教員採用試験「個人面接」対策のコツ~内容・質問例から勝ち抜くコツまで~

教員採用試験「個人面接対策」の基本アイキャッチ 教員採用試験の勉強法「面接・討論」
悩める教採受験生
教員採用試験の面接対策・・・どうしたらいいの?誰か教えて!!!

と思っている方、まずは記事を最後まで読んでみてください。

この記事では、教員採用試験の「面接」対策として

  • 個人面接の内容・形式
  • 面接でよく出る質問例50
  • 答え方の基本的なコツ

まで幅広くお伝えします。

初めて受験される方は、この記事を読めば教員採用試験「個人面接」の全体像をつかむことができるでしょう。

また、受験経験のある方も、なぜ不合格になったのかの原因を振り返る機会にしましょう。そして、来夏の本番を勝ち抜くため参考にしてください。



教員採用試験「個人面接」の形式&内容

教員採用試験の「個人面接」の内容について

まずは、教員採用試験の個人面接の「形式や内容」についてご紹介します。

面接の形式や内容は、自治体によって違いはありますが、大きく変わることはないと思われます。

この記事の内容に触れたうえで、みなさんが受験を予定している自治体の過去データなどで確認しておかれることをオススメします。

個人面接の「形式と時間」

形式

教員採用試験「個人面接」の形式は、受験生ひとりに対して、面接官が複数人対応するのが基本です。面接官の人数は平均で2~3人程度です。

面接官は校長や教育委員会の職員など学校関係の管理職が中心ですが、一般の方が混じっていることもあります。

教員採用試験の個人面接の形式図

「個人面接」は、多くが2次試験で行われます。

しかし、自治体によっては1次・2次の両方で課されたり、1次試験で課されたり、または模擬授業と抱き合わせで行われたりするところもあります。

時間

「個人面接」の時間は「15~30分程度」であることが多いです。

模擬授業と抱き合わせで行われる場合は「45分~60分程度」のボリュームになる場合も考えられます。

何れも、過去データを調べて確認しておくと良いでしょう。

殆どの場合、前年度と同様の形式で行われます。

 

個人面接の「内容」

教員採用試験「個人面接」の内容を知ろう

教員採用試験の個人面接は、集団面接や集団討論とちがって、受験者個人について深く知り、評価するための試験です。よって、質問内容も受験者個人に関することを深く探るための質問になります。

例えば、受験者が志望理由として

受験生
子供たちのコミュニケーションの力をつけたいと思ったからです。

と答えた場合。

集団面接の場合は次の質問に移る場合がありますが、個人面接では

  • そう思うようになったきっかけは何か
  • 具体的にどのようにしてコミュニケーションの力をつけるのか
  • そのために自分で努力できること(してきたこと)は何か

など、受験者の知識・経験・教育観などを含めた教師としての資質を判断するための質問が繰り返しされることが多いです。

これらの掘り下げた質問に適切に返答できるようにするには、事前に質問を予想して、返答を準備しておく必要があります。



面接でよく聞かれる「質問例」50

教員採用試験の面接でよく聞かれる質問例を、50コ集めてみました。

まずは、下記の質問に自分の言葉で返答ができるよう、答えを準備しておきましょう。

教員採用試験の面接でよく聞かれる質問例50
  1. 長所と短所を教えてください。
  2. 教員になりたい理由を教えてください。
  3. どのような教員になりたいですか。
  4. あなたが教員に向いていると思うのはどういうところですか。
  5. 教員になるにあたって、あなたに足りないと思うところは何ですか。
  6. 良い教員になるためにどのような努力が必要だと思いますか。
  7. 教員に必要な資質・能力は何だと思いますか。
  8. あなたが教員になるとどのようなメリットがありますか。
  9. 教員になって子どもたちに伝えたいことをひとつ教えてください。
  10. 保護者と信頼関係を築くために大切にしたいことは何ですか。
  11. 児童生徒と信頼関係を築くために大切にしたいことは何ですか。
  12. 職員同士の信頼関係を築くために大切にしたいことは何ですか。
  13. 良い学級とはどのような学級のことですか。
  14. 良い学級を作っていくために大切にしたいことは何ですか。
  15. 体罰をどう思いますか。
  16. 体罰はなぜ許されないのでしょうか。
  17. 不登校を起こさないためにどのような取組をしますか。
  18. 不登校の児童生徒に対応するのにどのようなことに気をつけますか。
  19. いじめのない学級をつくるために大切にしたいことは何ですか。
  20. いじめが起こった時にどのように対処しますか。
  21. コミュニケーション能力を付けるために、どのような取り組みをしますか。
  22. 学力を向上させるためにどのような取り組みをしますか。
  23. 児童生徒が主体的に学べるように心がけたいとことは何ですか。
  24. 教員の不祥事がなぜ起こると思いますか。
  25. 子どもたちの学習習慣を身に着けさせるためにどのような取組をしますか。
  26. 授業力をどのように高めていきますか。
  27. 子どもから「授業が面白くない」と言われた時どうしますか。
  28. 暴力が目立つ子供に対して、どのように指導しますか。
  29. 授業中に立ち歩く子どもに、どのような指導をしますか。
  30. 学級に最近元気のない子がいたら、どのように対応しますか。
  31. 宿題や持ち物をよく忘れる子どもに、どのように対応しますか。
  32. 子どもたちの規範意識をどのように育みますか。
  33. 保護者から「子どもに携帯電話を持たせたい」と相談されたらどう対応しますか。
  34. ネットトラブルが起こらないよう、どのように取り組みますか。
  35. 「チーム学校」の一員として、どのようなことを大切にしていきたいですか。
  36. 「特別の教科道徳」の授業をどのように取り組んでいきますか。
  37. 新学習指導要領について、改定のポイントを教えてください。
  38. 「主体的・対話的で深い学び」をどのように授業の中で実現させていきますか。
  39. 新学習指導要領の「資質・能力の三つの柱」とは何ですか。またそれらについてどのように取り組んでいきますか。
  40. 3回目の受験だそうですが、この一年でどういった点をどのように克服してきたか。
  41. 教員として働く上で自分に一番足りないものは何だと思うか。
  42. 教員になる上で不安に思うことは何か。
  43. 教員になってイチバンやってみたいことは何か。
  44. 学生時代(前の仕事)の経験で、教師の仕事に活かせることは何か。
  45. 気になっているニュースがあれば教えてください。
  46. どのようにストレスを解消していますか。
  47. 休日はどのように過ごしていますか。
  48. 今までの人生でイチバン感動したことは何ですか。
  49. あなたがこれまでで一番頑張ったと思えることことは何ですか。
  50. 最近読んだ本で感銘を受けたものがあればその理由を含めて紹介してください。

これら以外の質問例や、質問への回答例を閲覧したい方はこちらの記事もご覧ください。

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▼教採面接でよく出る「質問例150&回答例12」をご覧になりたい方はこちら。

教員採用試験面接対策の良く出る質問例&回答例アイキャッチ

教員採用試験の面接でよく出る「質問例150&回答例12連発!」

質問は数を挙げればキリがありませんが、聞き方が違うだけで面接官が知りたいコトは同じであることも少なくありません。

質問の意図をくみ取り、他の質問に対する返答と矛盾が出ないようにすることが大切です。

また、面接練習を繰り返す中で「面接ノート」を作成したり、論作文を作ったりして、自分の考え(教育観や特定の課題への対処法等)を明確に文章化しておくと良いでしょう。

 

必ず受験自治体の過去問確認を

ここまでご紹介させていただいた、教採個人面接の内容については日本全国の自治体で行われた内容を平均化したものです。

なので

実際の面接試験の内容については、自治体によって多少の違いがあります。

質問内容にしても、自治体によっては「傾向」がハッキリしている自治体もあります。

そういったことを過去のデータで確認することは、間違いなく合格への第一歩となるでしょう。

面接の過去データを知るにはこちらの「教員採用試験過去問シリーズ」(協同出版)がオススメです。

自治体別に過去問が整理されている本はこのシリーズ以外にありません。

教職教養や専門科目も含めて、受験予定の自治体分についてひととおり持っておいて損はないでしょう。

最新版は春以降に在庫が無くなりやすく、本番が近づくにつれてメルカリやAmazonなどで高額転売されてしま事例が多々見られますので、はやいうちに入手されておくと良いでしょう。

 

 教員採用試験「個人面接」の対策のコツを知ろう

次に、教員採用試験の「個人面接」のコツとして

  • 対応や答え方
  • 返答内容で押さえておきたいポイント

について紹介します。

個人面接「対応のコツ」

教員採用試験「個人面接」の基本的な対応方法を知ろう

回答以外で好印象を与えられるようにしよう

まず、個人面接で押さえなければならないことは

基本的なコミュニケーション技術を身につけ、試験官に好印象を持ってもらえるようにする

ということです。

試験官に与える印象は面接の回答内容と同じくらいに大切です。

だいぶつ
どれだけ回答で良いことを言っても、印象が悪ければ面接で高評価はもらえません・・・

なので、面接で高評価をもらうために必要なコミュニケーション技術として、以下のことを発揮できるようにしておきましょう。

面接で高評価をもらうためのコミュニケーション技術
  • 自然な明るい表情でハキハキと話す
  • 適切なスピードで話す
  • 棒読みにならないよう自然に話す
  • 姿勢を良くする
  • 面接官が話している時は、視線を質問者に送りながら時々「はい」と相槌を入れる
  • 返答している時の視線は、質問者を中心にしながら時々他の試験官にも向ける
  • 手クセ、足クセ、言葉クセが出ないようにする

これらのことは基本中の基本です。

これらが「無意識」でできるようにしておくことが大切です。

なぜなら、面接本番でこれらのことに意識を向けてしまうと、質問への返答に集中できず、自分の思うことを発信できなくなるからです。

だいぶつ
無意識でできるようになるためにも、試験本番までに何度も面接練習を重ねて、練習の度にこれらのコミュニケーション技術を意識しましょう。

そして、習慣づけることができれば、これらのコミュニケーション技術を「無意識でできる」ようになります。

最終的には、教員採用試験の面接当日は「普段通りにやれば大丈夫」という状態に持っていくことができれば理想ですね。

 

個人面接「答え方のコツ」

教員採用試験「個人面接」で答えるコツを習得するのが合格への近道

返答形式にバリエーションを持たせる

個人面接中の会話の流れが自然なモノになるよう、返答形式にバリエーションを持たせましょう。

バリエーションとは内容ではなく「形式」です。

なぜなら、面接では

  • 結論だけを求められる場合
  • 結論と理由を求められる場合
  • 結論と理由と具体例を求められる場合

があるからです。

それにあわせて「結論だけ」を言ったり、「結論⇒理由⇒具体例」と1分30秒ほど熱く語ってみたりするなど、形式のバリエーションを持たせられるようになっておきましょう。

そうすることで、自然な会話が成立し、自然と面接官に好印象を持たせられます。

具体的には用意する質問に対する返答で以下の3パターンを想定して準備しておくと良いでしょう

  • 結論のみ
  • 結論⇒理由
  • 結論⇒理由⇒具体例

また、これらの形式の使い分けは「自分の都合」で使い分けても良いでしょう。

例えば、自分の中で「得意質問」と「苦手質問」があるはずです。

そして「得意質問」の場合は「結論→理由→具体例」を「苦手質問」の場合は「結論だけ」もしくは「結論→理由」を簡潔に述べて終わらせてみるなど「返答内容に強弱」をつけてみるのです。

また、志望動機や「こんな時はどうしますか?」といったような教育観を問うてくる「勝負質問」に対しては「結論⇒理由⇒具体例」で答えるようにして、「趣味は何ですか」といった質問については結論のみで端的に答えるという形式で対応しても良いでしょう。

さらには、基本的には面接官の質問に対する「結論」のみを答える。そして、面接官から要求された時のみ「理由」や「具体例」を述べるという方法も良いでしょう。

 

返答時間は平均1分以内

教員採用試験の個人面接は、集団面接と違って受験者ひとりについて深く掘り下げて聞かれます。

とは言え

必要以上に話しすぎないことが大切です。

質問の主旨を正確に理解したり、状況に応じたりして、先にご紹介した「返答形式」に合わせて

  • 結論のみ … 3~15秒
  • 結論⇒理由 … 15~45秒
  • 結論⇒理由⇒具体例 … 45~60秒

といった具合に、話す時間が30~60秒くらいでまとまるようにしましょう。

逆に、ひとつの質問に2分以上話すことがあると赤信号です。

日頃の練習で「30秒」と「60秒」の感覚をつかんでおくと良いでしょう。

特に、最初の自己紹介や最後のPR用に「30秒パターン」「60秒パターン」の2つを準備しておくと、時間の感覚を掴むこともできて一石二鳥ですね。

 

返答内容で押さえるべきポイント

教員採用試験の面接では現実論を語ろう

態度や答え方で問題が無くても「返答内容」が的を射てなければ面接、特に個人面接で合格点をもらうことは難しいです。

倍率の低い自治体であれば、返答内容のポイントが多少ズレていても「ポテンシャル」を期待して合格点をもらえることがありますが、倍率が高くなればなるほど「返答内容が質問に応答した内容になっているかどうか」で差がつきます。

 

理想論ではなく現実論を語ろう

ではどのようなところに気を付けて「返答内容」を考えれば良いのかについて説明します。

教員採用試験の面接試験で教育について語る場合は

理想論ではなく「現実論」で語ること

が大切です。

なぜなら、教員採用試験は明日からでも現場に立たせることができる「即戦力」を探す試験だからです。

なので、面接での返答のひとつひとつに「現場を理解しているコト」が表れていると良いでしょう。

これは個人面接に限らず、集団面接、集団討論、そして論作文といった「人物試験全体」に言えることです。

だいぶつ
教育現場をしらない素人が語るレベルの返答をしていてはいけません。

ここで勘違いしてはいけないことがあります。

それは

現場を理解した「現実論」で語るというのは、難しいことを述べることではない

ということです。

あくまで「教育現場を理解していて、現実的な考え方や解決策を述べられるコト」が大切なのです。

 

講師経験の整理や疑似体験を重ねよう

教員採用試験の面接で「現実論」を語れるようになるために、私たち受験生が準備でやるべきことは主に以下の2つがあります。

  • 講師経験で得たことを整理する
  • 現場の疑似体験をする

教育現場での現実を面接試験で語る上で「講師経験」は最強の武器です。

講師経験のある方は、日ごろの勤務での経験に基づいて実行したことや考えたことなどを整理しましょう。

先輩教師などの立ち振る舞いなどから学んだことも含めてよいでしょう。

それら「現場目線」で学んだんことを「自分の考え」として面接試験で語ることができれば、相当のポイントを稼ぐことができるハズです。

 

では、講師経験の無い新卒の学生や他業種からの転職組は不利になるのか?

決してそんなことはありません。

だいぶつ
講師経験が無くてもやり方次第で「現実論」は語れるようになりますよ。

講師経験のない人は「疑似体験」を重ねましょう。

「疑似体験」とは以下のような方法で、講師経験者が現場を経験している教育現場の現実を知ることです。

教育現場の疑似体験法
  1. 教育雑誌や教採雑誌の活用
  2. 優秀な論作文の活用
  3. 面接や討論の「模範解答」の活用
  4. 自治体から公開されている「対応マニュアル」の活用

このあたりがキッチリとできていれば、講師経験が無くても面接試験でポイントを稼ぐことは十分に可能です。

むしろ、講師経験が無くても「現場を理解している」というアピールは「志望度の高さ」をアピールすることにつながります。

経験が無くても「現場を理解していて、起こりうる課題に対して現実的で実現可能な方策を考え、選択できる力がある」ことをアピールできれば良いのです。

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教員採用試験「個人面接」対策は早ければ早いほうが良い

教員採用試験には「個人面接」以外にも「集団面接」や「集団討論」といった人物試験があります。

形式が違うので、それぞれに対応のコツは違います。しかし質問に対して答えるべき内容の方向性は同じです。

つまり

受験者個人について最も深く問われる「個人面接」の準備を進めると、その他の人物試験の対応がとても楽になります。

しかし、その準備は一朝一夕にはできません。

試験官を納得させる「自分にしか答えられないオリジナルの回答」を準備するためには、準備と実戦を繰り返し、試行錯誤することです。

だいぶつ
一見、遠回りに見えますが、これが教員採用試験合格への近道です。

今、この瞬間から面接の準備を始めましょう。

その決意と行動が来夏の教員採用試験の合格をより確かなものにしてくれるに違いありません。

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