この記事では、教員採用試験の面接や集団討論で気をつけたいマナーや、やってはいけないタブーについて説明します。
以下のような視点で解説します。
言葉づかいに気をつける
・語尾
・敬語
・口ぐせ
・横文字
話し方に気をつける
・話す速さ
・間の取り方
・抑揚
態度や姿勢に気をつける
・服装や髪形
・着席
・座り方
・姿勢
・笑顔
・視線
・くせ
「集団面接・集団討論」でやってはいけないコト4つ
・不自然な視線
・超積極的
・他の受験生や面接官の否定
・知ったかぶり
教員採用試験の面接や集団討論は、質問に対する返答の内容のみならず「立振る舞い」や「協調性」が問われます。
教員採用試験になかなか合格できない…そんな受験生は本記事の視点で自分を振り返ってみてください。
実は、態度や話し方の中に人を不快にさせる「クセ」があるかもしれませんよ。
目次
「面接・集団討論」で気を付けたい「言葉づかい」や「話し方」
まずは、教員採用試験の「面接や集団討論」で気を付けたい「言葉づかい」や「話し方」について確認しましょう。
「言葉づかい」に気をつける
悪い印象をあたえないためには、適切な言葉づかいを心がけましょう。
語尾
特に語尾は「です・ます」を使用しましょう。
自分を指す言葉は「わたし・わたくし」を使いましょう。
敬語
敬語表現など丁寧な言葉づかいにも気をつけましょう。
丁寧にしようとし過ぎることで、変な敬語になっている人が少なくありません。
例えば、2重敬語というのはご存知ですか?
「ご意見をおっしゃる」
は「意見」と「言う」を続けて丁寧に言い替えているのですが、こういう表現は余程でなければ使いません。
ココは
「意見をおっしゃる」
としたいところですね。
また、接客業を経験している人にありがちなのですが
「~させていただく」
という言葉を必要以上に・・・といいますか、連発する人がいます。
先述の2重敬語に似ているのですが
「お持ちさせていただく」
「お伝えさせていただく」
のような言い方になる人が多いです。
言う側からすると、できる限り丁寧を尽くしているのですが、聞く側からすると気持ち悪いです。
「お持ちします」
「お伝えします」
「持たせていただきます」
「伝えさせていただきます」
で十分ですし、「させていただきます」の連発は絶対に控えましょう。
口ぐせ
口ぐせは厄介です。
種類やその頻度によってはかなり印象を悪くします。
話をしている時に、文章と文章の合間や少しつまった時に「口ぐせ」が出ると、面接官からすると聞き苦しかったり自信がないように思われます。
- え~
- えっと~
- まあ
- あ~
- あの~
- その~
- やはり~
- ていうか・・・
- 要するに・・・
など、心当たりがあれば気をつけてください。
横文字
むやみに横文字を多用するのは危険です。
- イニシアティブ:主導権
- プライオリティ:優先順位
- カテゴライズ:分類
- ロジカルシンキング:論理的思考
- コンセンサス:意見の一致
- ビジョン:展望
- リスペクト:尊敬
- ユーザー:利用者
- エビデンス:証拠
- スペック:能力
- フィックス:決定・固定
- シェア:共有
たとえ世の中に浸透している言葉であっても、合格率を上げるためには「だれが聞いても不自然に思わない言葉」を使うのが無難です。
面接官の中には国語科に熱心な方を中心に、横文字を毛嫌いする人もいるので気を付けたいですね。
「話し方」に気を付ける
話す速さ
速すぎず、遅すぎないスピードで話をしたいですね。
理想は400時/分と言われています。
原稿用紙半分を1分で話すくらいのスピードですね。
多少の早い遅いは個性で片付けられますが、普段の生活の中や面接練習などで指摘をされたことのある人は要注意です。
間の取り方
他の受験生や面接官の質問、話を途中でさえぎらないようにしましょう。
質問に対して返答する時も、間髪入れずに始めるのではなく、ひといき間をおいてから話し始めるようにしましょう。
「自然体」が基本です。
抑揚
用意した答えを棒読みするような話し方にならないよう、気を付けましょう。
自覚はありませんか?暗唱になってしまっている人です。
暗唱にならないためには、覚えたものを一字一句まちがえずに話そうとするのではなく、要点をおさえて自分の言葉で話ができるよう、日ごろから練習しておくことが大切です。
「面接・集団討論」で気を付けたい「態度」や「姿勢」
次に、教員採用試験の「面接や集団討論」で気を付けたい態度や姿勢について確認しましょう。
服装やかみ形
「誰が見ても」清潔感や誠実さが感じられるものにしましょう。
教員採用試験の面接で服装や髪形での個性は不要です。面接での内容で個性を発揮してください。
女性の茶髪も市民権を得つつありますが、基本は黒髪がベターです。
先にも述べましたが、どんな人が面接官であるか分からない以上は「誰が見ても」共感を得られるようにしたいものですね。
着席
着席は、まず椅子の横側にたちましょう。
そして、面接官におじぎをして、自分の名前を伝えます。
ここで最も大切なのは、勝手に着席してはいけないということです。
面接官から「どうぞ、そちらへすわってください」などの案内を確認してから着席しましょう。
座り方
座る時は背筋をのばして深めにこしをかけます。いすにもたれかからないようにしましょう
姿勢
背筋をのばしてあごを引きます。
両足は広げすぎないようにします。
女性の場合は両ひざをつけ、男性の場合はこぶしひとつ分のすき間をつくると良いでしょう。
両手は女性の場合は重ねてひざの上に、男性の場合は軽くこぶしをにぎり、両ひざにかるく置くのがよいでしょう。
笑顔
基本的に表情は柔らかく、自然な笑顔で対応しましょう。
笑顔と言うと、力が入り過ぎて気持ち悪い笑顔になってしまう人がいます。
自然な笑顔にするコツは、涙袋あたりを少し上げて目元に優しさを添える感じにすると良いでしょう。
ただし、質問の内容がいじめを始めとする笑っていられない話になった時は普通の表情で話をするようにしましょう。
視線
視線は基本的に相手面接官を見るようにしましょう。
ずっと目を合わせるのが苦手な人は、面接官のネクタイの結び目あたりを見るのがコツです。
ただ、ずっと面接官の目を見ているのは逆効果です。
話をしている時にできる話の間に合わせて視線をそらしてみるなど、自然な流れで視線をコントロールしましょう。
くせを出さない
話をするときに無意識に出るクセの中でも以下のようなクセはなくしましょう。
- 頭をかく
- カタをすくめる
- びんぼうゆすり
- 手(指)遊び
- しきりにまばたきをする
- 口を開く
自分のクセは他人に見てもらわないと分かりません。
面接や討論の実戦練習を行う際に指摘してもらうと良いでしょう。
「集団面接・集団討論」でやってはいけないコトと理想の対応4つ
最後に他の受験生と同席する「集団面接・集団討論」でやってはいけないコトと理想の対応について、4つのポイントに絞って紹介します。
不自然な視線
- 面接で何があってもジッと面接官の目から視線をはなさない
- 面接で面接官と目を合わせることができず目が泳ぐ
- 集団面接で他の話をしている受験生のほうをジッと見続ける
- 集団討論で討論中に試験官のほうを見る
面接で面接官が話しかけてくる時は、話しかけている面接官の目をしっかり見ましょう。基本は相手の目を見ることです。
しかし、何があってもジッと目をはなさないのも不自然です。
たとえば、話をしながらまばたきをするタイミングや、話の流れで言うコトを思いそうとするようなタイミングで間が空く時があります。そういった話の流れに合わせて、自然に少し視線を面接官から外す等の演出は大切です。
また、集団面接などで他の受験者が話をしている時は視線をやや下にしながら軽くうなずいたり、話している人に少しの間だけ視線を向けてみたりするなど、他者に感心と共感を持ちながら試験を受けている姿勢を見せましょう。
“超”積極的
- 面接官の質問が終わった瞬間に、間髪入れず勢いよく「ハイっ!」と挙手をする
- 毎回1番目で返答する
質問に対する答えは、質問が終わってからひといき間をおいてから話はじめましょう。
特に集団面接の場合は、毎回1番手で答えないようにしたいです。
「協調性」が問われる試験で「出過ぎ」は決して好ましいとは言えません。
例えば、何かの質問で最初に答えたら、しばらくは2~3番目くらにしておく・・・などバランスを考えましょう。
そして、だれも答えられなくて挙手のない場合にスッと手を挙げてみる…そんな感じで対応できると良いでしょう。
他の受験者や面接官の否定
・集団討論で全体の流れや集団の方向性を否定する
「これではテーマから外れていてダメだと思います。〇〇の方向で話をしませんか?」
・他の受験生の意見を否定する
「〇〇さんの意見はすこし考え方が古いと思います。私は・・・」
「〇〇さんの意見も良いと思うのですが、現場で経験している私に言わせると・・・」
自分の意見とちがっていても
「○さんのご意見は考えつかなかったとても良い意見だと思います。私の考えは・・・」
「△さんのご意見は・・・の点でとても良い考えだと思います。すこし視点は変わりますが・・・」
というように、相手を立てたりほめたりしながら自分の意見を述べることが大切です。
集団面接も集団討論も他の受験生を否定してはいけません。
集団面接や集団討論での評価ポイントである「協調性」の点で評価されない恐れがあるからです。
知ったかぶり
- 面接官の質問の意味の理解や聞き取りが曖昧なまま返答する
- 集団討論で他の受験生の言っている用語や事象が理解できていないのに、知ったかぶりで話の流れに乗る
分からない時は素直に認める姿勢を見せましょう。
試験官や他の受験生の話をシッカリ聞いていても、どうしても大事な部分を聞き逃したり、意味が理解しきれなかったりすることがあります。
そのような時は、素直に聞き返したり質問したりする。
または、無理に話に乗って知ったかぶりで話をしないことが大切です。
「申し訳ありません。〇〇について確認したいところがあるのですが」
「申し訳ありません。先程のご質問もう一度仰っていただけませんでしょうか」
と、相手に申し訳ない気持ちを添えて低姿勢で聞き直せば大丈夫です。
あいまいな状態で自分の勝手な解釈で返答し、返答の内容が質問からズレてしまうことは避けたいものです。
教員採用試験本番で「クセ」を意識しないといけないレベルでは不合格一直線
今回挙げた点はほぼ全て「クセ」にあたります。
「クセが出ないように…」と教員採用試験本番で「クセを意識」しているようでは、残念ながら不合格一直線です。
なぜなら「クセ」はマイナスポイントであり、「クセがないこと」はプラスにならないからです。
教員採用試験本番では「クセ」へのコンプレックスが解消され、もっとプラスになることを意識して臨めるようにしましょう。
そのためには、早いうちからクセを解消する以下のような努力が必要です。
面接や討論の実戦練習を行い
・他人から指摘してもらう
・動画に撮ってセルフチェックする
自分のクセを確認した上で「クセの修正」を意識して繰り返す
もう、コレしかありません。
そして、本番ではクセが無い状態にして「いつもどおりにやる」ことを目標にできるレベルにしておきましょう。
「クセ」は習慣づいているものです。
すぐには解消できない課題だけに根気が必要ですが、解消できれば間違いなく教員採用試験の合格率はアップします。
頑張ってくださいね。
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