この記事では、教員採用試験の「集団面接」対策として、「集団面接」の内容・形式から答え方の基本的なコツをお伝えします。
「個人面接」について知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
▼教員採用試験「個人面接」で勝ち抜くためのコツはこちら
目次
「集団面接」対策の基本~形式と内容について~
まずは、教員採用試験「集団面接」の形式や内容といった全体像について知りましょう。
自治体によって違いはありますが、全体像についてほぼ同様であると考えて間違いないでしょう。
集団面接の「形式と時間」
形式
教員採用試験の集団面接は、1次試験に課される自治体が多いです。
人数は受験生3~7名程度に対して、面接官が2~4名程度で行われるのが平均的です。
面接官は個人面接と同様に、校長や教育委員会の職員など学校関係の管理職を中心に構成されています。
時間
20~40分程度です。
グループあたりの受験生の数が多い場合、または集団討論と抱き合わせで行われる場合にはもっと長くなります。
その場合は、最大60分程度もありうると考えてください。
集団面接の「内容」
教員採用試験「集団面接」の内容について紹介します。
ほぼ、下記の形で進められるハズですので、読んでイメージしておくと良いでしょう。
集団面接はおおよそ以下のパターンで展開されます。
- 受験者の自己紹介や自己PR(ひとりずつ)
- 試験官からの質問
- 最後の自己PR(ひとりずつ)
1.受験者の自己紹介や自己PR
着席後、最初に行われます。順番は試験官が「右の人から順に…」などと、指定してくる場合が多いです。
2.試験官からの質問
自己紹介やPRが終わると、試験官から質問が投げかけられます。
内容は教育観や教育時事から日常生活まで、幅広く問われます。基本的に「個人面接」で聞かれ得ることと同様と考えてください。
回答順は多くが挙手で面接官に指名された場合に答えます。
基本的には全員回答できます。早い者勝ちであったり、特定の受験生だけ指名されて次の質問に…ということはほとんどありません。
試験官が「右の人から順に…」などと、指定してくることもあります。
3.最後の自己PR
これは無い場合もあります。
基本的には「何か最後に言い残されたことや、PRしておきたいことがあれば」と聞かれることが多いです。
質問がある場合には、任意であっても必ず一言、教職に関する思いを「自己PR的な内容」で伝えるようにしましょう。
「集団面接」で勝ち抜くための対応と答え方のコツ
次に、誰もが気になる教員採用試験「集団面接」で勝ち抜くための対応や答え方のコツを紹介します。
ここでお伝えすることは基本中の基本です。
必ず試験当日までに、無意識でできるように練習をして習得するようにしてください。
集団面接「対応のコツ」
集団の中での協調性を重視する
教員採用試験の集団面接は、他の受験生と同席して試験を進める関係にある以上「協調性」を大切にしましょう。
具体的には下記について気をつけましょう。
- 返答は簡潔に答え、自分の意見を述べることを最優先にしない
- 他の受験者の意見を聞く姿勢を見せる
- 返答で挙手する際に「早い者勝ち」な雰囲気を見せない
1.返答は簡潔に答え、自分の意見を述べることを最優先にしない
集団面接の時間は自分だけの時間ではありません。
が大切です。
特に教員採用試験は「協調性」を重視する傾向にあります。
発言が長くなりがちな方は、シッカリと練習を積んで修正することが合格への第一歩です。
詳細は、後述の 集団面接「返答のコツ」を参考にしてください。
2.他の受験者の意見を聞く姿勢を見せる
教員採用試験の集団面接は答えている時だけが勝負ではありません。
他の受験生が答えている時の態度もチェックされます。
を心がけましょう。
「〇〇さんの意見に対してどう思われますか?」と突然振られることもありますので、聞いてるフリだけでなく他の受験生の回答をシッカリと聞いておくことも大切です。
時々、答えている人のほうに体や顔をバシッ!と向けて大きくうなずくなど…
「ワタシ!ホカノヒトノハナシ!キイテマスヨ!」
というアピールが大袈裟な人がいます。
ハッキリ申し上げて、それは「逆効果」です。自然な対応ができるように心がけてください。
3.返答で挙手する際に「早い者勝ち」な雰囲気を見せない
教員採用試験の集団面接では「答えられる人から挙手をお願いします」と言われることがあります。
この場合「挙手をするタイミング」が重要です。
全ての質問において、面接官の質問が終わった瞬間…クイズの早押しを思わせる勢いで「ハイッ!」と挙手をして他の受験生を寄せつけない人がいます。
逆効果な場合があるので気を付けてください。
教員採用試験は「協調性」や「自然体」であることを重視する傾向にあることを忘れないでおきたいところです。
できれば
です。
発言順は
と考えてください。
1番で返答するのは「難問」が来て、誰もが返答を躊躇している時くらいにできれば十分です。
言い換えると、受験生が5人で質問が10個あるならば、1番で発言するのが2回程度、それ以外は2~3番手で答えておけば無難でしょう。
別に最後に答えることが2度くらいあっても影響はありません。
とにかく「協調性」と「自然体」が大切です。
集団面接「返答のコツ」
返答形式は単純に
教員採用試験の集団面接は、個人面接のような試験官と自分との会話ではありません。
他の受験生もいることを意識して
ようにしましょう。
返答形式は具体的には以下の2パターンで良いでしょう。
- 結論のみ
- 結論⇒理由
基本は「結論のみ」で充分です。
理由が知りたければ面接官から「理由もあわせて答えてください」という質問がきます。
理由も合わせて述べるのはその時だけで良いでしょう。
ただ、ほかの受験生が「結論⇒理由」の発言を徹底していて、自分が浮いているように感じるのであれば、何度か「結論⇒理由」のパターンを入れてみるのはアリです。
勝率をアップさせるためには、そのような状況判断力も必要になります。
返答時間は平均30秒程度
教員採用試験の集団面接は個人面接よりも返答に許される時間は少ない、と意識してください。
と考えましょう。
返答形式に合わせて以下のような目安で返答すると良いでしょう。
- 結論のみ:3~10秒
- 結論⇒理由:15~30秒
特に集団面接が終盤に差し掛かったり、話の長い受験者がいると、面接官が「簡潔にお願いします」と言ってくることがあります。
その場合はもう10秒以内にまとめましょう。
「結論→理由」のパターンでも15秒以内にまとめるようにましょう。
何度も申し上げますが、教員採用試験の重要な採点ポイントに「協調性」があります。
絶対にひとりよがりにならないようにしてください。
まとめ:教員採用試験の「集団面接」は「協調性と簡潔な返答」が大切
教員採用試験の集団面接は「自己主張」が行き過ぎるとアウトです。
他の受験生もいることを意識して簡潔に答えることや、他の受験生の意見を聞いたり、何でも自分がイチバンと思わせるような態度を見せない協調性が大切です。
集団面接は基本的に同席した他の受験生との比較になりますが
です。
実際、集団で印象が良ければ「全員合格」は普通にあります。また、逆に「全員不合格」も普通にあります。
せっかく縁あって同席した受験生です。
終わった後に「ありがとうございました」「おつかれさまでした」と挨拶をし、場合によっては、集団面接で同席したことをきっかけに良い人間関係を築くくらいの気持ちを持って取り組む良いでしょう。
教員採用試験、特に集団面接と集団討論は「協調性」と「自然体」が大切です。
頑張ってくださいね。
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