教員採用試験に合格されたみなさん「おめでとうございます」。
来春から教壇に立たれることが決まった今
新任教師が着任までに
準備すべきコト
について、気になっている方はいませんか?
そんな新任教師の不安や悩みを
「3ステップ+アルファ」
に整理しました。
本記事も含め、本ブログにある「合格後の準備」に関する記事内容を実践すれば、着任までに
「新任教師上位10%」
の準備が完了
することでしょう。
最高の教師人生のスタートを実現させるためにも、本記事を参考にしていただき
ぜひ
今すぐスタート!
してください。
目次
新任教師が準備すべきこと「3ステップ+α」とは?
教員採用試験に合格してから着任までに、新任教師が準備するべきことはたくさんありますが・・・
完璧な準備をすることはムリ!
なので、計画的かつ効率よく着任までの準備が進められるよう、本当に必要なコトに絞って、するべきことを以下の「3ステップ+α」で整理しました。
- 【Step0】準備の前に準備すべきこと ←本記事のメイン
- 【Step1】合格後すぐ(10月~2月中旬)に準備するべきコト
- 【Step2】着任1か月前(2月中旬~)から準備するべきコト
- 【Step3】着任直前(3月中旬~)に準備するべきコト
- 【 +α 】教師=人としての魅力を高められるコト
- 【 番外 】教育スキルを高めるコト
ここからは、新任教師が教採合格から着任までにするべき準備の「総論」として
まずは、上記の【Step0】について詳しく。
そして【Step1】以降については、全体像がサクっと理解できるように「概要」を説明します。
【Step0】準備の前に準備すべきこと
春からの着任に向けた準備を計画的に行うことは大切ですが
「準備を始める前の準備」
が、着任前準備の成否を決めるポイントになります。
そんな【Step0】の「着任までの準備をスタートさせる前に」済ませておくべきこととはコチラ。
- 身のまわりの整理
- 体調チェック(健康診断や人間ドック)
- お金の管理と勉強
① 身のまわりの整理
まずは「身のまわりの整理」をしましょう。
とりあえずは、参考書や問題集など…
教採対策で身の回りに置いていたモノを整理
しましょう。
例えば
教採対策で使った問題集や参考書
だけでなく、大学生なら
単位取得のために使った教科書
を売っても良いでしょう。
現代は、ネットを使った高価買取ができるサービスがありますので、地方在住の方でも気軽にできます!
たとえば
「専門書アカデミー」
※クリックで詳細をチェックできます
は私も利用したことがある買取サービスなので、安心してオススメできます。
整理するモノが 教員養成セミナーなどの雑誌類 であれば
もオススメ。
前年度以前のバックナンバーであっても、500円~1000円前後で売れます。
もし、メルカリを使ったことがないのであれば
- メルカリアプリをコチラからスマホでダウンロード
- 会員登録時に招待コード「VQBYQY」を利用
してメルカリのサービスを利用してみてください。
そうすれば、メルカリのポイントを「500~1000PT(時期による)」をゲットできます。
このポイントを使えば、新たにメルカリで売られている本や雑貨を買い取ることができます。メルカリは有名な教育書なら間違いなく安くで売られているので、新品で買うより絶対にオトクです。
あとは
- 部屋の模様替え
- 衣服・靴筆・筆記用具・カバンの買い替え
など、使い慣れた環境を変えてみるのも良いでしょう。
きっと新しいスタートに相応しい「気持ちの整理」につながりますよ。
② 体調のチェック
合格してすこし精神的にも時間的にも余裕が出るこの時期に
体調のチェック
も必ず行っておきましょう。
オススメは
- 人間ドック
- 歯科検診
- アレルギーチェック
です。
教採に合格すると、採用された自治体から指定の病院で健康診断を受診する要請があります。それを体調チェックの機会に充てても良いでしょう。
もし要請がなかったり、健康診断以上に詳しいチェックをしたければ、自主的に「人間ドック」を受診してみても良いでしょう。
万が一で問題が見つかった場合は、早いうちに改善しておきましょう。
歯科検診とアレルギーチェック(内科・咽喉耳鼻科・アレルギー科など)については、個人医院で済ませられます。
この2つは着任1ヵ月前でも良いのですが、歯科は予約が希望の日時に取れない(1か以上先になる)場合があるので、早いうちに受診されることをお勧めしたいです。
虫歯などが無くても歯石の除去とクリーニングまで済ませておけばバッチリ。
さらには、着任前に再チェックできるよう、今から3月初旬~下旬あたりで予約を取っておけば完璧ですね。
③ お金の管理
何をするにもお金は大切です。
働き出すまではモチロン、最初のお給料日までお金で困らないよう
お金の管理
もキッチリ行いましょう。
具体的には
- 全所持金の確認
- 今後の必要経費の確認と確保する計画
- 銀行口座や証券口座の整理
をしておくと良いでしょう。
所持金の確認
まず、着任までに準備活動を行うにも「お金」が必要なことが多いです。
- 自分のやりたいコトができるお金
- 万が一の時に対応できるある程度のお金
があるのかを、確認しておきましょう。
今後の必要経費の確認と確保する計画
所持金が充分でないなど、今後の必要経費を新たに稼ぐ必要があるのであれば、その計画を立てましょう。
手段としては
- アルバイト(短期契約社員や講師含む)
- 治験
- ポイントサイト活用
を挙げることができます。
アルバイト(短期契約社員や講師含む)
については、着任までの準備として教育関係の仕事に携わるのは良いことですが、個人的には、教育公務員として着任すると退職するまでは経験できなくなる他業種の仕事をオススメしたいです。
治験
とは開発中の新薬を試用してみる・・・いわば「自分の体を使った実験」です。聞こえは悪いですが、人体に問題が無いことが確認できているほぼ販売前の新薬だったりするので、危険性は一般の薬を服用したりするのと変わりません。「謝礼」として頂く収入は、時間の割にかなりの高収入が見込めます。
ポイントサイト
の活用は、アンケートに答えたり、ゲームで遊んだりする中で稼いだポイントを現金化したり、他のポイント「Amazonポイント」や「 dポイント」などに振り替えることができます。
お小遣い程度の収入にしかなりませんが、スマホ上でスキマ時間を活用できるのでオススメです。
アンケートサイトついては、コチラの記事で詳しくご紹介しています。
銀行口座や証券口座の整理
教師として働きだすと、毎月の給与が入るだけでなく、管理するお金を含めた金融資産の質量が大きく、複雑なります。
- 自分の生活スタイルにあった口座の開設
- 支払い口座の統一
- 口座ごとの役割分担
など、はやいうちに手続きを済ませて準備をしておきましょう。
今は、銀行の店舗(ATM)に行かなくてもコンビニでやりとりできるネット銀行も多数あります。
ご自身の生活範囲内で手軽に済ませられる銀行で口座をひとつ持っておくことをオススメします。
ココまでが、教採合格後の準備をスタートするための準備【Step 0】のお話でした。
【Step1】合格後すぐ(10月~2月中旬)に準備するべきコト
さて【Step0】で「準備のための準備」を進めつつ、できる範囲で【Step1】をスタートさせましょう。
新任教師が「教採合格してから着任までに準備するべきコト」の中には、時間のかかるコトがあります。
【Step1】では、そのような時間の掛かる準備に取り組んでいきましょう。
具体的には、以下のことが挙げられます。
- パソコンスキルの習得
- 自動車運転免許の取得
- SNSの活用力の習得
- 教養の習得
これらの準備は何れもスキルの習得です。
なので、習得にはある程度のコスト(時間やお金)を要します。
それぞれの準備にかかる時間を把握し、自分に必要な準備とそうでない準備を取捨選択したり、優先順位をつけたりして取り組んでいきましょう。
▼「Step1」に関するより詳しい解説はコチラ
① パソコンスキルの習得
基本的なパソコンスキルは習得しておきましょう。
ここで言うパソコンとは
タブレットとパソコンの両方
のことを言います。
教育現場ではここ数年間で、子どもたちへの学習指導に加えて校務分掌や事務仕事でも、パソコンやタブレットをフル活用するようになってきています。なので、どちらも使えなければ仕事にならない、と思っていてください。
特に、スマートフォンの普及でタブレット操作に慣れている現代人にとって、落とし穴になるのが
パソコンスキル
です。
教職で要求されるパソコンスキルのレベルは決して高くありません。
「エクセル」や「ワード」を中心に、基本的なパソコンスキルを身につけておきさえすれば、着任後から不自由なく仕事ができるようになります。
② 自動車運転免許
「自動車運転免許」は、仕事はもちろん私生活でも役に立ちます。
しかし、取得するためには教習所への通学が必須な上に、免許取得のために試験を受けなければならなかったりして、まとまった時間とお金が必要になります。
教師生活が始まってからでは、特に時間を確保するのが難しく、取得しにくくなります。
教員採用試験に合格された段階でまだ自動車運転免許が取得できていない方は、着任までに取得できるように動き出してください。
③ SNSの活用力の習得
SNSの活用力=SNSを使った情報収集ができるようになっておきましょう。
「SNS」は友達と日常生活の情報共有をしたり、趣味で使っている人が多いですね。
しかし今は、ビジネスの世界を中心に、仕事のノウハウなどの情報収集(情報発信)のツールとして使う人が増えています。
教師の世界でも、ひと昔前は身近に居る先輩から学ぶのがアタリマエだったのが、現在はインターネットを使って最新かつ有力な情報を得ることができます。
特に
は、個人が簡単に情報を受発信できるツールとして教職員を始め、多くの人が利用しています。
もちろん誰でも参加できるSNSですので、情報の質は混交玉石です。
しかし、熱心かつ優秀な教師が発信する情報に触れることができるのも事実です。ぜひ、着任までに「SNS」を使いこなして有益な情報を獲得できるようになっておきましょう。
④ 教養の習得
教師として、ひとりの社会人として生きていく上で必要な
「教養」
を身につけましょう。
変化の激しいこれから時代であるからこそ、知っているコト、早いうちから行動しておくコトは大切です。
具体的には
- 社会常識(マナー)
- 一般的に確実とされている未来予想図
- お金(資産)
については、今からシッカリ学んでおいて損はないでしょう。
ちなみに、先ほど紹介したSNSを始め、Youtubeやインターネットラジオなどの動画・音声ツール、そして読書など、現代は知識を得るための手段がイロイロあります。
活字が苦手で本を読むことが嫌いなのであれば、聴いて読書ができる「オーディオブック」という手段すらあります。
時間のある着任までの間に様々な方法を経験して、自分に合った知識の獲得手段を探しましょう。
そして少しでも多くの「教養」を習得しておきましょう。
▼「Step1:合格後すぐにするべき新任教師の準備」についての詳細はコチラ
【Step2】着任1か月前(2月中旬~)から準備するべきコト
新任教師が「合格してから着任準備するべきコト」の中には、準備に少々時間がかかるけれども、急がなくても良いコトがあります。
そういったものは、おおよそ着任1か月くらい前あたりから準備を始めるコトをおすすめします。
具体的には
- 健康な体
- 望ましい生活習慣
- 弔辞セットやスーツ
- 重要書類や実印
- 仕事に対する気持ちと知識
を挙げることができます。
① 「健康な体」 ②「望ましい生活習慣」
「健康な体」と「望ましい生活習慣」の準備は、めんどうで取り掛かるのが後回しになってしまう反面、準備できていないと、着任後の仕事にマイナスに影響することがあります。
合格後に健康診断や人間ドックなどでチェックを済ませた方も、以下のチェックは必ず行っておきましょう。
- 気になる症状(頭痛・関節痛・痔など)の改善
- 歯のチェック
- メガネの度数合わせ
また、朝型の生活になるよう生活サイクルを調整したり、飲酒やたばこなどについても適量で過ごせるよう自分なりにコントロールするコツを身につけるようにしましょう。
③「弔辞セット・スーツ」④「重要書類・実印」
「弔辞セットやスーツ」「重要書類や実印」の準備も大切です。
これらは教師でなくとも揃えておくべき「社会人の必需品」です。
着任したその日に必要だったり、突然必要になったりする時に手持ちが無くて慌てることのないようにしたいものですね。
⑤ 仕事に対する「気持ち」と「知識」
また「仕事に対する気持ちと知識」の準備は、早くから取り組む必要性を感じている方が多いのですが、早くからガッツリ取り組むことはオススメしません。
なぜなら、早くから取り組んで吸収しても、実践する機会が無いので時間の経過とともに身につくことなく薄れていったり、「まだ先の話」なので気持ちが入らなく、非効率に終わる可能性があるからです。
「何かしておかないと・・・」と気分が落ち着かなくなる2月中旬頃からでも十分に間に合います。「仕事に対する気持ちと知識」の準備は、直前期に真剣に集中して取り組まれることをオススメします。
▼「Step2:着任1か月前から準備するべきコト」についてのより詳しい解説はコチラ
【Step3】着任直前(3月中旬~)に準備するべきコト
新任教師が「合格してから春までに準備するべきコト」の中には、すぐに準備ができるコトや、直前に準備するべきコトがあります。
これらは早くから急いで取り組む必要はありませんが、必要に応じて予約をするなどの計画性が必要な場合もあります。
具体的には
- 清潔で整った髪型
- 文房具などの仕事の必需品の準備
- 常備薬の確保(花粉症、不眠症等…慢性疾患含む)
を挙げることができます。
いずれも、何でもないようなことですが、意外と疎かになりがちで大切なポイントです。
① 清潔で整った髪型
「清潔で整った髪形」も大切な準備です。
教師の仕事は基本接客であり、サービス業です。
子どもたちや保護者、地域の方々に良い印象を持ってもらうために「清潔であること」は大切な要素です。「個性」は大切ですが、相手が抱く第一印象で不快にさせないことを意識しましょう。
教育に関する知識と同じくらいに大切な事ととらえ、準備するようにしましょう。
② 文房具などの仕事の必需品の準備
文房具(文具品)を始めとする教職の仕事の必需品についても、着任した日から手際よく動けるようにするためにもシッカリと準備しておきましょう。
着任後に揃えようとしても、全国の新学期を迎えた教師が買い走るために売り切れてしまう・・・なんて場合もあります。
同じ準備をするのであれば、着任前にある程度準備しておくことをオススメします。
③ 常備薬の確保
常備薬の確保は今まで以上に重要になります。
社会人になると何が原因で忙しくなるかわかりません。何があっても、手の届くところに最低限の常備薬があるようにしておくことが大切です。
具体的には以下の薬を準備しておくと良いでしょう
- 風邪薬
- 胃腸薬
- マスク
- 痛み止め
- 慢性疾患の薬(腰痛・花粉症などのアレルギー・不眠症・・・)
慢性疾患の薬については、病院に相談して長期間服用する分を確保しましょう。1か月分はもらえるはずです(筆者の経験上)。
▼「Step3:着任直前に準備するべきコト」についての詳細はコチラ
【+α】教師=人としての魅力を高める活動
新任教師が着任する春までに準備しておきたいことで、最も大切なことがあります。
それは
「教師=人」としての魅力を高められる活動をするコト
です。
このことは、先にご紹介した「3つのステップ」と並行して取り組んでください。
教師が仕事する上で最も大切なことは「教師自身の人としての魅力」です。
そして「人としての魅力を高める」ためにすべきコトは
「今しかできないコト、今だからできるコト、やりたいコト」に取り組む
ことです。
自分が「コレだ」と思った事に必死に取り組みましょう。
人間、自分がやりたいことなら集中力を高めて取り組めます。
そんな活動の中で得られる経験は、取り組む内容や結果に関係なく、これからの学校教育を支えるみなさんの価値観をつくりあげ、みなさんの人格形成に影響します。
これから出会う児童や生徒に対して伝えるメッセージに、深みや説得力持たせるコトもできます。
また、現時点では予測できない困難を乗り越えていく時にも必ず活きてきます。
そして、役に立った時に初めて「あの時、やっておいて良かった・・・」と思える時が来るはずです。
経験の豊富さは、確実に「人=教師としての魅力」を高めてくれます。
教員採用試験の合格から着任する春までの間・・・イロイロな意味で自由が許されるこの期間に 「今しかできないコト、今だからできるコト、やりたいコト」 に取り組んでください。
▼「Step+α:新任教師が人としての魅力を高めるためにの活動」についての詳細はこちら
【番外】教育スキルを高めるコト
そして最後にご紹介するのがこちら
教育スキルを高めるコト
です。
と考えるのが普通ですね。
しかし、新任教師になるための準備としての優先順位はそれほど高くはない・・・と、敢えて言わせていただきます。
なぜなら
教育スキルは、着任してから毎日イヤというほど学ぶことになる
からです。
逆にそれ以外のことは、どんなに必要なことであっても、着任してから学んだり準備したるするのが難しくなります。
教育スキルは教師にとって大切ではありますが、着任前の準備としては最優先ではありません。
と思われる方は、こちらの記事を参考にして準備をしてください。
▼新任教師が着任前に身につけるべき「教育スキル」について知りたい方はこちら。
まとめ:合格後から春までに準備を進め、新任教師としての好スタートを!
いかがでしたか?
今回は「新任教師が合格直後から着任する春までに準備するべきコト」について、以下のように「3つのステップ+α」にまとめ、全体の内容を説明しました。
- 【STEP0】準備の前に準備すべきこと ←今回のメイン
- 【STEP1】合格後すぐ(10月~2月中旬)に準備するべきコト
- 【STEP2】着任1か月前(2月中旬~)から準備するべきコト
- 【STEP3】着任直前(3月中旬~)に準備するべきコト
- 【 +α 】教師=人としての魅力を高められるコト
- 【 番外 】教育スキルを高めるコト
これらの中にはすでに準備ができているコトがたくさんあって、余裕のある人がいることでしょう。
逆に、準備するべきコトがたくさんあって、これからの半年間が忙しくなりそうな人もいことるでしょう。
そもそも、やるべきコトはたくさんあるのは分かったものの、必要性を心から感じられずシックリ来なかった人もいるでしょう。
しかし、これから一生懸命に準備をしても、何も準備しなくても時間は過ぎ、確実に着任をする日は近づいてきます。
そして、来春の4月にあなたの教師生活は確実にスタートします。
大切なことは
今、準備をスタートさせること
です。
今、この瞬間スタートさせることが、準備時間を1秒でも多く確保するために「最善」の行動です。
そして、少しでも多くの準備をこなすことができれば、あなたは
新任教師として上位10%
の位置で4月の着任を迎えることができることでしょう。
恐らくほとんどの新任教師にとって、教採合格から着任までの間は「退職」まで訪れることのない超贅沢な時間になるハズです。
この贅沢な時間を有効活用して、より良い教師生活のスタートにつなげてください。
これからの日本の公教育を支えるみなさんのご活躍を、心より応援しています。