この記事では、教員採用試験の「面接ノート」の作り方について紹介します。
教員採用試験対策の「面接ノート」とは、面接試験で予想される質問と、質問に対する自分なりの模範回答を書き込んだノートのことです。
実の話、面接に強い人の多くが「面接ノート」を作っています。
私自身、教員採用試験の受験当時、個人面接・集団面接・集団討論への自信はかなりありました。そして、自分で言うことではないですが、本番は予定通り「ほぼ完璧」でした。
振り返ってみると、その理由のひとつが「面接ノート」の存在だと思っています。
私が「3府県3連勝、負けなしの一発合格」で教員採用試験の受験を終えられた理由のひとつ、「面接ノート」の作り方を紹介します。
ぜひ参考にしてください。
人物試験(個人面接・集団面接・集団討論)全般の対策については、下記の記事を参考にしてください。
目次
教員採用試験対策の「面接ノート」は個人面接用だけ作ればOK
教員採用試験対策の面接ノートを作成時に、受験者のみなさんは「個人面接」「集団面接」「集団討論」といった3つの人物試験をイメージして作成すると思います。
しかし、「個人面接」「集団面接」「集団討論」の3つの人物試験それぞれにノートを作る必要はありません。ひとつで対応できます。
基本的には、深く詳細を聞かれる「個人面接ノート」さえできれば、集団面接や集団討論に対応したノートを作成する必要はありません。
「集団面接」と「集団討論」は、「個人面接」に比べて質問への返答時間が制限されます。
したがって「個人面接用ノート」に準備した内容を、状況に応じて適切な長さに編集して話をすれば良いのです。これは実戦練習を通して行うことをオススメします。
教員採用試験対策 「面接ノート」の作り方
「面接ノート」を作って、自分だけの「面接回答マニュアル」を手にしましょう。
「面接ノート」を作る上で大切なことは、以下の3点です。
- 面接ノートに書き込む質問は「専門家に頼る」
- 面接ノートは「鉛筆」で「ルーズリーフ」に書き込もう
- 面接ノートは「枚数勝負ではない」
書き込む質問は「専門家を頼る」
面接ノートに書き込む「予想される質問」は自分で考えてはいけません。
教員採用試験に詳しい専門家を頼りましょう。
なぜなら、教員採用試験の面接や集団討論で出てくる質問やテーマは、かなり限られた範囲内で出題される上、その時々のトレンドによって変わるからです。
ですので、毎年教員採用試験を研究している専門家が選んだ質問を片っ端から載せていくのが最も効率的です。
そのために、以下のモノを参考にすると良いでしょう。
・市販の出版物
・専門家が書いたWEBページ
・専門家を試験官にした実践練習
市販の出版物
市販の出版物は、教員採用試験を熟知した専門家が書いたものです。使い勝手はともかく、内容的なハズレは無いでしょう。
自分の目で確認してみて「いいな」と思うものや、ネットのレビューを見て高い評価のモノを使えば良いでしょう。
しかし、出版物は執筆から出版までの時間差を考えると「最新情報」とは言い難いモノがあります。教員採用試験は毎年メインテーマが変わりますので、できれば「教員採用試験を対象にした雑誌」など、最新情報が掲載されている出版物を参考にするのが理想です。
ノートに書き込む「質問に対する回答」で、出版物に書かれた模範回答をそのまま利用するのはオススメできません。
自分の教育観と一致するものであればアリですが、そうでなければ自分なりの回答を準備しましょう。
エントリーシート、論作文、他の発言などの間で整合性がつかなくなり、高評価を得るのが難しくなります。
専門家が書いたWEBページ
これも、教員採用試験を熟知した専門家が書いたものであれば間違いない でしょう。
ただ、WEBページは本ブログのような専門家で無い人が「自らの受験経験」を基に作成されているモノもあります。
受験経験者と専門家のレベルはケタ違いです。方法論はともかく「技術的な指導」や「予想問題」はその道の専門家に任せるべきです。
WEBページの作成者が誰なのか、または何を元にして情報発信しているのかを確認し、利用する価値の有無を判断しましょう。
専門家を試験官にした実戦練習
実戦練習で問われた質問については必ず面接ノートに追記して本番に備えましょう。これも、試験官や指導者が「専門家」である実戦練習で出された質問であることが大切です。
専門家が面接官として行った実戦練習で出された質問は、出題されやすいテーマに則った質問であることが多いです。しっかり復習をして、面接ノートに書き込んでおきましょう。
一方で、受験仲間で場馴れを目的に行う面接の実戦練習は、面接官役も受験仲間です。
そこで得た質問を面接ノートに書き込むのも悪くはありませんが、受験仲間は素人です。素人が選んだ質問は妥当なモノもありますが、的外れな質問も少なくありません。優先順位は低くして考えましょう。
「鉛筆」で「ルーズリーフ」に書き込もう
個人面接で聞かれそうな質問をピックアップしたら、その質問と自分の回答をノートに書き込みましょう。
ノートは完全に閉じられているノートではなく、差し替えが可能な「ルーズリーフ」タイプのノートに「鉛筆」で書き込むのがおすすめです。
なぜなら、面接対策を進めていく中で考えが変わったり、専門家からのアドバイスを参考にしたりすることで、準備していた回答を変更することがあるからです。
そんな時に書き換えができるよう鉛筆を、またはノートの差し替えができるよう「ルーズリーフ」と「鉛筆」を活用しましょう。
面接ノートは「枚数勝負ではない」
面接ノートは枚数勝負ではありません。
枚数が多ければ良いというものではないですし、少なければ良いというものでもありません。「自分が自信を持って使える面接ノート」であることが大切です。
面接の質問自体、受験者の教育観を問うてくる「勝負質問」や人柄を問うてくる「普通の質問」などイロイロあります。
みなさんが「全ての質問に回答を準備したい」と考えるのであれば、面接ノートのボリュームもそれなりになります。
一方で、面接ノートに書くのは、教育観を問うてくる「勝負質問」のみに限定し、趣味など普段の事を聞いてくる「普通の質問」については臨機応変に答える・・・と考える人はソコソコで良いでしょう。
多い人は100枚を超えるボリュームがありましたが、私は後者でしたので、25枚程度のボリュームで済みました。
大切なのは「自分が自信を持って使える面接ノート」にしていくことです。
実は「面接ノート」の作り方よりも完成までの過程が大切
いかがでしたか?「面接ノート」を作るイメージはできたでしょうか?
僕の話になるのですが
実は面接ノートが完成した後、用意した回答を覚えるために「面接ノート」を見ることはあまりしませんでした。
なぜなら、面接ノートを作る過程で回答を試行錯誤するうちに、回答内容を覚えてしまっていたからです。
気分転換で眺めるくらいで、本番の面接前ですら読み返しませんでした。
本当は少々読み返したほうが良かったのでしょうが、実際のところ読み返さなくても面接は上手くいきました。
つまり、「面接ノート」は「自分だけの面接マニュアル」として役立つ一方で、「面接ノート」を作る過程で受験者を大きく成長させているのです。
・ひとつの質問に対して、自分の教育観と照らし合わせてベストの回答を考える。
日をおいて改めて見直してみて違和感を感じた時
実戦練習や本番で、用意した質問に対して返答した時の反応がイマイチだった時
何度も「面接ノート」と向き合ってベストの回答を追求して、加筆修正していくのです。
そして我ながら満足のいく「面接ノート」ができた時、それは自分が「面接マスター」になった時なのだと思います。
冒頭でも述べましたが、面接が強い人の多くが、この「面接ノート」を作っています。みなさんもぜひ「面接ノート」を作ってみてください。
そして「面接マスター」として教員採用試験本番に臨み、合格を手にしてください。
応援しています。
▼人物試験(個人面接・集団面接・集団討論)全般の対策については、下記の記事を参考にしてください。
▼合格できる志望動機の作り方について、詳しく知りたい方はこちら。
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