教員採用試験「個人面接」対策のコツ~内容・質問例から勝ち抜くコツまで~

教員採用試験の勉強法「面接・討論」

この記事では、教員採用試験の「個人面接」対策として、個人面接の内容・形式から答え方の基本的なコツをお伝えします。

初めて受験される方は、この記事を読めば教員採用試験独特の「個人面接」の全体像をつかむことができます。

また、受験経験のある方も「答え方のコツ」を中心に基本を振り帰る機会にして、本番を勝ち抜くために備えてくださいね。



教員採用試験「個人面接」の形式&内容を知ろう

教員採用試験の「個人面接」の内容について

まずは、教員採用試験の個人面接について、形式や内容といった全体像について触れておきたいと思います。

自治体によって若干の違いはありますが、全体像については概ね同様であると考えて間違いないでしょう。

何れも自治体ごとの過去データを確認しておかれることをオススメします。

個人面接の「形式と時間」

形式

教員採用試験「個人面接」の形式は、受験生ひとりに対して、面接官が複数人対応します。面接官の人数は平均で2~3人程度です。

面接官は校長や教育委員会の職員など学校関係の管理職が中心ですが、時には一般の方が混じっていることもあります。

教員採用試験の個人面接の形式図

「個人面接」は、多くが2次試験で行われます。

しかし、自治体によっては1次・2次の両方で課されたり、1次試験で課されたり、または模擬授業と抱き合わせで行われたりするところもあります。

時間

個人面接の場合、時間は「15~30分程度」であることが多いです。

模擬授業と抱き合わせで行われる場合は「45分~60分程度」のボリュームになる場合も考えられます。

何れも、過去データを調べて確認しておくと良いでしょう。

殆どの場合、前年度と同様の形式で行われます。

 

個人面接の「内容」

教員採用試験「個人面接」の内容を知ろう

教員採用試験の個人面接は、集団面接や集団討論とちがって、受験者個人について深く知り、評価するための試験です。よって、質問内容も受験者個人に関することを深く探る質問がされます。

例えば、受験者が志望理由として「子供たちのコミュニケーションの力をつけたいと思ったからです」と答えた場合、集団面接の場合は次の質問に移る場合がありますが、個人面接では

  • そう思うようになったきっかけは何か
  • 具体的にどのようにしてコミュニケーションの力をつけるか
  • そのために自分で努力できること(してきたこと)は何か

など、受験者の知識・経験・教育観などを含めた教師としての資質を判断するための質問がされます。

そして、その質問に対してさらに深く掘り下げるための質問をしてくることが少なくありません。

これらの質問に適切に返答できるようにするには、事前に質問を予想して、返答を準備しておく必要があります。

 

面接でよく聞かれる「質問例」

教員採用試験の面接でよく聞かれる質問例を集めてみました。

まずは、下記の質問に自分の言葉で返答ができるよう、答えを準備しておきましょう。

教員採用試験の面接でよく聞かれる質問例

  • 長所と短所を教えてください。
  • 教員になりたい理由を教えてください。
  • どのような教員になりたいですか。
  • あなたがこれまでで一番頑張ったと思えることことは何ですか。
  • あなたが教員に向いていると思うのはどういうところですか。
  • 教員になるにあたって、あなたに足りないと思うところは何ですか。
  • 良い教員になるためにどのような努力が必要だと思いますか。
  • 教員に必要な資質・能力は何だと思いますか。
  • あなたが教員になるとどのようなメリットがありますか。
  • 教員になって子どもたちに伝えたいことをひとつ教えてください。
  • 保護者と信頼関係を築くために大切にしたいことは何ですか。
  • 児童生徒と信頼関係を築くために大切にしたいことは何ですか。
  • 職員同士の信頼関係を築くために大切にしたいことは何ですか。
  • 良い学級とはどのような学級のことですか。
  • 良い学級を作っていくために大切にしたいことは何ですか。
  • 体罰をどう思いますか。
  • 不登校の児童生徒に対応するのにどのようなことに気をつけますか。
  • いじめのない学級をつくるために大切にしたいことは何ですか。
  • コミュニケーション能力を付けるために、どのような取り組みをしますか。
  • 学力を向上させるためにどのような取り組みをしますか。
  • 児童生徒が主体的に学べるように心がけたいとことは何ですか。
  • 気になっているニュースがあれば教えてください。

質問は数を挙げればキリがありません。

しかし、聞き方が違うだけで本質は同じであることも少なくありません。

面接官からの質問の意図をくみ取り、他の質問に対する返答と矛盾が出ないように気をつけましょう。

また、「面接ノート」を作成したり、論作文を作ったりする中で、自分の考え(教育観や特定の課題に対する対処法など)を明確に文章化しておくと良いでしょう。




 教員採用試験「個人面接」の対策のコツを知ろう

次に、教員採用試験の「個人面接」の対応や答え方、そして返答内容で押さえておきたいポイントといったコツについて紹介します。

個人面接「対応のコツ」

教員採用試験「個人面接」の基本的な対応方法を知ろう

好印象を与える習慣を身につける

個人面接中、試験官の視線は受験生ひとりに注がれます。

入室から退室まで、態度・姿勢・話し方や面接マナーを含めて気を抜かずに対応することが大切です。

そのために、日頃から気を付けて習慣づけておくべきコトがいくつかあります。

本番までに習慣づけたい面接技術

  • 自然な明るい表情でハキハキと話す
  • 姿勢正しく落ち着いた雰囲気を出す
  • 面接官が話している時は、視線を質問者に送りながら時々「はい」と返事を入れる
  • 返答している時の視線は、質問者を中心にしながら時々他の試験官にも向ける
  • 棒読みにならないよう自然に話す
  • 手クセ、足クセ、言葉クセが出ないようにする

これらのことは基本中の基本です。

そして、これらがキッチリと実践できれば好印象を与えることが可能です。

しかし「試験当日」にこれらのことを実践することに気を遣っているようではいけません。事前の面接練習を重ねて修正し、習慣づけることでこれらのことは「気を付けなくてもできる」ようにしておきましょう。

そして、教員採用試験の当日は「普段通りにやれば大丈夫」という状態に持っていくことが大切です。

 

個人面接「答え方のコツ」

教員採用試験「個人面接」で答えるコツを習得するのが合格への近道

返答形式にバリエーションを持たせる

個人面接中の会話の流れが自然なモノになるよう、返答形式にバリエーションを持たせましょう。

具体的には、時には「結論だけ」を言ってみたり、「結論⇒理由⇒具体例」と1分30秒ほど熱く語ってみたりするなどバリエーションを持たせてみると良いでしょう。

そうすることで、形式ばらない自然な会話が成立し、自然と面接官に好印象を持たせられます。

具体的には以下の3パターンを返答形式として想定すると良いでしょう

  • 結論のみ
  • 結論⇒理由
  • 結論⇒理由⇒具体例

これらは状況に応じて使い分けなければなりません。

例えば、自分の中で「得意質問」と「苦手質問」を意識します。

そして「得意質問」の場合は「結論→理由→具体例」を、「苦手質問」の場合は「結論だけ」もしくは「結論→理由」を完結に述べて終わらせてみるなど「返答内容に強弱」をつけると良いでしょう。

また、志望動機や「こんな時はどうしますか?」といった教育観をズバリ問うてくる「勝負質問」に対しては「結論⇒理由⇒具体例」で答えるようにし、「趣味は何ですか」といった質問については結論のみで端的に答えるという形でも良いでしょう。

さらには、基本的には面接官の質問に対する「結論」のみを答える。そして、面接官から要求された時のみ「理由」や「具体例」を述べるという方法も良いでしょう。

 

返答時間は平均1分

教員採用試験の個人面接は、集団面接と違って受験者ひとりについて深く掘り下げて聞かれます。

しかし、必要以上に話しすぎないことが大切です。

質問の主旨を正確に理解して

  • 結論のみ … 3~15秒
  • 結論⇒理由 … 15~45秒
  • 結論⇒理由⇒具体例 … 45~60秒

といった具合に、返答内容に応じておおよそ30~60秒くらいでまとまるように返答をしましょう。

逆に、ひとつの質問に2分以上話すことがあると赤信号です。

日頃の練習で「30秒」と「60秒」の感覚をつかんでおくと良いでしょう。

特に、最初の自己紹介や最後のPR用に「30秒パターン」「60秒パターン」の2つを準備しておくと、時間の感覚を掴むこともできて一石二鳥ですね。

 

返答内容で押さえておきたいポイント

教員採用試験の面接では現実論を語ろう

態度や答え方で問題が無くても「返答内容」が的を射てなければ面接、特に個人面接で合格点をもらうことは難しいです。

倍率の低い自治体であれば、返答内容のポイントがズレていても「ポテンシャル」を期待して合格点をもらえることがありますが、倍率が高くなればなるほど「返答内容」で差がつきます。

 

理想論ではなく現実論を語ろう

ではどのようなところに気を付けて「返答内容」を考えれば良いのかについて説明します。

教員採用試験の面接試験で教育について語る場合は

「理想論ではなく現実論」で語ること

が大切です。

なぜなら、教員採用試験は明日からでも現場に立たせることができる「即戦力」を探す試験だからです。

なので、面接での返答のひとつひとつに「現場を理解しているコト」が表れていることが理想です。

これは個人面接に限らず、集団面接、集団討論、そして論作文といった「人物試験全体」に言えることです。

教育現場をしらない素人が語るレベルで話をしていてはいけません。

ここで勘違いしてはいけないことがあります。

それは「難しいことを述べることではない」ということです。

あくまで「教育現場を理解していて、現実的な考え方や解決策を述べられるコト」が大切なのです。

 

講師経験の整理や疑似体験を重ねよう

教員採用試験の面接で「現実論」を語るために、私たち受験生が準備できることは主に以下の2つがあります。

  • 講師経験で得たことを整理する
  • 疑似体験をする

教育現場での現実を面接試験で語る上で「講師経験」は最強の武器です。

講師経験のある方は、日ごろの勤務で経験されたことや考えたことなどを整理しましょう。

先輩教師などの立ち振る舞いなどから学んだことも含めて「自分の考え」として取り入れて面接試験で的確に語ることができれば、ポイントを稼ぐことができるハズです。

 

逆に、講師経験のない人は「疑似体験」を重ねましょう。

「疑似体験」とは以下のような方法で、講師経験者が現場を経験して得ることができる教育現場の現実を知ることです。

教育現場の疑似体験法

  1. 教育雑誌や教採雑誌の活用
  2. 優秀な論作文の活用
  3. 面接や討論の「模範解答」の活用
  4. 自治体から公開されている「対応マニュアル」の活用

このあたりがキッチリとできていれば、講師経験が無くても面接試験でポイントを稼ぐことは十分に可能です。

むしろ、講師経験が無くても「現場を理解している」というアピールは「志望度の高さ」をアピールすることができるハズです。

経験が無くても「現場を理解していて、起こりうる課題に対して現実的で実現可能な方策を考え、選択できる力がある」ことをアピールできれば良いのです。

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▼「疑似体験」の具体的な方法については以下の記事を参考にしてください。

教員採用試験「講師経験なし」でも一発合格!「疑似体験」のすすめ

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 教員採用試験の「個人面接対策」は早くから始めよう

教員採用試験「個人面接」対策は早ければ早いほうが良い

教員採用試験には「個人面接」以外にも「集団面接」や「集団討論」といった人物試験があります。

形式が違うので、それぞれに対応のコツは違うものの、質問に対して答えるべき内容の方向性は同じです。

つまり

受験者個人について最も深く問われる「個人面接」の準備を進めると、その他の人物試験の対応がとても楽になります。

しかし、その準備は一朝一夕にはできません。

試験官を納得させる「自分にしか答えられないオリジナルの回答」を準備するためには、準備と実戦を繰り返し、試行錯誤することが必要です。

一見、遠回りに見えますが、これが教員採用試験合格への近道です。

今、この瞬間から面接の準備を始めましょう。

その決意と行動が来夏の合格をより確かなものにしてくれるに違いありません。

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