの方法を模索する
など、できることがありますね。
ムリをしなくても「教師生活に合わせた生活リズム」でいられるようにするためには「リズムを体に教え込ませる」ことが大切です。
▼生活習慣を「朝型生活」に変える方法について詳しく知りたい方はこちらから
準備③ 弔辞セット
弔辞セット一式
は、教師に限らず社会人の必需品。
使うシーンがシーンだけに、準備ができていなかったので代わりのモノ・・・では済まされません。
下記の弔辞セット一式は、必ず準備しておきましょう。
- 喪服
- フォーマルバッグ
- 黒ネクタイ・黒靴下
- 数珠
不幸ごとは突然にやってきます。
こちらは女性用ですが、このようなセットになったものをひとつ持っておけば万全と言えるでしょう。
取り急ぎ、数珠だけでも単品で準備しておくのも良いですね。
また、数珠には男性用と女性用に違いがあるようです。
女性用のほうが数珠玉が小さかったり、無色透明のものがあったりします。どの宗派でも使える、下のようなスタンダードなものを準備しておきましょう。
こちらが男性用。
こちらが女性用。
靴下は「黒」であればOKです。
ただ、私たち教師は普段からスーツを着用することが少ないので、黒ソックスを履かない方が多いです。そんな方は、ひとつ常備しておくと良いでしょう。
こちらが男女兼用。
こちらは女性用の黒タイツです。
男性の場合、葬式用のネクタイ(黒色)の準備も必要ですね。
オススメはこちらの「ワンタッチネクタイ」です。
「ワンタッチネクタイ」は首掛け式になっているので、ネクタイを自分で結ぶのに慣れていない方でも簡単に、胸元の結び目をバシッとした状態で装着できます。
喪服は、裾やウエストなどのサイズ合わせで仕上げに時間を要する場合があります。
遅くとも1か月くらい前から準備を始めるようにしましょう。
準備④ 重要書類と印鑑
教師に限らず、社会人になると
「重要書類の管理と印鑑」
が必要になります。
特に着任直後は、配属先で事務職員とのやりとりが盛んになります。
「○○を提出(確認)してください」
と言われるたびに、保管場所が曖昧で大慌てで家中を探す・・・なんてコトがないように準備しておきたいですね。
重要書類
特にひとり暮らしを始める人は、以下の書類をまとめていつでも出させるところに保管しておきましょう。
実家暮らしの人も、どこに何があるのかは知っておくようにしましょう。
- マイナンバー関係
- 健康保険証
- 年金手帳
- 源泉徴収票など収入に関する書類
印鑑
社会人になると「印鑑」を使うケースがとても多くなります。
教師の世界は「印鑑」を使わない日が無いくらいです。
着任当日までに、必要な印鑑はひととおり準備しましょう
特に公立学校では、「出勤簿」に印鑑が必要な学校がほとんどのはずです。
そして、管理職に提出するほとんどの書類にも「印鑑」が必要です。
具体的には以下の印鑑を準備しましょう。
- 実印
- 認印(シャチハタ不可)
- シャチハタ認印
- 訂正印
「実印」は役所への申請と登録が必要ですので、他の印鑑よりも時間が掛かります。
早いうちから準備しておくことが大切です。
シャチハタ印は使えるコトもあるのでひとつ持っておくことをおすすめしますが、シャチハタではない認印も必ずひとつ準備しておきましょう。
なぜなら、公文書は基本的にシャチハタ不可だからです。
印鑑ホルダー
印鑑は押印するたびに朱肉を使うのが面倒ですね。
特に学校では公文書を始め「認印」を使うケースが多々ありますが、そんな時に便利なのが
「印鑑ホルダー」
です。
「印鑑ホルダー」に認印を装着しておくと、押印時にシャチハタのような感じで手軽に押印できるので超オススメです。
値段も500円以内と割安なので、ひとつ持っておいて損はないと思われます。
準備⑤ 教職に関する知識や心がまえ
着任1か月前となると、さすがに
という人が多いのではないでしょうか。
そういった切羽詰まった気持ちがあるのであれば、
読書で教職に関する
教養・知識・心がまえを学ぶ
のが良いのではないかと思います。
経験上、優先順位をつけるなら、以下の3点に触れておくと着任後の教師生活にプラスになると思われます。
- 教師としてのあるべき心がまえや姿勢について
- 学級運営について
- 発達障害を持つ子への理解と対応
もし、読むべき本が分からなければコチラの記事で紹介している本を読んでみてください。
また、できるだけ本にお金を掛けたくないのであれば、コチラの記事を参考にしてください。
「電子書籍のお試しキャンペーン」を活用すれば、スマホを使って1ヵ月間無料で教職に関する本(マンガや雑誌なども)を読み放題でます。
モチロン、無料期間内で退会すれば「無料」で教職に関する学びを完了させることができます。
教科に関する知識は、担当する学年によっても大きく違う上にあまりにもその量が膨大です。
なので、新任教師としての生活がスタートしてから、必要に応じて身に着けていくことをオススメします。
準備⑥ 忙しくても教養を身につけられる方法の模索
意外と多くの人が気付かない大切な準備は
忙しくても教養を身につけられる方法
を知っておくこと
です。
なぜなら、教師に限らず仕事で成功するために「教養」は絶対に必要なのに、仕事を始めると教養をつけるための時間を持つことが難しくなるからです。
だからこそ、仕事を始めてどれだけ忙しくなっても、最新かつ自分に必要な教養を身に着けるられる方法を体験して知っておきましょう。
その方法としてオススメなのは
- 電子書籍の読み放題
- オーディオブック
のサービスを使うことです。
教育と社会の関係が密接である以上、教師にとって教育以外の分野の教養は大切です。そして、幅広い教養を身に着けるのに「読書」は誰もが認める有効な方法です。
「電子書籍」で時間と場所を選ばずに読書しよう
先にもご紹介しましたが
「電子書籍」
はスマホさえあれば、いつでもどこでも本を読むことができます。
最もオススメなのは
です。
このサービスは、定額(980円/月)で本が読み放題です。
しかも、お試しで1ヵ月間の無料のサービスがあります。
なので、まずはお試しで始めてみて
と思ったら1ヵ月間のお試し期間内で退会しましょう。
そうすれば料金は一切かかりません。
もし、自分に合っていると感じたなら、サービスを継続してドンドン読書をして教養を身につけていきましょう。
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作業しながら聴いて読書できる「オーディオブック」
また
「オーディオブック」
はプロが音読する本を耳で聴くサービスです。
なのでスマホがあれば、車の運転・家事・買い物といった作業をしながら本を読めます。
つまり「オーディオブック」を活用すれば、手と目を使わなくても読書ができてしまいます。
また「オーディオブック」は、活字を読むのが苦手な人でも読書と同じように情報をインプットできます。
かく言う私も活字を読むのが好きではなくあまり読書をしないタイプでしたが、「オーディオブック」を使うようになってから、月に2~3冊は読書をするようになりました。
おすすめオーディオブックサービスは2つのみ
オーディオブックのオススメは「audiobool.jp」やAmazonが提供している「オーディブル」です。
これらもお試しの「1ヵ月間無料体験サービス」があります。
なので、読書好きな方もそうでない方も、とりあえず「1か月間の無料体験サービス」を利用してみましょう。
そして、自分に合わないなら期間中に退会すれば、お金を掛けずに終わらせることができます。
▼オーディオブックサービス(30日間無料体験あり)について詳しく知りたい方はこちら
これらのどちらのサービスも「効率良く本を読める」ことで近年利用者が増えているサービスです。
教職デビューまでの1ヵ月間を利用して「無料体験」するだけでも充分に価値があると思いますので、ぜひ試しに始めてみてください。
まとめ:1ヶ月前からは「教師生活」を意識した準備をしよう
いかがでしたか?
今回は、新任教師の準備に関する話の中でも「着任1か月前から準備すべきこと」についてお伝えしました。
改めてまとめると
- 健康な体
- 望ましい生活習慣
- 弔辞セット
- 重要書類と印鑑
- 教職に関する知識や心がまえ
- 忙しくても教養を身につけられる方法の模索
の6つです。
教員採用試験に合格してからしばらくの間はともかく、さすがに1ヶ月前になると
「教師生活のスタート」
を意識した準備
を進めたいところです。
教師生活のスタートを少しでもスムーズにできるよう、予想される障壁をなくしていくことが大切ですね。
がんばってください。
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